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台風Morakot中国上陸で100万人に避難勧告(学校で教えてくれない経済学)

2009-08-10 11:16:51 | 経済学
今朝のWSJ紙電子版をざっと目を通したが、一般二ユースでは、台風Morakotが中国南東部海岸に上陸、100万人に避難勧告したとの記事がひときわ目立った。経済関係では、7月の米雇用が予想外に改善したことでオバマ大統領は最悪の事態は通過したかもしれない兆しと演説したが、共和党からも猛反発を受けていると報じていた。

7月の失業率が予想外に9.5%から9.4%へ低下したことが市場関係者にも好感され、先週末のNYダウも113ドル上昇した。しかし、一時、150ドル近く上げていたが、取引終了に向けて大きく値を下げたことはマーケットが依然先行きを警戒していることを教えている。

WSJ紙によると、ホワイトハウスRobert Gbbs報道官は楽観論を戒めて、「患者の容態は安定している。患者の体調をグッドと見るかバッドと見るかである。患者の熱は下がった。しかし、熱が再び上がるかもしれないことだけは確かだ。」と語ったと紹介している。

オバマ大統領は民主党である。自らの党の景気刺激策の成果を謳いたいのは当然だろう。一方、共和党の米下院リーダー、JohnBoehner院内総務(オハイオ州選出)は、「オバマは余りに短略的だ(woefully short)」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

共和党のEricCantor下院議員(ヴァージニア州選出)は、「景気刺激策が成功したか失敗したかは雇用がいまあるかどうかで決まる。アメリカ人の雇用は、なお247,000人減っている。オバマはテストに失敗した。」と語った。

米経済諮問委員会ChristinaRomer委員長は、「4~6月期の米GDPは減少した。米国は依然リセッションの中にある」とCNBCのインタビューに答えたとWSJ紙は紹介している。

ロンドン発でPaulHannor記者が、OECDが先週金曜日発表した世界景気指数によれば、5月の94.5から6月95.7へ増加した。これは4ケ月連続の改善である。世界の経済指数が改善し、世界経済は回復に向かっているとWSJ紙の記事に書いた。

その一方で同記者は、イングランド銀行は、景気回復には依然警戒的で、500億英ポンドの資金供給を追加して1,250億ポンドに拡大すると発表したとも指摘していた。

台湾を金曜日襲った台風は50年ぶりの最大規模だったそうだ。中国に上陸した台風は100万人に避難勧告だとすればスケールが違う。WSJ紙が中国の台風を大々的に取り上げたケースは珍しい。日本だけの被害に目を奪われがちだが地球は一つだから油断できない。

経済も同じである。世界の中の日本であることを頭の片隅に置いておくことが大切だ。(了)

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