ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ポルトガル国債格下げ、ユーロ売り、NYダウ52ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-25 09:07:46 | 経済学
EU(欧州連合)首脳会議が、ギリシャ支援問題について、25,26両日、ベルギーのブリュッセルで開かれる。それを見透かしたかのように、格付け会社フィッチ(Fitch)がポルトガル国債をダブルAから「ダブルAマイナス」へ1ランク格下げを発表した。

今朝のNHK/BS「おはよう世界」で、ブルームバーグ・ニュースは、欧州での信用不安と2月米新築住宅販売が過去最低記録との悪材料と、ここ10営業日の内9日値上がりした反動もあり、24日のNYダウは、前日比52ドル安、10,836ドルで取引を終了したと伝えた。

NY外国為替市場では、ユーロが対ドルで1ユーロ=1.33ドル台まで急落した。円もつれて売られ、1ドル=92.21~24円、1ユーロ=122.77~85円へ円安が進んだ。10年物米国債相場が値下がりし、利回りは0.161% 急騰、年3.851%を記録した。

「おはよう世界」で、ドイツZDFテレビは、EUがIMF(国際通貨基金)に救済を求める方向へ変化しつつある。IMFが100億ユーロ、欧州2ケ国が150億ユーロ、ギリシャと他のEUメンバーの一部が残りを負担する案が浮上していると伝えていた。

IMFに支援を求めるとアメリカ主体になる。それを嫌っていたドイツのメルケル首相がIMF支援へ傾いた。そこへポルトガル国債格下げニュ-スが飛び込んで来た。事態は深刻だということを認識させるための政治的メッセージの性格が強いとZDFは解説していた。

24日付けのWSJ紙は、国債格下げがギリシャ、ポルトガルと来て、欧州の信用不安がドミノ倒しで起こる。1ユーロ=1.33ドルはスタート台に過ぎない。ユーロ相場は、今年に入り既に対米ドルで6%以上値下がりしているが、年央には1ユーロ=1.28ドル、2011年には1.24ドル、その先1ユーロ=1.15を経て1ユーロ=1.10ドルまで下げるとRBS,AlanRuskin氏は予測していると紹介していた。

23日のWSJ紙は、サンフランシスコ米連銀ジャネット・イエレン総裁が、「個人的には政策金利引き上げをサポートしている。米国経済はあるべき将来のレベルを大きく下回っている。実質ゼロ金利は適切だ。巨額の財政赤字であっても中央銀行が独立を維持できる限り懸念していない。今は利上げのタイミングでない。」とロサンゼルスで演説したと伝えた。

イエレン女史は6月退任予定の米FRBドナルド・コーン副議長の後継者としてホワイトハウスの支持を得ている。バ―ナンキ議長の信認も厚いと言われる。今後のアメリカの金融政策に大きく関わりを持つ人物であるため、メディアも女史の言動に注目している。

世界は日々動いている。一人でも多く日本の若者に世界の動きに関心を持って欲しい。(了)

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異常なまでの安売競争を人は望んでいない、NYダウ102ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-24 09:43:59 | 経済学
階段の上がりはまだ右足にしびれ・痛みが残り無理だが、杖なしで歩けるまでに回復した。以前から歩けぬようになれば人生も終わりだと、口では偉そうに言っていた。突然、右足に激痛が走った。現実に歩けないということがいかに情けないことかを初めて実感した。

自宅からJRの最寄り駅まで、普通の足ならせいぜい5~6分で行ける。ところが最初、S先生の治療を受けるために出かけた時、スキ―のスティックのように杖二本で、痛みで顔をしかめながら30分近くかかった。平坦な道に見えて、実は上り下りがきついことがわかった。駅に着けばまずエレベーターがあるかないか、エスカレーターはどこかを探す。

エレベーターやエスカレーターは神戸でも昔はなかった。阪神電鉄の最寄りの御影駅は現在なお、エレベーターもエスカレーターもない。全国の私鉄JRの実態は不明だが多くの駅施設で、財政難を理由に、階段だけで昇り降りを強制されているに違いないと想像する。

三連休の一日、神戸元町、三宮へ出かけた。休日であるから当然かもしれないが、予想以上に人出が多い。大丸神戸店の一階に化粧品売り場がある。ご婦人客で一杯だった。不景気になればご婦人は一層化粧をするという俗説があるが、それだけが理由とも思えない。

9階にレストラン街がある。昼飯時をやや過ぎていたが、順番待ちの客が廊下にはみ出していた。JR元町駅近くに老舗のコーヒー店がある。ここにも人がひっきりなしに出入りしていた。世の中は不景気だ、不景気だと騒いでいるが、何かが変わりつつある予感がした。

23日、NY株式市場は、格段の新しい情報が出たわけはないが、NYダウは、前日比102ドル高、10,888ドルで取引を終了した。オバマ大統領が医療保険法案に署名したことや米中古住宅販売高が予想以上に良かったことも買い安心感を誘ったのかもしれない。

