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メキシ湾産エビは輸入品でないから安心?!:NW誌(学校で教えてくれない経済学)

2010-09-11 07:36:52 | 経済学
「今日のおすすめはメキシコ湾のエビ」のタイトルで、直近のニューズウイーク(NW)日本版に同誌コラムニスト,ジュリア・リードさんの「原油流失事故で敬遠されるメキシコ湾の魚介類が、実はアメリカで最も安全かもしれない」という興味深い記事を見つけた。

なぜメキシコ湾のエビが安全なのか。①アメリカで消費されるエビの90%以上が、タイや中国、インド、エクアドルからの輸入である。②これらの産地では池で大量に養殖されるので、細菌や寄生虫がはびこり易い。③そのため抗生物質や殺菌剤が大量に使われているからだと、実に分かり易く解説している。

日本ではこの手の記事は、食品関係や漁業組合の機関誌などでは当り前のことなのかも知れない。しかし、見落としかもしれないが、日本の一般紙では、まずお目にかかったことがない。手許にデータがないので軽率に物は言えないが、エビ大好き国民の日本人は、アメリカ以上に海外からエビを大量に輸入しているのではないかと思うと正直安心できない。

アメリカで輸入時に検査されるエビのサンプルは、全体の2%に満たない。EUの基準では20~30%であるとジュリア・リードさんは書いていた。日本の検査システムはどうなっているのだろうか。寝た子を起こす気持ちはさらさらないが、ご存知の方は教えて欲しい。

現在、メキシコ湾では油がない状態が1カ月以上続かないと,漁は許されない。メキシコ湾周辺で捕れたあらゆる魚介類のサンプルは、食品医薬品局と海洋大気局両方に持ちこまれ、顕微鏡を使って検査される。油の臭いをかぎわける専門家による検査もあるという。従って「メキシコ湾のシーフードは世界で一番安全」ということになるのかもしれない。

一方、NW誌本号に「オバマノミクスは不十分」と題して、「アメリカは目の前の大惨事には手を売って来た。しかし、中間層の失業や所得低迷は放置してきた。そのため今後もアメリカ経済は他国に立ち遅れるだろう。」と前ニューヨーク州知事,エリオット・スピッツアー氏が書いた記事を掲載していた。米国は、貿易赤字が累積する中、中国に人民元切り上げ合意を取り付けられていないことが一つの大きな問題だと指摘していた。

G20の直前、中国は、明日からでも大幅な人民元切り上げを実施するポーズを取った。ところが人民元はドルにほとんどリンクしたまま動いている。ドル下落とともに人民元も下落している。中国に煙にまかれたまま、為替市場では、中国ペースでゲームが進んでいる。

中国の日本国債買い残が7月末で過去最高の270億ドルに達した。その結果、ドル安・円高を助けている。日本の経済産業相は、この問題で中国と会談する予定と語った。WSJ紙は「現内閣は弱腰と非難されているので、あくまで国内向けのポーズ」と断じていた。(了)

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