ベルギー勉強会:芦屋市民センター
江嵜企画代表・Ken
芦屋市民センター(0797-31-4995)でベルギー勉強会が開かれると知人に案内いただいたので楽しみにして出かけた。
芦屋市在住で、現在ベルギーフランドル交流センター館長のベルナルド・カトリッセさんが講師だった。
カトリッセさんは、訪日して20年以上になる。奥さんは日本人で、二人のお子さんがおられる。フランドル交流センター(06-6773-8850)は、日本の方々に、フランドルのことをより知っていただきたいし、フランダースが生んだ世界的に質の高い芸術家を紹介したいと熱っぽく語られた。
ベルギーは、九州の70%ほどの小さな国である。周りが多くの国と接している。誰とでも仲良くできるようにすることが、国民一人ひとりに浸み込んでいるだけでなく、それが国のポリシーにもなっていると話された。
ご自身の経験の紹介もあった。8歳からフランス語、12歳から英語、14歳からドイツ語を学校で教えているという話が特に印象に残った。いろいろな人と一緒に生きていかなければならない。母国語以外の5ヶ国語を話せる人が結構多いと聞いた。
日本でも、近々、小学校5年から英語を教えるそうだが、語学を身につけるということは、生きるための必須の道具である。一番肝心なことが、日本では全く認識されていない。誠に心もとない限りである。
ベルギーには、EU本部やNATO(北大西洋条約機構)本部がある。それぞれ元はフランスにあった。フランス人は、プライドが高く、他国語を学ばない。そのため秘書を雇うにしてもフランスでは使い勝手が悪い。その点、ベルギーでは、複数の外国の言葉を日常的に読み書き、話せるから、ベルギーに本部が移されたというエピソードを聞いて、大いに納得した。
日本では、国際化とか国際人を養成するという掛け声だけは結構ある。ところが子供に教える先生自身が、語学力、国際感覚に乏しい。先生に素養、見識がなくて、生徒が育つはずがないだろう。
カトリッセさんは、来日直後、ベルギービールを日本にはじめて紹介した人だと聞いた。ベルギーは、ビールの本場で、600種、700種のビールがあるそうだ。器も銘柄ごとに違う。色も味も違う。それがベルギー人のこだわりだと胸を張った。
10時過ぎからお昼までたっぷりとベルギー談義を楽しんだ。とても全て書き切れない。
教室の様子を軽くスケッチした。(了)