善光寺の本山は「信州善光寺」であり、全国に善光寺信仰、善光寺仏や縁起に所縁のある寺は400社以上存在する。その中の一寺で港区北青山に浄土宗寺院で信州善光寺の東京別院「南命山善光寺」は鎮座している。創建は永禄元年(1558)。当初は谷中に信州善光寺別院=東京宿院として建立されたが、宝永2年(1705)現在地へ移転した。本尊は阿弥陀如来像。地下鉄表参道駅から青山通りが交差する左側に構えられた朱色の華麗な「仁王門」(山門)より入山すると広大な境内正面に二層建て入り母屋造りの「大本堂」が重厚な構えを見せている。本堂には信州善光寺と同様の戒壇巡りを備えている。本堂右側には寺務所と庫裏、左側には「高野長英の顕彰碑」と明治初期に人力車を発明した和泉要助、鈴木徳次郎、高山幸助の功を伝える「人力車発明記念碑」が建てられている。境内には数本の「ソメイヨシノ桜」が満開となって寺域境内を美しく彩っている。コロナ禍でなければ当寺は桜の名所として人気があるところだけに参拝と花見で賑わっているはずであるが静寂そのものである。(2203)






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