ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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中国株、欧州株の上げ潮に乗ってNYダウ70ドル上げる(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-21 08:15:20 | 経済学
「朝起き抜けにコップ一杯の水を飲んでみよう」と藤田紘一郎・人間総合科学大学教授が先日、日経朝刊コラムに書いておられた。記事の見出しは、「血液を薄めて梗塞を防ぐ」とあり大人で一日、一升びん100本分180リットルの汚れた水を再生すると書いてあった。
 
脳梗塞にしろ心筋梗塞にしろ、小学校の子供でもわかる言葉を使えばいいと思うが、なぜか「梗塞」といった難しい漢字を並べる。「梗塞」を広辞苑で引けば「塞がって通じないこと」と出ている。要するに血管が詰まって血液の流れが止まる病気である。

血液の循環のいい人は元気である。元気だからいつもニコニコしている。元気な人の周りには笑いが絶えない。笑いが一番の抗がん剤と言われるのもそのためで、笑う門には福来ると言われるのも、自然の成り行きと思われる。

経済の世界では、血液はお金に例えられる。お金が滞ることなく機嫌よく循環している経済は不況と無縁である。企業でも資金繰りがあやしなるとお迎えが近くなることは日常茶飯に起こっている。今回の世界金融危機もお金の流れが止まった結果起こった病気である。

8月20日のNY株式市場は、昨日に続き、株式へ資金が流れ、前日比70ドル高、9,350ドルで取引を終了した。上海株が4%以上上げた流れがそのまま欧州株を押し上げ、勢いが持続されて、米国株も中国、欧州と渡って来た上げ潮に乗せられたのであろう。
 
二ユーズウイーク日本版最新号は「景気回復見えた!」と派手な見出しで特集記事を掲載 
している。中身をよく読めば慎重さを崩していない。しかし、オバマ政権が打ち出した7,870億ドルの景気対策が効果を出しはじめたことは否定していない。

米国の失業者は依然増え続けている。米住宅ローンの不払いは増加、差し抑え件数も減っていない。実態経済全体の温度が上がってくるには2010年まで時間がかかる。温度差が金余りを生み余剰資金が株式市場にも流れ込み、それが株価を押し上げていると考えられる。

今朝のNHK・BSが伝えるブルームバーグに登場したディ―ラ―は、「アメリカ人がエコカーに乗り換えた結果、自動車の販売は増えた。しかし、その90%は日本車だ。そのお金は日本に流れている。儲けたお金で日本はアメリカの国債を買っている。アメリカ人は車を買った結果、月々300~400ドルの借金返済を迫られる。素直に喜べない。」と話していた。

日本はいま8月30日投票を控えて政治家もマスコミも衆議員選挙一色である。サルは木から落ちてもサルだが、政治家が落ちるとタダのひとだと大野伴睦は言った。こういう時こそ日本の将来を見据えて、日本人一人一人が自分の足元を見つめることが求められる。(了)

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