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米消費者信頼感指数悪化を嫌気、NYダウ76ドル安、原油67ドル(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-15 08:49:15 | 経済学
香港経済が、中国経済の回復、輸出の伸び、内需刺激策の恩恵を受けて、予想以上に改善してきていると今朝のWSJ紙が伝えていた。香港の動向は、中国、アメリカとのつながりが深く、今後の世界経済を占う上でも参考になるだろう。

香港政府は、4~6月期の香港のGDP(国内総生産)は、1~3月のマイナス4.3%からプラス3.3%へ改善したと発表した。エコノミストの半分は1.7%プラスと見ていた。ただ年ベースでのGDPは3.8%マイナス、年後半の経済は依然不透明であると香港政府は発表した。

香港の4~6月の輸出は、前期の昨年比マイナス16.8%からプラス11.6%へ改善した。香港政府は4~6月期に景気はボトムアウトしたと見ている。香港の銀行間資金量は昨年9月100億香港ドルだったが、現在は2000億香港ドルまで拡大した。その結果、金利が下がり、株式相場を支え、地域経済を活性かさせたとWSJ紙は紹介した。

一方、8月14日の NY株式市場は、ミシガン大学の消費者信頼感指数が、7月の66から8月63.2へ落ちたことを嫌気して、NYダウは前日比76ドル下げ、9,321ドルで取引を終了した。一時120ドル以上下げていた。取引終了数分前から戻し下げ幅を縮めたとNHK・BSが伝えるブルームバーグニュースが紹介していた。

今朝のWSJ紙は、この日のNYダウの下げは、ボーイング787ドリームライナーの生産がイタリアの部品工場の操業停止による影響が長期化するとのニュースを受けて、ボーイング株価が前日比4.2%値下がりしたことが影響したと説明していた。

消費者信頼感指数の悪化はアメリカのGDPの2/3を占める個人消費に即連動する。スーパー大手のJCペニーが4~6月100万ドル赤字と発表したあと株価が6.2%値下がりした。最大手のウオルマートが9月から始まる新学期需要(Back-to-school demand)の落ち込みをレポートしたことも相場の地合いを悪くしたと今朝のWSJ紙は紹介している。

株式市場へ流れ込んでいた資金が債券市場へ還流して、債券相場が値上がりした。その結果、利回りが低下、10年物国債の利回りが年3.56%台まで低下した。商品市場に流れていた資金が債券市場へシフトした結果、原油(WTI)先物相場は前日比4.3%下げ、ここ3週間で最安値となるバレル67.51ドルで取引を終了した。

お金は血液に例えられる。血液は酸素と栄養を体の隅々まで運んでくれる。血流が良くなると元気になる。経済も同じである。お金の流れが止まると経済活動は簡単に停滞する。血液(お金)がサラサラと春の小川よろしく流れる日が来れば景気も回復する。昨年9月リーマン破たん直後と比べれば血流は確実に良くなった。希望を持って頑張りたい。(了)

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