ワールドカップで日本チームが惨敗した。それからというものサッカーの試合を見なくなった。理由は簡単である。なんといっても「産地直送」日本からのチームが一番だからだ。
今回のワールドカップは素人が見ていても彼我の実力差は歴然としていたように写った。ところが、負けたとたんにお決まりのコースで監督を代えるという話である。本質的な対案を準備せず首のすげ替えで済まそうとして第二次世界大戦でも日本を敗戦へ追い詰めた。
果たして監督を代えて日本チームは世界に通用するのだろうか。「日本産」チームを強くするにはどうしたらいいか。やはり子供のころから足腰を鍛える以外道はないだろう。
プロ野球の新庄選手は庭師の息子だった。木の幹に両足を巻きつけるようにして、両手で枝振りを整えた。それがグリップを強くし、足腰も鍛えたと本人が話していた。
元西鉄ライオンズの大投手の稲尾選手は漁師の子供だった。初代の若乃花も漁師だった。伝馬船に乗り毎日のように櫓を漕いでいたことで足腰が鍛えられたと話していたことを大昔ラジオかテレビで聞いたことがあった。
一概に言えないが、現在サッカーワールドカップで活躍している選手の中には、貧しい家庭の育ちの子供が比較的多く、子供のころから狭い路地裏でボールを手まりのように蹴って遊んでいたようだ。昔は都会の子供でもご飯を食べるのも忘れて遊んだ。今、ひとりで夜遅くまで遊んで家に帰らなかったら、警察に捜索願いを出されることだろう。
子供のときから怖い経験をすることも必要だろうし、リスクの怖さを学んだり、ひとは一人ひとり違うものだということも子供同士で遊びながら体感していくことができた。日本語をしっかり身につける事が先で英語は訓練次第であとからついてくることと似ている。
今の日本は機械なら機械の虫、漫画なら漫画の虫、サッカーならサッカーの虫が育つ土壌をなくしている。虫との共生を否定しておきながら、サッカー世界一はないであろう。
第二次世界大戦が終わった当時ロンドンの空は煤煙で真っ黒だったそうだ。これでは生きていけないということでClean Air Act(大気浄化法)が成立した。ロンドン郊外のサンドイッチという町は賄賂の巣窟だった。政治資金規制法はその町から生まれたという。
堀江さんとか村上さんも日本の金融ルール作りの過渡期に生まれた「煤煙」かもしれない。市場からの退場を求める前に、「煤煙」をコントロールするルール作りが先だろう。日銀総裁へのヤメロコールも実に日本人らしい。世界サッカー惨敗から学ぶことは多い。(了)
江嵜企画代表・Ken
今回のワールドカップは素人が見ていても彼我の実力差は歴然としていたように写った。ところが、負けたとたんにお決まりのコースで監督を代えるという話である。本質的な対案を準備せず首のすげ替えで済まそうとして第二次世界大戦でも日本を敗戦へ追い詰めた。
果たして監督を代えて日本チームは世界に通用するのだろうか。「日本産」チームを強くするにはどうしたらいいか。やはり子供のころから足腰を鍛える以外道はないだろう。
プロ野球の新庄選手は庭師の息子だった。木の幹に両足を巻きつけるようにして、両手で枝振りを整えた。それがグリップを強くし、足腰も鍛えたと本人が話していた。
元西鉄ライオンズの大投手の稲尾選手は漁師の子供だった。初代の若乃花も漁師だった。伝馬船に乗り毎日のように櫓を漕いでいたことで足腰が鍛えられたと話していたことを大昔ラジオかテレビで聞いたことがあった。
一概に言えないが、現在サッカーワールドカップで活躍している選手の中には、貧しい家庭の育ちの子供が比較的多く、子供のころから狭い路地裏でボールを手まりのように蹴って遊んでいたようだ。昔は都会の子供でもご飯を食べるのも忘れて遊んだ。今、ひとりで夜遅くまで遊んで家に帰らなかったら、警察に捜索願いを出されることだろう。
子供のときから怖い経験をすることも必要だろうし、リスクの怖さを学んだり、ひとは一人ひとり違うものだということも子供同士で遊びながら体感していくことができた。日本語をしっかり身につける事が先で英語は訓練次第であとからついてくることと似ている。
今の日本は機械なら機械の虫、漫画なら漫画の虫、サッカーならサッカーの虫が育つ土壌をなくしている。虫との共生を否定しておきながら、サッカー世界一はないであろう。
第二次世界大戦が終わった当時ロンドンの空は煤煙で真っ黒だったそうだ。これでは生きていけないということでClean Air Act(大気浄化法)が成立した。ロンドン郊外のサンドイッチという町は賄賂の巣窟だった。政治資金規制法はその町から生まれたという。
堀江さんとか村上さんも日本の金融ルール作りの過渡期に生まれた「煤煙」かもしれない。市場からの退場を求める前に、「煤煙」をコントロールするルール作りが先だろう。日銀総裁へのヤメロコールも実に日本人らしい。世界サッカー惨敗から学ぶことは多い。(了)
江嵜企画代表・Ken