こいつらは人の眼には見えないのですが、一ぺん風に狂い出すと、大地のはづれの雪の上から、すぐぼやぼやの雪雲をふんで、空をかけまはりもするのです。
風に狂う…風はフと読んで、腑。狂はキョウと読んで、供。
台地のはづれの雪の上…台地はダイチと読んで、大智、雪の上…説(話)の定(そのとおり/心を集中させること)。
雪雲…説(話)。雲はウンと読んで、薀。
☆こいつら(大神)は人の眼には見えないのですが、一ぺん腑(心の中)を供(差し出す)と、大智(仏の知恵)により定(その通り)に、薀(奥義)を踏まえて、空中を駆けまわりもするのです。