渋谷区千駄ヶ谷に相模国高座郡遠藤村寳泉寺末、千駄ヶ谷八幡の別当寺であった曹洞宗寺院の「高雲山瑞円寺」(金剛院)はある。 創建年不詳ながら庵室として創建。開山は天寳宗悦(延宝元年=1673年寂)享保5年(1720)の銘のある庚申塔があるのでそれ以前かと推定される。二代将軍徳川秀忠(1632年寂)より寺領8石1斗の御朱印状を拝領している。江戸期には境内3534坪の広大な寺域を有していた。塔頭の江心院、鎮守稲荷社、白山社を擁し「東都歳時記」の弁財天百社参りに30番とある。本尊は釈迦如来。千駄ヶ谷の高台にあり「榎坂」を上がると山門が構えられている。当寺の北側は「観音坂」で入口に聖輪寺、その先に鳩森八幡神社がある。当寺の東、外苑西通りの手前に仙寿院がある。寺号標石「山門」を抜けると境内正面に入母屋造り屋根の「本堂」が、左に庫裏がある。本堂右手には無縁塔(無縁仏)がある。墓地には俳人(太白堂桃隣)、講談師(一龍斎貞山)、幕臣らが眠っている。数羽の鳥が境内で餌を啄んでいた。(1908)



>




※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます