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米国経済きりもみ状態から脱出:WSJ紙紹介(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-03 07:39:28 | 経済学
「米国経済、きりもみ状態(Tailspin)から脱出」のタイトルで、今朝のWSJ紙に、Justin Lahavt記者の記事を掲載していた。同紙は、また「韓国経済、6,7月、最速のスピードで回復」の見出しで、Evan Ramstad記者の記事を掲載していた。
 
WSJ(ウオールストリートジャーナル)紙の記事を、筆者は一貫して紹介している。同紙は米国の経済専門の新聞である。世の中甘くないから、油断できないが、最近、WSJ紙に、明るいト―ンの記事が,少しずつながら、増えて来たように感じる。

先週末、米商務省は、4~6月期の米国のGDP(国内総生産)がマイナス1.0%と発表した。昨年10~12月のマイナス5.4%、今年1~3月期のマイナス6.4%から比べれば様変わりに良くなった。いろいろな理由がある。最大の理由は在庫の急減だとLahavt記者は指摘した。

韓国政府は、先週末、6月のGDPがマイナス1.2%と発表した。5月はマイナス9%だった。回復の理由はいろいろある。政府の景気刺激策、韓国最大の貿易相手国、中国の予想以上
の早さの回復と在庫の減少をRamstad記者は指摘している。

Barclay Capital、エコノミスト、Dean Maki氏は、米国のGDPは、7~9月期プラス2.5%,10~12月期おプラス3%と予測している。J.P.Morganは、米GDPの成長率を7~9月期プラス2.5%の予測を先週プラス3.0%へ上方修正した。

Lahvat記者は、「オバマ米大統領は、先週金曜日の演説の中で、失業率が増えている限り米国経済は回復ではないと話した。米国の貿易相手国ヨーロッパでは、失業率が第二次世界大戦後最悪、欧州のGDPはマイナス3%と1947年来最悪の状態だ」とも指摘している。

しかしながら、2つの記事に共通していることが一つある。それは在庫の減少である。企業は設備投資を減らした。生産もらした。真っ先に減らしたのが人である。その結果として失業率が急激に増加した。同時に在庫も大幅に減った。特に韓国の場合は、中国の回復で中国向けの輸出が増えた。在庫の減少はその恩恵であるとWSJ紙の記事は指摘している。

香港UBSのエコノミスト、DuncanWooldridge氏は、「在庫減らしが止まると失業率低下が止まる。ひとびとに安心感が高まる。全てのセンチメントがつれて改善する。」と在庫の減少が景気回復のきっかけになると指摘している。

韓国のインチヨン港の空きスペ―スが6ケ月前は10%だった。それがいま3%である。レンタル料金が4割り上がった。荷物に動きが出て来たとWSJ紙は書いた。まだまだ気は抜けないが、在庫減少の報せが本物であれば、景気回復へ向けた第一歩かもしれない。(了)

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