合繊メーカーのトップを切って大阪堺筋に本社がある
T社の株主総会が大阪商工会議所で開かれたので出かけた。
例年に比べて気持ち参加者が少ないような気がしたが正確な
比較はわからない。、業績好調なせいかさしたる問題もなく午前
10時にはじまり11時41分に終わった。
時間的にやや長くなったのはもめたのでなく、会社法が変更され
今年5月1日から施行されるに伴い定款変更の説明に時間を
とられたためと思われる。
ただ、あらかじめ株主召集の通知をおくられていてもまずは読んで
出かける素人株主はいない。一度聞いても筆者同様なにを
質問していいかさえわからないのが正直なところではなかろうか。
説明役の担当役員さんは別として説明に立たれた社長さんは
いかにわかり易くせつめいするか、ご苦労ありありとお見受けした。
一番関心の深い買収防衛策として新株予約権の無償割り当てで
対抗する点である。説明によれば現在の株主に一株を二株に
増やす。当然株価は半額になるが株数が倍になるため実質的には
変わらないというがすんなり頭にはいらなかった。
株主総会では株主がどんな質問をし、社長や担当役員がどう答え
どう説明するかに特に関心がある。
この日の第一の質問は炭素繊維についてであった。同業の中之島のT社との
対比で尋ねていたが、敢えて避けたのか答えなかった。注目の繊維で
あるだけにもっとメリハリつけて自信あるならあると堂々とプレゼンテーション
して欲しかった。
次に配当について質問があり、担当役員が業績連動型に変更した。今後は
業績に照らして配当性向20~30%の範囲内で実施したいと答えた。
質問の終わりごろに、株主総会の場所について東京へ移る予定は
あるのかと聞いた株主がいた。これに対して社長みずからマイクをもち
震災とかよほどの事態がおこらないかぎり東京へ移すことは考えていないと
キッパリ否定したのが印象に残った。
これを聞いていた震災を心配しなければならないのは大阪でなく
東京に住んでおられる人のほうではないかとふと思った次第である。
ただ、関東大震災を東京で経験した人はほとんど霊界へ旅立たれた。
地震でも戦争でもそうだが実体験しないと本当の怖さが実感できない。
デスクワーク、データ重視の風潮が大手を振って歩いていく。
大阪から東京への流れは、地震のせいだけではなさそうだ。
大阪の地盤沈下が叫ばれて久しい。特に、東京へ本社を移すのは
社長の個人的趣味は別として、東京のほうが生の情報が入り易いと
いう声もよく聞く。本当にそうであろうか。
本社も東京へ、株主総会も東京へ移す流れの中で堺筋のT社の
心意気を株主は全体としてどう評価しているのであろうか。
総会が始まる前の余裕時間を生かしてスケッチした。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
T社の株主総会が大阪商工会議所で開かれたので出かけた。
例年に比べて気持ち参加者が少ないような気がしたが正確な
比較はわからない。、業績好調なせいかさしたる問題もなく午前
10時にはじまり11時41分に終わった。
時間的にやや長くなったのはもめたのでなく、会社法が変更され
今年5月1日から施行されるに伴い定款変更の説明に時間を
とられたためと思われる。
ただ、あらかじめ株主召集の通知をおくられていてもまずは読んで
出かける素人株主はいない。一度聞いても筆者同様なにを
質問していいかさえわからないのが正直なところではなかろうか。
説明役の担当役員さんは別として説明に立たれた社長さんは
いかにわかり易くせつめいするか、ご苦労ありありとお見受けした。
一番関心の深い買収防衛策として新株予約権の無償割り当てで
対抗する点である。説明によれば現在の株主に一株を二株に
増やす。当然株価は半額になるが株数が倍になるため実質的には
変わらないというがすんなり頭にはいらなかった。
株主総会では株主がどんな質問をし、社長や担当役員がどう答え
どう説明するかに特に関心がある。
この日の第一の質問は炭素繊維についてであった。同業の中之島のT社との
対比で尋ねていたが、敢えて避けたのか答えなかった。注目の繊維で
あるだけにもっとメリハリつけて自信あるならあると堂々とプレゼンテーション
して欲しかった。
次に配当について質問があり、担当役員が業績連動型に変更した。今後は
業績に照らして配当性向20~30%の範囲内で実施したいと答えた。
質問の終わりごろに、株主総会の場所について東京へ移る予定は
あるのかと聞いた株主がいた。これに対して社長みずからマイクをもち
震災とかよほどの事態がおこらないかぎり東京へ移すことは考えていないと
キッパリ否定したのが印象に残った。
これを聞いていた震災を心配しなければならないのは大阪でなく
東京に住んでおられる人のほうではないかとふと思った次第である。
ただ、関東大震災を東京で経験した人はほとんど霊界へ旅立たれた。
地震でも戦争でもそうだが実体験しないと本当の怖さが実感できない。
デスクワーク、データ重視の風潮が大手を振って歩いていく。
大阪から東京への流れは、地震のせいだけではなさそうだ。
大阪の地盤沈下が叫ばれて久しい。特に、東京へ本社を移すのは
社長の個人的趣味は別として、東京のほうが生の情報が入り易いと
いう声もよく聞く。本当にそうであろうか。
本社も東京へ、株主総会も東京へ移す流れの中で堺筋のT社の
心意気を株主は全体としてどう評価しているのであろうか。
総会が始まる前の余裕時間を生かしてスケッチした。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)