続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

他人の恋路。

2014-11-22 06:48:45 | 日常
 バス停で遇ったAさんとの会話。

「まったく、妹は十日も風邪で寝込んでわたしに看病させておいて、今日は澄まして出かけたの」
「あらっ、元気になったならいいじゃない。」
「元気でもないのよ、だから心配もしているの」
 Aさんの妹はAさんより一回り年下、わたしより四つほど年上である。その彼女、夫の死後Aさん宅に同居。気ままな振る舞いにAさんを困惑心痛させている模様。

「歌舞伎座へ行ったのよ」
「いいわねえ」
「うん、彼がね、切符を送ってきたの」
(ほぉーっ、お忍びって訳ね)

 相手の彼だって相応の年齢と察するけど、長年連れ添った奥様はきっと判っていて様子を鋭く観察しているかもしれない、(今日の旦那は浮いているな)とか・・・。


 七十過ぎの恋・・・アリかも、というか、あるんだね。(まあ、そのうち遅からず現世とはサヨナラするのだから、お愉しみ得)楽しく笑ってサヨナラするのが一番。妹さんに一票!

『畑のへり』16。

2014-11-22 06:39:05 | 宮沢賢治
足から頭の方へ逆さに着てゐるんだ。

 足はソクと読んで、仄。
 頭はトウと読んで、等。
 方はホウと読んで、法。
 逆さはゲキと読んで、激。
 着てはキと読んで、記。


☆仄(ほのめかす)等(平等)の法(仏の教え)がある。
 激(感情が昂ぶるほどに)記している。

『城』1802。

2014-11-22 06:23:12 | カフカ覚書
「それで、なんの用だね。早く言いなさい!」と、Kは、すこし少年のほうに身をかがめた。というのは、少年の声が小さかったからである。
「なにかお手つだいをしましょうか」と、少年はたずねた。
「この子は、ぼくたちのお手つだいをしてくれるんだってさ」と、Kは、フリーダに言うと、さらに少年にむかって、


☆「要するに何がお望み、馬鹿話!」とKは言った。先祖の少し前の屈服、新しい言葉はかすかな声だった。
 「なにかお手つだいをしましょうか」新しい人は聞いた。
 「彼がわたしたちを助けてくれるって」と、Kは、フリーダ(平和)に言うと、さらに新しい人に向かって、」