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NY市場はFOMCイベント終了で様子見、一方、マイナス金利には副作用が伴うとの見方が内外で出て来た(学校で教えてくれない経済学)(番外編)

2019-09-20 09:50:54 | 経済学
「米FRBは17,18日の会合で0.25%の利下げを決めた。さらなる利下げに関して10人のメンバーで2名が「据え置き」、1名は利上げを主張し「不一致」が出た」と19日の英フィナンシアルタイムズ(FT)電子版トップで書いた。次回FOMCは10月29,30日に開かれる。一方、日銀はマイナス0.1%の政策金利据え置きを19の日銀政策決定会合で決めた。ECBとFRBは利下げ、一方、日本は、政策金利マイナス0.1%で据え置いた。銀行協会は「さらなる利下げは金融業界に副作用が出る」との談話を発表した。

19日付英フィナンシアルタイムズ(FT)電子版は「トランプ米大統領はパウエル米FRB議長にさらなる利下げを強く迫った。パウエル議長は今回0.25% 利下げには言及したが、さらなる利下げに「何も答えない」という形で「答え」た」と書いた。19日付FT紙は「NY市場はストール(stall)した」と書いた。Stallを英和辞書で引くともともとの意味は、馬小屋に馬を一端ひっこめる。」と出ていた。19日付ブルームバーグは「NYダウは上げ分を吐き出した」と書いた。19日、NYダウは、52ドル、0.2%安、27,094ドル、ナスダック、8,182,0.1%高、S&P500、3,006、ほぼ変わらずで取引を終えた。

19日のNY外為市場は1ドル=108.00円、1ユーロ=119.23円、1英ポンド=135.32円で取引を終えた。米債券が買われ、10年物米国債利回りが1.77%台へ低下したことを受けてドルが売られた。英ポンドはユンケルEU委員長が合意無きEUから離脱に固執している英国と協議継続を示唆したことが英ポンド買戻しを支えている。19日付のFT紙は「イングランド銀行は英国のGDPはEUからの離脱で既に6.5%減少すると昨年末に試算している。合意無き離脱となれば8.5% 減と専門機関は警告している。」と書いた。このところの外為市場は欧米の要人発言に敏感に反応している。

19日のNY原油(WTI)はバレル58.70ドルへ反発した。サウジ石油施設攻撃を巡り、サウジを挟んで、アメリカとイランの非難の応酬がエスカレートしてきたことで買い戻しが入った。サウジは施設修復を9月末と発表したが修復ははかばかしくない。」と19日のブルームバーグが書いた。NY金はオンス1,506.40ドルと小幅に下げた。今回一時、19%高の原油急騰もその後60ドル 後半までの反落で様子見相場が続いている。航空機株、輸送関連銘柄の株価が大きく下げたがその後落ち着いたと19日付ブル‐ムバーグは書いた。

金利、為替、原油を3点セットでウオッチしている。原油は経済の大動脈を流れる血液に似ている。人間の身体でいえば血圧が乱高下すると警戒信号である。今回のように世界の石油のほぼ5%を占めるサウジで突発事故が起きると原油相場が跳ね上がる。備蓄原油という血圧降下剤も乱用すると副作用が出る。金利は現在、深海魚のように既に海底深く沈んでいる。さらなる深堀りが難しいのはそのためだ。為替は風に例えられる。得手に帆を揚げる時は何もしなくても船は進む。逆風に遭うと手も足も出ない。今、難しい局面を迎えている。(了)

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