ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ソフトパワーは三流、誇張された中国の実力・ニューズウイーク日本版(9月8日号より)

2010-09-01 19:15:40 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)




「中国の限界、ソフトパワーは三流」というタイトルで、近着のニュ-ズウイーク日本版が「中国特集」を組んでおり、興味深く読んだ。「一流大学から消えた地方出身者」という記事もお金が稼げるようになるとわざわざ北京の大学まで行かないという話も面白かった。

ケニアの週刊誌イ―ストアフリカンなどに寄稿するウガンダ出身のジャーナリスト、チャ―ルズ・オ二ャンゴオボは「経済的影響力だけで世界の覇権を握った国は存在しない」と指摘しているとヨア二ス・ガツィオ―ニス記者は指摘している。

「中国との取引にはびこる汚職や説明責任の欠如が、より持続可能な長期的関係を結ぶ上で障害になっている」とアンゴラの汚職監視団体マガの創設者であるラファエル・マルケスデモライスは言った。アメリカは、アンゴラが中国に抱く幻滅をうまく利用している。米当局者は6月、アンゴラ政府高官と貿易強化について会談、IMFが09年に決めたアンゴラへの資金援助を引き合いに出し、欧米金融機関が新たに融資する機会を作った。

7月のASEAN(東南アジア諸国連合)で、来年からアメリカを東アジアサミットに参加させる方針が決まった。アジアにおける中国の影響力に対抗するためであると言われている。「ベトナムとアメリカは、“過去のわだかまりを捨て”商業上・軍事上の関係を強化していく」と7月、ベトナムのファム・ザー・キエム副首相兼外相は語った。アメリカはインドネシアとも4月に協定を結んだ。東南アジア最大規模を誇るインドネシア経済への米資本の流入が始まると書いた。日本の姿がどこにもない。一体日本はどうなってしまったのか。

一方、文化大革命時代、農村出身の学生は誇りを持ち、一流大学は農村出身で溢れていた。温家宝首相は、昨年、「自分が大学生だった頃は、クラスメートの約80%か、もっと多くが農村出身だった」と振り返った。この9月、清華大学と北京大学の門をくぐる新入生の農村出身者は1%以下という指摘もある。人口の半分以上が地方で暮らす中国。問題は深刻だ。

中国では労働者の賃金上昇が続いているため、高校に行かないで働いた場合に得られる収入が急騰している。良い高校に通うと3000ドルかかるが、代わりに働けば月150ドル稼げる。貧しい農民家庭にとっては大金だと紹介していた。一方、地方や貧しい世帯の子供の40%が貧血であることや教育者が栄養の高い給食制度を提供していない。重度の貧血は学習能力に影響を及ぼし、将来、授業を混乱させることもあるだろうと指摘していた。

日本の新聞だけ読んでいるといまにも中国に飲み込まれるかのような錯覚に陥る。アメリカもアフリカも足元のアジアも中国を冷静に受けとめようとしている。問題は日本だ。(了)

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大阪から姫路間JR線で人身事故一日で3件、相場は戻る、命は戻らない(学校で教えてくれない経済学)

2010-09-01 09:04:54 | 経済学
猪熊佳子・山科教室の帰路、JR東海道線で、昨日2件の人身事故が発生、列車が1時間以上渋滞した。「加古川で3時20分、甲子園口で3時50分、人身事故が発生しました。ご迷惑をおかけしますがご了承ください」と車内アナウンスを繰り返していた。1日の読売朝刊によれば、昨日午後9時30分ごろJR山陽線、英賀保、姫路間で人身事故が発生したと出ていた。身近なところで、一日で都合3件の人身事故が起こった。これは異例である。

先の新聞によれば、加古川は62歳の男性、甲子園口は23歳の大学生、姫路は13歳の中学2年の男子生徒とあった。中学生は1日が始業式だったと書いていた。死人に口なしである。仏さんに確かめることは出来ないが、始業式と関連しているのかもしれない。

読売朝刊の一面トップに、「菅・小沢一騎打ち」の見出しが躍っていた。31日、NY外国為替市場で、一時、1ドル=83.90円までドル安・円高が進んだ。NYダウも前日の大幅安の流れを引き継いで前日比4ドル高ほぼ横ばいの10,014ドルで取引を終了した。権力闘争をやっている場合でないだろうと思うが、政治の世界では、国民不在が相変らず続いている。

NHK・BS「おはよう世界」が伝えるブルームバーグは、この日のNY株式市場の様子を「全くぱっとしない一日だった」とゲストに呼ばれたあるオプション取引ディーラ―の声を伝えていた。7月の消費者信頼感指数は予測より良かった。米FOMCの議事録の内容にもサプライズはなかったが株価は冴えない。米景気の先行き不安が明かに影響している。

日本では株の話をすると嫌がる人が多い。ところが年金運用基金が直近で、日本株で2兆1千億、外国株で2兆8千億の運用損をそれぞれ出したと小さな記事が新聞に先週出ていた。郵便局、保険、銀行が株で運用している。株安が一段と進めば特に年金基金が危ない。

自分で株を持っていなければ自分と関係ないと真面目に思っている人が近くの喫茶店でも多い。NY株価が下げるとお神酒・徳利のように日本株も下げる。31日のシカゴ日経は前日比150円下げ8,815円とNHK・BS「おはよう世界」(経済情報)が紹介していた。

年金ファンドが株式で運用しているのは世界の常識である。日本では常識でない。円が買われているから円高でない。ドルが売られているから円高になっている。これも世界では常識だが日本では常識でない。自分の田んぼをいくら手入れしても、田んぼの外の世界の動きを観察する習慣を子供の時から身につけていないと、大人になっても手を打てない。

株式市場は鳥が取引していると思えば分かり易い。餌がなくなれば鳥は一端逃げる。餌が摂れると思えば必ず鳥は戻る。ところが、命は一度失うと二度と戻らない。せっかく神様からいただいた大切な命である。深呼吸一番、明日に希望を持って生き抜いて欲しい。(了)

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