ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米4月消費者物価指数好感、ドル105円、NYダウ66ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-15 08:47:56 | 経済学
 経済の動きをからだの健康に置き換えてみると、結構、共通点が多い。経済とて、所詮,神ならぬ身、人間様のなせる業だから、当然かもしれない。特に、こころの動き、つまりは、心理的要素に経済は、大きく影響される。
 心理面ということでは、治る病気も、気持ちの持ちようで、治ったリ、治らなかったりする。物事はそう単純なものではないが、ガンだと診断されても、病気を笑い飛ばして、明るく、楽しく生きている方が結構おられる。
その一方で、検査を定期的に受けておれば、死なないと思い込んでいる人が多い。健康のためなら死んでもいいというのは極端な例だが、データに一喜一憂して、自分を袋小路に追い込んで、なけなしの人生を台無しにしている。
米国経済の健康状態を示す、検査データの一つである、4月の米消費者物価指数が、米労働省から、5月14日,前月比0.2% 増加、エネルギーと食料品を除いた、コア指数が0.1%増と発表された。これを年ベースで見ると、3.9%増、コア指数は2.3%増である。
当の「検査データ」結果に、それぞれの市場が、それなりに反応した。
NY株式市場は、予想に反して穏やかだとして好感、NYダウは、前日比一時、161ドル値上がりした。しかし、あと失速、66ドル高、12,898ドルで取引を終了した。
NY債券市場は、小幅値上がり、10年物国債利回りは、3.946%となった。
NY原油先物市場は、米エネルギー情報省(EIA)が、前週末の米原油在庫が、日量20万バレル増えたことを材料に売られ、前日比1.58ドル安、124.22ドルで取引を終えた。NY金先物相場は、取り立てた反応もなく、トロイオンス867ドルで取引を終了した。
NY外国為替市場は、消費者物価指数発表直後、利下げ余地ありとして、ドルは売られた。しかし、あと持ち直し、1ユーロ=1.5467ドル、1ドル=105.20円で取引された。特に、対円でのドルの戻りが目立った。NYダウが反発すると円売り・ドル買いが進むようだ。
一連の動きを観察していると、米国経済(からだ)の「診断」にあたり、エコノミスト(医者)見立てが、金利の先行きに、敏感に反応しているところで、共通している。
エコノミストは、原油高騰、ガソリン高、ドル安からくる輸入品の値上がり、特に、食料品価格の急騰を懸念していた。消費者物価指数では、特に年ベースで、コア指数が2.3%増にとどまったことが、「サプライズだった」と、今朝のWSJ紙は解説している。
NYダウは、消費者物価指数が穏やかだったことに素直に反応した。一番心配していたインフレが落ち着くことで、個人消費にプラスに働くと読んだ。インフレとはお金の値打ちが目減りすることである。4月の消費者物価指数を見て、米国人は、正直、ほっとした。
ドルが下げるに任されていた年初には、金はトロイオンス1030ドルを越えていた。原油は新高値を更新しているが、ドルの反面教師の金相場は860まで下げ、戻る気配がない。
自国通貨が下がって(円安)、喜ぶのは日本人ぐらいだろう。ドルの目減りが止まれば、米国に再び、世界からお金が戻ってくる。NYダウ反発とドル堅調が教えている。
お金は血液と同じである。血液の循環が悪くなると病気になる。からだが冷えるとガンになりやすいと言われるのもそのためだ。健康が一番。元気を出して、今日も頑張ろう。(了)

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