米中貿易交渉結果待ちでNY市場様子見、対独戦勝利75周年記念式典が8日開催、イラン、核合意から60日間猶予期間終われば核開発再開とロウハニ大統領語る（学校で教えてくれない経済学）

米中貿易協議結果待ちでNY市場は動きなし。8日のNYダウは横ばい、2ドル高、25,967ドルで取引を終えた。ナスダックは7,943で0.3%安、S&P500は0.2%安で共に下げた。NY外為市場では、ドルは対円で一時、1ドル＝109.97円台まで下げた。ユーロは続落した。欧州経済の先行き不透明が背景にある。円相場は1ドル＝110.06円、1ユーロ＝123.21円で取引を終えた。NY原油（WTI）はバレル62.01ドルへ小幅反発、NY金はオンス1，281.40ドルへ小幅下げた。一連の上記データは、血圧や脈拍と似ている。血圧を測るというだけで血圧が上がることがよくある。いよいよ米中戦争かと先のトランプ大統領の25%関税引き上げのつぶやき（ツイート）で血圧が跳ね上り世界的株安が一気に進んだ。8日の上海総合株価は懸念が尾を引き2,893と1.1%続落。中国品2,000億ドルへの10日からの25%関税実施が8日米官報に掲載された。中国品に25%関税で交渉が決まると事実上輸出は難しい。

9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBC、ドイツZDF、フランスF2、ロシアテレビは74年前の5月7日、ナチスドイツが降伏した記念日の様子を揃って伝えた。ドイツZDFは「マクロン仏大統領はナチスに勝利した記念日の8日、凱旋門の下に眠る無名戦士の墓に花輪を捧げた。」と伝えた。ロシアテレビは「クレムリンでドイツとの戦争終結記念日で戦没者慰霊が行われた。慰霊は世界各地で行われた。」と伝えた。フランスF2は「第二次世界大戦終結74周年終結式典が開かれた。」と伝えた後「歴史を語るノルマンジーを訪れる観光客がここ10年で倍増した。通常1泊100ユーロの民泊の部屋が300ユーロに跳ね上がるところもある。値上がりはベット、調理器具つきのワゴン車にも及び一日の借り賃は100ユーロまでになる」と伝えた。

9日朝放送の英BBCは「イラン、ロウハニ大統領はイラン核合意が守られなければ60日期限を設け、欧洲が核合意を守らなければイランは核開発を再開せざるを得ない」と欧州に圧力をかけた。」と伝えた。9日朝放送のロシアテレビは「60日期間の余裕を設けるがイランは濃縮ウラン生産を再開するとロウハニ大統領は言明した。アメリカは既にイランとの核合意取り決めから1年前に撤退している。アメリカは「4月に猶予期間が終了した。米国はイラン原油取引国に制裁を科す」と新たに発表している。」と伝えた。アルジャジーラは「ホルムズ海峡に米国は最大規模の空母を派遣してイランを威嚇している。」と伝えた。

9日朝放送の韓国KBSは「韓国の北朝鮮への人道支援にアメリカは関与しないとホワイトハウス、サンダース報道官は8日語った。アメリカとしては北への支援は韓国の問題であり韓国が決めることだということを米国内向けに明らかにする狙いがある。アメリカは北との対話は継続する姿勢を改めて示した。韓国の北への食糧援助は先に開かれた文大統領とトランプ大統領との電話会談で合意された。」と伝えた。9日朝放送の豪ABCは「豪州は米中貿易交渉結果は豪州経済に大きく影響する。特に中国が豪州からの輸入を今回の交渉で米国からの輸入に切り替える可能性が高い。特に牛肉に打撃を与える。」と伝えた。（了）