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ドイツ、フランス経済予想外改善受けドル売り(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-14 10:42:51 | 経済学
為替相場は、時にその時々の景気動向を写す鏡となる。8月13日、NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、前日の1ユーロ=1.4196ドルから1.4282ドルへ、同じく1ドル=96.5円から95.36円へ値下がりした。ドルは対英ポンド、対スイスフランでも下げた。

ドル値下がりの理由は、ドイツ、フランスの第2四半期のGDPがそれぞれ0.3%増加、ユーロ圏全体のGDPを0.1%減にとどめたことによる。さらに7月の米小売高が予想の0.8%増が0.1%減へ、直近の米失業保険申請件数が、4,000件増え558,000件と発表されたことも影響したと今朝のWSJ紙は指摘していた。

ScotiaCapital,為替ストラテジスト、Camilla Suttonさんは、「マーケットは再度、自分の足元を確かめようとしている。この先も引き続き景気が回復するかどうかを見極めるまでにはおびただしい数の材料が先に控えている」と話したとWSJ紙は紹介した。

一方、NY株式市場は、前日比36ドル高、9,398ドルで取引を終了した。7月の米小売高が期待外れに終わったことを嫌気して下げていたが、金融株、金属株が値上がりしてなんとか値を保ったとWSJ紙は解説していた。

今朝のNHK・BSが紹介した経済専門二ユースのブルームバーグに登場したあるトレーダーの話は面白かった。

「今の株式相場は、野球でいえば3回の表が過ぎたところで、試合が終わるのは2~3年あとだ。試合の展開によって幾分、下げたりするだろう。あと6回も試合を残している。なにもしないのはよくない。いまは準備するときだ。投資家は上げ相場にしっかり乗ることが大切です」と話していた。

株式関連では、ブラジルの株価が、8月13日、米FRBが米国経済がlevel out(底入れ)を示唆したことを材料に、Worst is over(最悪の事態は終わった)として値上がりし、昨年8月の水準を突破した。ブラジル国内の6月の小売高が前月比1.6%増、昨年対比6.8%増も株価上昇を助けたとWSJ紙が紹介していた。

今朝のNHK・BSのワールドニュースでフランステレビ放送が、ウエストランドという従業員15人のフランスの化学品中和剤メーカーが、ロシアのぺテルスブルグの海岸の悪臭退治に抜擢され汚水処理に貢献していると紹介していた。

こういう話こそ日本の出番だろう。日本の政治家の発言を日々見聞きしているとうんざりだ。世界の動きに今少し関心を示して欲しいと思うが詮無い望みかもしれない。(了)

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