ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

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2008-05-02 09:09:58 | 情報や案内及び雑談
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商品から株式へ流れの変化か、NYダウ189ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-02 08:37:00 | 経済学
 「ガダルカナル勝者と敗者の研究」(日米の比較文明論的戦訓)(森本忠夫著、NY文庫ノンフィクション、光文社刊)をたまたま、書店で見つけた。本書は平成14年5月,同名の著に加筆、訂正されたものと追記にあった。
森本忠夫さん(1926年生まれ)は、合繊メーカートップ、東レで活躍、「ニッポン商人赤い国を行く」など数々の作品を残しておられる。ガダルカナル戦といっても、今の若い人にとっては、耳なれない言葉であろうが、太平洋戦争の一大転換点になった戦いであった。
日本はなぜ戦争に負けたのか。当時、日本の戦争指導部が妄想にとらわれ、ミスをおかし続けた。特に企業人として、現役で活躍しておられる方々を含め、多くの日本人にとっても、立ち読みでもいいから、是非、読んで欲しいと思う次第である。
今、アメリカは、サブプライムローン問題から、自らの経済の足元をすくわれ、もだえ苦しんでいる。年5.25%だったFFレートを、昨年9月から7期連続で下げ、4月30日のFOMCの会合で2.0%まで引き下げた。インフレ率を勘案すれば実質ゼロ金利である。
5月1日、NY株式市場は、出だしこそ気迷い気分から安く始まったが、前日比189ドル、1.5%高、13,010ドルで取引を終了した。ハイテク株指数ナスダック2.8%、S&P500種平均1.7%それぞれ値上がりした。CNNテレビ画面で、NYダウが、13000ポイントを回復したと喝采している姿が映っていた。
NY外国為替市場で、ドルが買い戻された。1ユーロ=1.5443ドルで取引された。特に対ユーロでのドルの戻りが急ピッチで続いている。対円でもドルは戻り歩調である。一時、1ドル=104.50円まであった。NYダウが反発に転じたあと、円を売ってドルを買う動きが出て、対円でドル高が進んだと今朝のWSJ紙は解説している。
NY原油先物市場で、WTI(軽質油)相場が下げ、バレル112.52ドルで取引きされた。ブレント(重質油)も連れ安して、バレル110.62ドルで取引された。ドルが買い戻された影響が大きい。ナイジエリア油田で、エクソンモービルが現地労働組合との交渉が妥結日量80万バレルの生産が回復するとの情報も原油の売り材料に使われた。
ただ、中国やインドによる原油に対する執拗なまでの買い意欲が後ろに控えており、原油相場が、値下がりに転じると見ることは出来ないとの指摘もあるとWSJ紙は指摘している。
米エクソンモービル、英・オランダ、ロイヤルダッチシェル、英BPの石油メジャーが08年1~3月期、純利益で、エクソン17.3%増、シエル27.3%増と大幅増益を発表している。タナボタの原油高が産油国や石油メジャーのフトコロを豊かにさせた。
タナボタで利益を出したのは石油企業だけではない。穀物加工メーカー、Archer-Daniels-Midland社は、小麦、トウモロコシ、大豆の値上がりで純利益が42%増加した。種子と除草剤メーカーでも知られるMonsanto社、トラクター、コンバインなどの農耕機械メーカー、Deere社も劣らず利益を上げたとWSJ紙は紹介している。ミルク、チーズなど酪農品メーカーもコスト上昇分の消費者への転嫁に積極的に動いている。
エネルギーの次は食品の値上げである。日本では政治家を筆頭に、世界の激しい動きに、余りにも鈍感だ。「ガダルカナル勝者と敗者の研究」は日本人に対する警告の書である。〈了〉

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