『狂気について瞑想する人物』という題名がなければ、意味不明な作品である。しかし、狂気と名付けられた結果、さらに混迷を深めていると言ってもいいかもしれない。
人物(男)がいて、白く仕切られた面がある。それがテーブルか箱かは不明であるが、男はそれを見ているようでもあり、男の視線の先は空にも見える。
男は吸いかけの煙草を手にしている。今という時間を暗示しているのだろうか。
時間の経過…瞑想するのに煙草はむしろ邪魔だと思うが、敢えて煙草を持っているのは刻々と過ぎていく不可逆の時空を想定しているからに他ならない。
確かに、首を前に突き出し考え込んでいる雰囲気である。しかし、なぜそれが狂気についてなのか・・・。
Broodは《鳥が巣につく/卵を抱く/一度に生まれた雛》という意味を含んでいる。
卵から孵る雛、雛から成鳥へ、、鳥が卵を産むという連鎖、幾億もの時を経て繰り返される生命の連鎖、始まりは人類の追究課題である。
《今》は《過去》を問い、《未来》に思いを馳せる。循環だろうか、否、《今》は、不可逆をもって進んでいく時空における旅の途中なのだと思いを巡らせる。
太古の原始、想定外である未来の空漠、考えても仕方がないことを考えている。即ち、これは狂気と呼ぶほかない。マグリットの自問自答、自嘲である。
(写真は国立新美術館『マグリット展』図録より)
人物(男)がいて、白く仕切られた面がある。それがテーブルか箱かは不明であるが、男はそれを見ているようでもあり、男の視線の先は空にも見える。
男は吸いかけの煙草を手にしている。今という時間を暗示しているのだろうか。
時間の経過…瞑想するのに煙草はむしろ邪魔だと思うが、敢えて煙草を持っているのは刻々と過ぎていく不可逆の時空を想定しているからに他ならない。
確かに、首を前に突き出し考え込んでいる雰囲気である。しかし、なぜそれが狂気についてなのか・・・。
Broodは《鳥が巣につく/卵を抱く/一度に生まれた雛》という意味を含んでいる。
卵から孵る雛、雛から成鳥へ、、鳥が卵を産むという連鎖、幾億もの時を経て繰り返される生命の連鎖、始まりは人類の追究課題である。
《今》は《過去》を問い、《未来》に思いを馳せる。循環だろうか、否、《今》は、不可逆をもって進んでいく時空における旅の途中なのだと思いを巡らせる。
太古の原始、想定外である未来の空漠、考えても仕方がないことを考えている。即ち、これは狂気と呼ぶほかない。マグリットの自問自答、自嘲である。
(写真は国立新美術館『マグリット展』図録より)