ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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総選挙切迫、為替・原油・金利の居場所なし(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-24 22:15:07 | 経済学
暦は正直でこちら神戸でも5時半前後にならないと周りが明るくならない。しかし朝晩はさすがに涼しくなった。関西では夏の甲子園が終わると秋がくると言われる。今日は決勝戦である。下馬評では中京大中京だが、下馬評通りいかないのが甲子園である。

経済の世界では、米国景気が底入れしたことでは大方の見方が一致してきた。米FRBのバ―ナンキ議長が先日の金融フォーラムでも底入れ宣言した。問題はそのあとどうなるのかで意見が微妙に分かれている。

原油相場では先週末一時バレル74ドルまで値上がりした。当面の原油相場の見通しでは、エコノミストのコンセンサスはバレル75ドルだったからいいところまで来たことになる。果たして下馬評通りいくかどうか。誰にも分からないというのが正直なところだろう。

金利見通しは先のバ―ナンキ発言でも来年のかなりの時点までゼロ金利継続のサインを出した。それだけに今回の金融危機は根が深いと診断しているのであろう。根まで腐ると治療に手間取る。全ての病気は早期発見早期治療であるが現実はそう簡単に進まない。

為替の見通しはどうか。大方の見方は対ユーロでみてドル安である。ドルが対円でどこまで安くなるかでは、一気に90円割れという話は少なくとも表には現れていない。ドルは世界金融危機でむしろ安全パイとして買われていた。その意味では円も同様だった。

米景気が底入れし、最悪の事態は脱したとして、ドルに対する買い気が後退した。円もつれて後退したが、円相場は対ドルでは1ドル=94円台まで値上がりした。円が高くなったのではなくドルが円以上に安くなった結果、目立ちにくくなったにすぎない。

8月23日のWSJ紙にPimcoポートフォリオマネジャー、Curtis Mewbourene氏が、「米ドルは、保有外貨としてのステイタスを失った。保有外貨として、米ドルの次に来る通貨は今のところ存在しない。しかし、ドルを手持ちしておけば先で価値が上がるというステイタスがなくなったことだけは確かだ。」とブログに書いたと紹介していた。

ドルは対ユーロ、対円ではなく、開発途上国通貨に対して特に値下がりするだろうと書いている。昨年9月のリーマン破たん以降特に開発途上国通貨が対ドルで集中砲火を浴びた。海外資金が開発途上国から一斉に引き揚げた結果である。その反動がこれから出てくる。

日本の総選挙があと一週間を切った。小沢さんを手ひどく非難していたマスコミもなにも言わなくなった。国民の方もとにもかくにも政権交代させたい流れである。勝ち馬に乗っておいて損はない。打算優先で日本中が動き出した。為替、金利、原油の居場所はない。(了)

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