ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米国の消費復活は意外に早い?!:二ュ-ズウイーク最新号(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-07 22:15:48 | 経済学
「アメリカ人よ、消費しょう」(Get Out the Wallets)のタイトルで、二ユーズウイーク日本版最新号で、ファリード・ザカリア記者(国際版編集長)が、「世界経済、景気回復の鍵を握るのはアメリカの個人消費」「借金を抱え貯蓄に励む国民が財布のひもを緩めるしかない」と書いている。

「現在、アメリカの個人消費は、中国とインドの経済活動全体を足したものの2倍の規模」と書いたあと、「アメリカの7月の住宅価格が底入れしたとNYタイムズ紙とウオールストリートジャ―ナル紙が一面トップで取り上げた」と紹介した。

「これは朗報だ。住宅不況は景気後退と金融危機の元凶だった。まず住宅や車、家電への支出が回復し、その後ほかの耐久消費財に需要が普及するのが、景気後退が終わるお決まりのパターンであるからだ」と続けて書いている。

日本については、「日本の貯蓄率は50~60年代までは低かったが、その後政策によって上昇した。逆に20年ほど前から政府が消費刺激路線に転じると、貯蓄率は急激に落ち込んだ。」「高齢化が急激に進む日本では定年退職組が猛烈な勢いで蓄えを支出に回している」と書いていた。

「今回の不況で、アメリカの貯蓄率は過去15年で最高の7% 近くまではね上がった。8~9% に達しないとアメリカの消費は本格化しないとの見方も多い」とも書いていた。今回の記事にはないが、貯蓄率では日本とアメリカが逆転している。

「アメリカのベビーブーマー世代は年を重ねるごとに貯蓄を減らして消費を増やすだろう。2年前よりローンを組むのは難しいが、他国にくらべればカネは借りやすい。金利は歴史的低水準にある。」と記事は続く。 

最後に「アメリカは先進国のなかで、唯一、国レベルで売り上げ税がない。国民は意外に早く消費を再開するだろう。アメリカにとっていいことかどうかわからないが、世界にとってはめでたいことだ」とまとめている。時間が許せば書店でも立ち読みをお勧めする。

一方、8月6日のNY株式市場では、利益確定売りから、NYダウは前日比24ドル安、9,256ドル、ナスダック指数もマイナス19ポイント、1,973で冴えなかった。NY外国為替市場では、1ドル95.44~46円、1ユーロ=136.90~97円で取引された。欧州中央銀行(ECB)は政策金利を1.0%据え置きを決めたことがユーロ売りを誘った。

米国景気の回復がなければ世界経済も元気が出ない。米国の住宅が鍵を握っている。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デフレを心配する国は日本だけだ(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-07 22:14:53 | 診断即治療と虹彩学
NHK・BS「おはよう世界」を見ることが習慣になって、短時間に世界の動きの一端を知ることが出来、大いに重宝している。近くの喫茶店でその話をしたが、興味を示す人がほとんどいない。一概に言えないだろうが、日本人は世界の動きには関心が薄いようだ。

今朝のニュースでは、北朝鮮に囚われていた2人の米人記者が米カリフォルニアに帰国した時の様子を伝える米ABC,英BBCの番組を紹介していた。経済関係では米ブルームバーグを番組のトップに置き、別途「経済情報」という番組を組んで最後に放送している。

今朝の「経済情報」では、まず為替相場が出る。1ドル=94.91~95円、1ユーロ=136.77~89円と出る。次にNYダウが、前日比39ドル安、9,280ドル、ナスダックが、18ポイント安の1,993と続く。10年物国債利回りが3.762%、プラス0.075%3.762%と出て、原油WTIが前日比プラス55セント、71.97ドル、最後に金相場が前日比3.30安、964.20ドルと画面に表示される。それ以外の数字は出てこない。

そのあとに日替わりでコメンテーターが画面に現れる。アナウンサーの質問に答える形式で、その日のNY株式市場の様子と今後の見通しを説明する。全体通して約5分程度である。ある程度予備知識がないと頭に入り難い。時間制限があるから止むを得ないのだろう。

今朝の説明では、10年物国債の利回りが3.67%台へ上がったことを、「長期金利が急上昇した」と表現した。米FRBが次々国債発行計画を発表したこと、さらにインフレ連動国債も併せて段階的に発行されると紹介し、そのため金利が上昇したと説明していた。

次に原油相場に触れた。原油在庫が予想を上回ったことから一時バレル70ドルを割った。最近になって景気回復の見方が根強く、上昇していると説明した。他の商品相場も上げたと続き、銅、大豆相場も上昇したと解説した。

NHK・BS以外にケーブルテレビでCNNとCNBCの英語放送で経済二ユースを見ている。これはリアルタイムにデ―タが画面に出る。コメンテーターが解説する。今朝の放送では、今年に入り砂糖相場が年初12ドルが現在20ドルへ急騰した。銅相場が倍になった。銅以外のアルミ、錫、ニッケルなど非鉄金属相場が軒並み上げていると紹介していた。

なぜ商品相場がハイピッチで上げるのか。ドル建てのためドル先安と見ているから上げるのだ。この日の主要6通貨バスケット指数が77.49へ前日比0.23下げた。1ドル=94.87 円、1ユーロ=1.4433ドルへドル安が進んだ。ドルは対英ポンド、対スイスフランでも下げた。
 
欧米では国債大発行でインフレを心配している。デフレを心配する国は日本だけだ。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする