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FW: 130ドル原油はバブル相場か?(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-27 07:57:31 | 経済学
原油先物(WTI)相場はなぜ値上がりするのか?今、買っておけば、先で値上がりすると思う人が大勢いるからである。値上がりすると思うから買う。先で値下がりするとわかっている商品を、買うバカはいない。
 バレル130ドルの値段はバブルなのか?バブル(Bubble)という言葉を、英和辞典で引くと、①泡、あぶく、シャボン玉、②泡のような計画、実態のない、いんちき、③過熱投機などと続く。泡(あわ)という言葉を広辞苑で引くと、液体が空気を含んで丸くふくれたもの、あぶく、はかないものにたとえるなどと出てくる。
 あぶく銭という言葉がある。広辞苑によれば、正当な労働によらず苦労しないで得た金銭とある。日本人に刷り込まれた金銭感覚では、バブル、イコール、あぶく銭、汚い、好ましくないと捉える傾向が強い。
 5月26日のWSJ紙に、原油先物相場はバブルか?というタイトルで記事が出ていた。
WSJ紙ブログ書き込みを記事にまとめさまざまな意見を紹介している。見方は様々である。
そもそも、先物相場とは、予期せぬ価格変動に備えて、ヘッジするため生まれた。ヘッジ(hedge)を英和辞典で引くと、①庭を生垣で囲う、②障壁で囲む、③掛けつなぐ、④逃げ道を作っておくなどとある、
 WSJ紙によれば、先週開かれた、米上院公聴会で、ヘッジファンドマネジャーのMichaelMasters氏は、「機関投資家が最近の原油先物相場の動きに影響を与えている」と証言した。2016年の超先物相場でのバレル142ドルが先高を説明している。
 ヘッジファンドマネジャーのJeffrey Mstthews氏は、「世界の原油需要は、2000年以降、日量1,200万バレル増加した。一方、非OPEC産油国の生産は日量400万バレルしか増えていない。米国はトウモロコシという食料をエタノールに変えることを決めた。中国の石油需要が爆発的に増加した。これが全てである」と証言した。
 ハーバード大、Jeffrey Frankel氏は、「米FRBが大幅な利下げをした。利下げがドル売りを促し、ドル売りが商品の売りを抑え、原油などの商品相場を押し上げた。5月初め、ブッシュ大統領は、サウド王に石油増産を要請したが拒否された理由である。」と証言した。
 1980 年代、原油先物相場はバレル10ドル台から40ドル台まで急騰を受けてOPECは増産した。ところが需要が増えず、バレル10ドル台で2003年まで低迷した。OPECは「原油は世界的に余っている」と繰り返し述べているとWSJ紙は紹介している。
 開発途上国では、石油製品に限らず、政府が補助金を出して価格を人為的に調整している。
WSJ紙によれば、インドネシア政府が、財政事情から、補助金を抑え、石油製品の政府売り渡し価格を30%引き上げると発表した。
バレル130ドルまで原油が値上がりしてくると、政府が多額の補助金を出して人為的に石油相場を、いつまで抑え続けることが出来るか疑わしい。インドネシアの動きは中国、インド、マレーシアなどへも波及するだろうとWSJ紙は警告している。
130ドル原油はバブルかバブルでないか?日本にとっても他人事では済まされまい。(了)

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