米FRB(連邦準備制度理事会)が、「必要なら追加緩和する用意がある」と「声明文」の中に書いた。24日、バ―ナンキ米FRB議長は講演先で「今まで取って来た景気対策は手ぬるかった」と語ったと24日付けのWSJ紙は書いていた。
「追加緩和」と言う言葉を、小学校の子供に先生はどう説明するのだろうか。是非聞いてみたい。子供に「お金がジャブジャブになることよ」と説明してもおそらくピンとこないかもしれない。いずれにしても、今世界は増刷競争に狂奔している。
お札を刷り続けるとどうなるか。お金の値打ちを表す金利が下がる。金利が安くなれば、個人や企業がお金を借りやすくなる。ところが、先の不安が付きまとうから、企業は安心して新規の設備投資を増やそうとしない。個人はゼロ金利にも関わらず郵便局にお金を貯金する。
昔の子供は、家庭でも学校でも貯金しなさいと教えられた。どこの家にも貯金箱が置いたあった。今の子供は「貯金箱ってなに?」と聞くのが関の山だろう。貯金してもお金が増えない、おかしな時代になったものだ。
先の米中首脳会談でオバマ米大統領は中国の温家宝首相に「一層の人民元切り上げが必要だ。物足りない」と語ったと報道された。温家宝との会談は2時間有余にわたったと外電は伝えている。果たして何が討議されたのか知るよしもないが、おそらく温家宝は「中国は十分切り上げを実行している」とでも言ったであろう。
24日のNY外国為替市場で、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.3492ドルまで値下がりした。ギリシャ、アイルランド、ポルトガルと信用不安の国を抱えている、その弱い通貨、ユーロに対してさえ、ドルは値下がりした。
24日のNY金先物相場は、トロイオンス1,300ドルを突破した。投機筋は2011年には1,400ドルになると買い気を煽っている。金投資には金利はつかない。ペーパードルを貯金しても金利はつかない。同じ金利がつかないなら消去方で金投資に個人も中央銀行も資金を投入しているのだろう。
24日のNY株式市場は、前日比197ドル高、10,860ドルで取引を終了した。WSJ紙によれば、キャタピラ―4.6% 高、アルコア3.9%高、バンカメ3.3%高が目立つたと書いていた。機械、資源、金融、3役そろい踏みである。
WSJ紙にビデオコーナーがある。音声つきのビデオ画面を見ることが出来る。そこで「animal spirits(アニマル・スピリッツ)」が戻った、戻った」と、報道記者の声が弾んでいた。日本語では「活気」とか「生気」とか訳すのであろうが、いかにもアメリカ人が好む言葉である。
8月の米新築一戸建て住宅販売は前月並み、耐久財受注も予想を下回った。WSJ紙によれば、上記二つの指標で、前の月の7月データが上方修正されたことを起爆剤に使ったと書いていた。ポジティブに物事を見ようとする機運が生まれた。
アメリカ人を貶す日本人は多い。しかし、彼らがポジティブに物事を見ようとする姿勢は、日本人も大いに学びたい。これは日本人のNature(特性)だから変えられないという人も確かに多い。しかし、やれ尖閣、やれ検察問題、円高と問題山積の今だからこそ少しでもポジティブに物事をとらえたい。
ひいきのプロ野球チームに200本安打を23日に達成したマット・マートンというアンリカフロリダからやって来た選手がいる。残り三試合でライバルチームは2勝1敗でもタイガースが逆転優勝するために9勝1敗必要だ。それでもマートンは「まだ1位になるチャンスはある。今日の勝利は大きい。」と語った。
イチローの10年、200本も素晴らしい。しかし、マット・マートンのプラス志向の生き方からも元気をもらった。(了)
「追加緩和」と言う言葉を、小学校の子供に先生はどう説明するのだろうか。是非聞いてみたい。子供に「お金がジャブジャブになることよ」と説明してもおそらくピンとこないかもしれない。いずれにしても、今世界は増刷競争に狂奔している。
お札を刷り続けるとどうなるか。お金の値打ちを表す金利が下がる。金利が安くなれば、個人や企業がお金を借りやすくなる。ところが、先の不安が付きまとうから、企業は安心して新規の設備投資を増やそうとしない。個人はゼロ金利にも関わらず郵便局にお金を貯金する。
昔の子供は、家庭でも学校でも貯金しなさいと教えられた。どこの家にも貯金箱が置いたあった。今の子供は「貯金箱ってなに?」と聞くのが関の山だろう。貯金してもお金が増えない、おかしな時代になったものだ。
先の米中首脳会談でオバマ米大統領は中国の温家宝首相に「一層の人民元切り上げが必要だ。物足りない」と語ったと報道された。温家宝との会談は2時間有余にわたったと外電は伝えている。果たして何が討議されたのか知るよしもないが、おそらく温家宝は「中国は十分切り上げを実行している」とでも言ったであろう。
24日のNY外国為替市場で、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.3492ドルまで値下がりした。ギリシャ、アイルランド、ポルトガルと信用不安の国を抱えている、その弱い通貨、ユーロに対してさえ、ドルは値下がりした。
24日のNY金先物相場は、トロイオンス1,300ドルを突破した。投機筋は2011年には1,400ドルになると買い気を煽っている。金投資には金利はつかない。ペーパードルを貯金しても金利はつかない。同じ金利がつかないなら消去方で金投資に個人も中央銀行も資金を投入しているのだろう。
24日のNY株式市場は、前日比197ドル高、10,860ドルで取引を終了した。WSJ紙によれば、キャタピラ―4.6% 高、アルコア3.9%高、バンカメ3.3%高が目立つたと書いていた。機械、資源、金融、3役そろい踏みである。
WSJ紙にビデオコーナーがある。音声つきのビデオ画面を見ることが出来る。そこで「animal spirits(アニマル・スピリッツ)」が戻った、戻った」と、報道記者の声が弾んでいた。日本語では「活気」とか「生気」とか訳すのであろうが、いかにもアメリカ人が好む言葉である。
8月の米新築一戸建て住宅販売は前月並み、耐久財受注も予想を下回った。WSJ紙によれば、上記二つの指標で、前の月の7月データが上方修正されたことを起爆剤に使ったと書いていた。ポジティブに物事を見ようとする機運が生まれた。
アメリカ人を貶す日本人は多い。しかし、彼らがポジティブに物事を見ようとする姿勢は、日本人も大いに学びたい。これは日本人のNature(特性)だから変えられないという人も確かに多い。しかし、やれ尖閣、やれ検察問題、円高と問題山積の今だからこそ少しでもポジティブに物事をとらえたい。
ひいきのプロ野球チームに200本安打を23日に達成したマット・マートンというアンリカフロリダからやって来た選手がいる。残り三試合でライバルチームは2勝1敗でもタイガースが逆転優勝するために9勝1敗必要だ。それでもマートンは「まだ1位になるチャンスはある。今日の勝利は大きい。」と語った。
イチローの10年、200本も素晴らしい。しかし、マット・マートンのプラス志向の生き方からも元気をもらった。(了)