ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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人任せにしない「糠味噌臭い」り―ダ―が日本に欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2010-09-09 10:08:38 | 経済学
「モーニングサテライト」(テレビ東京)と「おはよう世界」(NHK・BS)は、特に経済の動きについてであるが、世界でいま何が起こっているかについて、かいつまんで、教えてくれるから重宝している。こちら神戸も台風一過で久しぶりでさわやかな朝を迎えた。しかし、世界全体では、なにやら不安定な運気が漂っているような気がしてならない。

米FRB(連邦準備制度理事会)が、直近の米8地区連銀の経済状況をまとめたベージュブックで「アメリカ経済が鈍化傾向を続けている」ことを確認した。余談ながら、なぜ「ベージュブック」と呼ぶのか。本の表紙がベージュ色だからである。

「ポルトガル国債の入札が無難に推移した」との便りがヨーロッパから届いた。昨日泣いていたのが今朝は泣きやんだ赤子のように、「欧州金融懸念が和らいだ」と、8日のNY株式市場は、薄商いの中、NYダウは前日比46ドル高,10,387ドルで取引を終了した。

米ブルームバーグのロ―ラ・リ―記者は、「なにか動きはありましたか?」の問いかけに開口一番、「今日も7.7億株の薄商いでした。このところずっと1日の出来高が10億株に届きません」と答えていた。人だかりしている店は繁盛している。こんなことは、古今東西、決まっている。投資家が株式市場に本腰を入れていないことを教えている。

「おはよう世界」(経済情報)に出演された三井住友の森谷亨氏は、「ポルトガル入札が無難に通過した」ことで、NY株式も外国為替市場も落ち着いた。ユーロが107円前半から1ユーロ=106.67~72円まで買い戻され、つれてドル円相場が、83.85~87円に戻った」と解説していた。

テレビ東京の番組に出演されたみずほコーポレートの唐鎌大輔氏は「日米金利差縮小で、1ドル=80円までドル安が進む」と予測していた。ユーロ100円・ドル80円が通り相場になることを念頭に、リ―ダ―は頭の中の「棚卸し」を始めた方がいいかもしれない。

『棚卸(たなおろし)』を広辞苑で引いてみた。「決算や整理のため在庫の商品・原料・製品などの種類・数量・品質を調査し、その価格を評定すること」と出ていた。ここで大事なことは経営者自らが棚に上がり、自分で古い在庫を取り出し、新しいものと入れ替えることが大事である。他人任せにしていると、いつまでたっても会社も国も良くならない。

20年前、ドイツの合繊メーカーのエンカグランズストックを訪問した。日本に「糠味噌女房」ということばがある。家事に追い回されている女の意味と話したらドイツに「ダウン臭いフラウ」という言葉がある。家事を切りもりしてくれるという意味でドイツでは褒め言葉だと教えてくれた。今の日本に人任せにしない「糠味噌臭い」リ―ダ―が欲しい。(了)

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