続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

写真展/ネイチャー・フォト・ヨコスカ

2014-11-15 06:56:12 | 日常
 義兄が入会したというクラブの写真展を観に行った。
 多くは風景、風景オンリーといった方が正しいかもしれない。一つの風景を場所を変え、角度を変え、シャッター速度を変え、時間(光)を待ち、日(春夏秋冬)を重ねて撮り、《この一枚》を映し出すのだという。

 色・形の持つ構図、配分・・・作品としての切り取り方。
 写真は奥が深い。待っても待っても自分の思い描く風情に重ならないことも多々あり、遠隔の地に出向いても必ずしも条件が満たされる場面に出会うとは限らない。

 瞬間の技(スローや重ね撮り等の例外はあるけれど)である。呼吸がぶれてもダメなのに、ぶれることで想定外の傑作に?
 計算したうえで、計算外の効果を狙う。写真愛好家はつねに見えるもの(対象)に多大な期待を抱いて歩いているのかもしれない。

 美しい景色というだけでは足りない、透明な空気・雰囲気を、自分のなかの浪漫に重ね合わせる。そういうシャッターチャンスを季節の移り変わりに寄り添って狙っている。

 写真展の作品は例外なく自己主張のたまものである。自分がそこにいて、この景色を自分の物にしたというプライドがその一枚の写真の中に秘められている。


 わたし自身に欠けているもの・・・執拗に観る眼差しを教えられた写真展でした。


*第14回 写真展(ネイチャー・フォト・ヨコスカ)は、湘南信用金庫久里浜ギャラリー4階で11月16日まで。是非、足をお運びください。

『畑のへり』9。

2014-11-15 06:41:11 | 宮沢賢治
みんな二ひきか三びきぐらゐの幽霊をわきにかかえている。その幽霊は歯が七十枚あるぞ。

 二はジと読んで、字。
 三はサン(Sun)と読んで、太陽。
 幽霊はユウ・レイと読んで、有、麗。
 幽霊はユウ・レと読んで、憂、励。
 歯はシと読んで、詞。
 七十枚はシチ・ジユウ・マイと読んで、死地、自由、邁。


☆字(文字)の太陽の有(存在)は麗(美しく立派)であり、憂(心配や悲しみ)を励(力づけてくれる)。詞(ことば)の死地を自由に邁(止まらずに遠くにいく)。

『城』1795。

2014-11-15 06:20:16 | カフカ覚書
と、Kは、フリーダが彼の言葉を聞いているうちにくずおれてしまったのを見て、笑いに紛らしながらつけくわえた。「しかも、きみがそれとなくぼくに言ってきかせてくれることは、なんと言っても役にたつことばかりだよ。


☆にもかかわらず、多くの記号(汚点)がある、とフリーダ(平和)は言葉を聞いているうち、復讐にまぎれて沈み込んでしまった。しかも原因は、即ち、あなたがわたしに知らせたことは、土地(所有地)を証明することである。