月日の経つのが早すぎて追いつけない。
否、自身の行動が鈍くなっている。次の行動に移ろうとして(ちょっと待て・・・)と頭は空っぽなのに何か考え込んでしまう。実のところただボォーツとしているだけで、はっと気づくと時計の針は恐ろしい速さで進んでいるという具合。
(取り戻せない時間、巻き戻しはない。永遠の不可逆)
頬杖ついて溜息に暮れている。
一日が経つのも早いが、一週間も然り・ひと月も・・・という風に六十八年もの月日を生きてきたのだと思うと感慨深い。
(何も焦ることはないのに)と苦笑する。第一何に対して焦燥感を抱いているのだろう。目標も締切も待っている人もいないわたしの日常。
何に対して追いつけないのかも分からない、もうとっくに置いてきぼり。追いつこうなんて意欲は失笑もの。
のろのろようやっとの態で歩いている年寄り。「大丈夫ですか」と声をかけられまいと必死で平気を装っている。
(ゆっくり行けばいいんだよ)と、皺も深くなり老人然とした自身の独り言。
・・・ゆっくり行こうと思う。
否、自身の行動が鈍くなっている。次の行動に移ろうとして(ちょっと待て・・・)と頭は空っぽなのに何か考え込んでしまう。実のところただボォーツとしているだけで、はっと気づくと時計の針は恐ろしい速さで進んでいるという具合。
(取り戻せない時間、巻き戻しはない。永遠の不可逆)
頬杖ついて溜息に暮れている。
一日が経つのも早いが、一週間も然り・ひと月も・・・という風に六十八年もの月日を生きてきたのだと思うと感慨深い。
(何も焦ることはないのに)と苦笑する。第一何に対して焦燥感を抱いているのだろう。目標も締切も待っている人もいないわたしの日常。
何に対して追いつけないのかも分からない、もうとっくに置いてきぼり。追いつこうなんて意欲は失笑もの。
のろのろようやっとの態で歩いている年寄り。「大丈夫ですか」と声をかけられまいと必死で平気を装っている。
(ゆっくり行けばいいんだよ)と、皺も深くなり老人然とした自身の独り言。
・・・ゆっくり行こうと思う。