ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

田毎そば:JR芦屋駅ビル(スケッチ&コメント)

2008-05-28 08:05:04 | スケッチ


田舎そば:JR芦屋駅ビル

江嵜企画代表・Ken



 ヨーロッパの歴史を、芦屋で教えているところがあると、高校の後輩のTさんから聞いて、4ヶ月ほど前から、時間の都合がつけば、楽しみにして出かけている。 歴史講座は午後7時から9時半までで、塾長の富田勲氏が講師である。
 勉強のあと、近くのスナックで一杯飲みながら、生徒有志で談笑の機会があり、交友の場がまた広がった。
 講座前に軽く腹ごしらえしておこうと、JR芦屋駅ビル5階にある「田毎そば」に、たまたま入った。これは絵になると思うと、絵心が刺激される。いつものように軽くスケッチした。
 この日は、ポルトガルの歴史だった。あらかじめ用意されたA4一枚にまとめた年表と歴史図説タペストリー(帝国書院発行)を座右に、テレビ画面に、タイミングよく、DVDの映像をはさんでくれるので退屈しない。
 恥ずかしながら、ポルトガルと聞いても、種子島にポルトガル船が漂着、日本に鉄砲が伝来した国である程度のことぐらいしか、認識していなかった。
 ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路発見(1498)、ポルトガル領だったセイロン島をオランダが占領(1655)、オランダ全盛時代がはじまる。ナポレオン軍がポルトガルに侵入、ポルトガルのジョワン6世国王一家がブラジルに逃亡(1807)、皇太子ドン・ペドロがブラジル皇帝に即位〈1821)、ブラジルが独立したと聞くと、だんだん、50数年前,高校で西欧史を学んだ時代が蘇ってきた。
 地震と聞くと、被災者の悲しさ、ピクッと反応する。ポルトガルの首都リスボンで大地震(1755)。最近では1980年にポルトガル領アゾレス諸島で大地震があった。妙にポルトガルが身近に感じられるから不思議だ。
 リスボンに世界的に有名なグルベンキアン美術館がある。1970年にオープンした。アルメニア人のグルベンキアン(1869~1955)が、トルコ石油の株を放出して5%の手数料を手にし、それが元手になったという話は面白かった。石油で得た「あぶく銭」が生かされ、後世の人間を楽しませてくれているのである。
 グルベンキアンはアルメニア人である。アルメニア人には、ハチャトリアン、カラヤンなどの音楽家、ロシアのミコヤン、ロッキード事件で日本人にもお馴染みのコーチヤンとつづく。アルメニア人には、大富豪や芸術家を輩出しているそうだ。名前のお尻に「アン」とつくので、結構分かり易いと、富田先生が教えてくれた。
 講座から離れるが、ポルトガル領アンゴラが1975年独立した。アンゴラといえば中国の原油輸入先のトップである。もし北京オリンピックがボイコットされる事態に発展するようなことがあれば、アンゴラでの人権侵害の結果であると言われている。
 オランダから独立したブラジルはいま、資源大国として、益々ハブリを効かせている。
 ポルトガル領だった東チモールが、インドネシアから2003年独立した。
 この日の歴史塾には、来週、ポルトガルを旅行されるという方がご夫婦で来ていた。飛込みだそうだが、旅行会社の添乗員のご婦人の姿も見られた。
 歴史を改めて勉強出来るいい機会を与えてくれた後輩のTさんに感謝している次第である。〈了)


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