T花店のこころ遣いがありがたい
江嵜企画代表・Ken
亡父の月命日に阪神御影駅そばにあるT花店へ出かけることが青木から御影に引っ越してきたころからかれこれ30年近く続いている。
ここ10年ばかりはその月に描いたスケッチや絵のハガキサイズのコピーを1点持参することが習いとなった。今回は棕櫚の絵を持参した。
恥ずかしながらお店に払う金額は当初から同額のままだ。嬉しいことに、特に若奥さんが応対してくれる時は間違いなく2包みほど多くなる。
日本には「気は心」ということばがある。「気持ちだけですが」と言いながら、日本人は、古来、額や量は少ないが送り主の感謝の気持ちを伝えてきた。
ありがたいことに、花を用意する若奥さんの気持ちが1包み、2包みと予算オーバーするのは承知しながら、いつの間にか、花の束が増えていくのかもしれない。
若奥さんは持参したはがきを店に飾ってくれる。店のご主人によれば、いままでのハガキコピーは全て大切に保管されている。箱一杯になっている、と聞いた。
ご主人が店に出ておられるときは、談笑している間に持ち帰り分の花が大袈裟でなく小脇に抱えるほどの量になって渡される。今回のスケッチの花も花瓶一つに収まらないため仏さんに供える分だけ適当にアレンジして用意した花でまとめた。
お寺さんは午前11時に西青木にある西林寺の御院さんにお参りいただいている。この日は長男さんだった。通常は次男さんである。めったに来られないが若院のときもある。若院は「西林寺だより」という優れものの子供新聞を月刊で出しておられる。最近益々充実してきている。
お参りの時には、特別の予定がなければ、御院さんと小1時間お話出来ることを楽しみにしている。この日は大阪なんばと神戸三宮を結ぶ「阪神なんば線」が今年、10周年を迎え、利用客が間違いなく増えていますなどと話に花が咲いた。
阪神青木駅は現在、立体高架工事中である。下り線のみ高架が昨年完成したが年内に上り線も完成する。新駅が完成すれば間違いなく青木駅を利用する客は増える。
阪急は岡本に特急を停車させている。阪神青木駅に奈良を結ぶ「快速急行」を停めるべきだ。阪神なんば線へ人の流れを増やすためにも、阪急岡本、JR本山、阪神青木の南北ラインにもっと力を入れてほしいと力を込めて話された。(了)