続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

新しい世界。

2017-03-16 07:14:37 | 日常

 いよいよ七十代に突入。めでたくもないけど、落ち込んでもいない。昨日の続きだし、どこかに劇的な変化が現れたというのでもないのだから。

 強いて言えば、何をしても叱られることのない自由な身の上になっていることくらいで、そのことに気づくと、がぜん楽しくなってくる。
 70年も使用した身体は、古びて皺が寄りガタが来ている。膝通、背中も曲がり気味、白髪であり正にお婆さん道まっしぐらのわたしは、世間的には少々恥ずかしくみすぼらしい感はいがめないかもしれない。

 でも這っても前へ進むことはできるし、日向ぼっこの高齢者然とはしてはいられない。

 やりたいことをやる!
 書きたいことを書く!
 行きたいところへは出不精だから行かれないけど、無理はしないで自分らしくいく!

 新しい自分に緊張感を持って向かっていきたい!


マグリット『白紙委任状』

2017-03-16 06:52:15 | 美術ノート

 『白紙委任状』

 森林のなかを馬に乗った女性が縫うように現れる、よく見ると、縫うようにと言う形容は当たらず、空間が混合している。交錯・移動…見えるべきものが見えない。女性の出現によって空間に歪が生じている。

 要するに、精神的空間(イメージ)が物理的空間を横切っているという光景である。物理的空間には見えると同時に隠すという律があるが、精神的空間(イメージ)には見るという意思があれば見え、隠すことも隠されることもない。

 現実の光景に重複するイメージは、不条理を由とし自由な開放を許されるものである。

 しかし、わたくし(マグリット)は、これを強制せず、白紙委任状…黙って署名するのみである。 


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


『注文の多い料理店』65。

2017-03-16 06:32:21 | 宮沢賢治

「その、ぼ、ぼ、ぼくらが……。」がたがたがたがたふるへだして、もうものが言へませんでした。
「遁げ……。」がたがたしながら一人の紳士はうしろの戸を押さうとしました、どうです、戸はもう一分も動きませんでした。


☆厳(おごそかな)惇(まこと)が逸(かくれている)。
 腎(かなめ)の真(まこと)の詞(ことば)には個人(ひとつひとつ)の奥ぶかい途(みちすじ)がある。
 逸(隠れている)文には道(神仏の教え)がある。


『城』2582。

2017-03-16 06:19:45 | カフカ覚書

と言いますのは、父は、それまではいつも定められた謝礼しか払っていなかったからです。その謝礼だってだって、すくなくともわたしたちの所帯からすれば、ずいぶんと高いものでした。


☆と言うのは、父(宿命)はそれまではいつも定められた出生しか数えていなかったからです。その出生も少なくともわたしたちの調和からすればたいへん聖なるものでした。