NY外国為替市場では、1ドル=90.43~44円、1ユーロ=122.05~12円とドルがやや買い戻されたが、ユーロに軟弱な地合いが続いている。円が買われる材料はほとんどない。ドルも長い目で見れば買いにくい。ユーロはこの先、何が飛び出してきてもおかしくない。

NY原油(WTI)はバレル31セント高、81.91ドル、NY金先物相場は、オンス4.20ドル高、1,103.50ドルで取引された。安いドルを持っているより原油、金を買う動きである。
所変われば品変わるというように、中国、インドはインフレを心配している。インドは政策金利を5.0%へ先週末引き上げた。日本では日銀も政府もおどおどした目付きをしている。

デパートやコンビニの売り上げが発表される毎にむしろ不況感が増殖される。人は何のためにお金を使うか。異常なまでの安売競争を人は望んでいないことに気付いて欲しい。(了)

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米医療改革法案、下院可決で不透明感払拭、NYダウ43ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-23 10:41:16 | 経済学
週明け22日のNY株式市場は、米医療保険改革法案が米下院を通過して、あく抜けしたことから、NYダウは43ドル高、10,785ドルで取引を終了したとWSJ紙は解説していた。

NHK/BS「おはよう世界」が伝えるブルームバーグは、「不透明感が払しょくされた」結果、ヘルスケア関連株から消費関連株へ、さらにはボーイング株価の値上がりなど含め、幅広い銘柄にまで買いが広がった。ただ、AIGなど金融株は売られたと解説していた。

一方、NY外国為替市場では、26日からのEU首脳会議を控えて、気迷い感強い中、ユーロが対ドル、対円ともに値下がりした。ギリシャ救済に向けた期待感優先で、このところユーロは、1ユーロ=1.38ドル台まで買われていた。

ところが、ドイツメルケル首相のギリシャ救済の予定はないとの発言で一時、1ユーロ=1.34ドルまで売られた。その後ECBトリシエ総裁のギリシャ支援発言で、1ユーロ=1.35ドル台へ再び値を戻し、1ユーロ=1.3547ドル台で落ち着いたとWSJ紙は伝えていた。

日本人に株価に係らず相場嫌いの人が多いのは、要人発言で相場が乱高下することを特に嫌がるからであろう。日本人は動くものが嫌いである。ところが、相場の世界以上に激しく動き変わるのが人間のからだである。突然足に激痛が走り歩けない。脳梗塞で頓死する。

卑近な例では、血液は砂糖を一口含んだだけで流れが一転悪くなることは専門家の間ではよく知られている。相場と血液の流れを同じテーブルに置いて議論するとまた日本人は嫌がるが、人の健康の反面教師として相場を参考にすることも効用の一つと思う次第である。

ところで、米医療改革法案は下院で賛成219、反対212という僅差、共和党は全員反対で可決した。昨年11月に米下院で可決した時は、公的保険制度導入が盛り込まれていた。12月上院で同法案は否決された結果、公的保険制度導入を米下院案では削除した。さらに妊娠中絶費用には保険を適用しないとオバマ大統領が確約、法案に反対していた一部の民主党議員票を取り込んで、かろうじて可決に持ち込んだと「おはよう世界」で解説していた。

なぜそこまでしてオバマ大統領は、3月22日の米下院可決にこだわったのか。イースター休暇を控えていることからこの機を逃せば永遠に医療制度改革法案が成立しない。危機感を抱いたオバマ大統領が政治生命をかけて闘ったと「おはよう世界」は解説していた。

いずれにしろ2019年までの政府の税負担は9,400億ドル(90円換算:84兆6,000億円)増加する。しかし、新たに3,400万のアメリカ人が保険で治療を受けられることになった。難問山積だが一仕事終えたことは確かである。オバマ大統領の今後が注目される。(了)

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植物も人と同じ。生き物すべて一人では生きられない(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-22 07:25:28 | 経済学
ワンガリ・マータイ(WangariMutaMaathai)さんから、今年2月来日された時の講演会で、「ともいき」という言葉を教えてもらった。「ともいき」という言葉は、浄土宗の宗祖、法然上人が800年前に、教えの中でも説いていると友人のKさんからメールをもらった。

マータイさんは、日本語の「もったいない」という言葉に感銘を受け、後に国連女性地位委員で出席者全員と「もったいない」を唱和した。2004年にノーベル平和賞、09年に旭日大綬章を受賞したとフリー百科事典Wikipediaに出ている。

「ともいき」とは「共生」のことである。「人は一人で生きているのでない。家族をはじめとして、隣近所、町や村のなかで多くの人々と係り合いながら生きているのだから、その関係を大切に、助け合いながら生きましょう」ということになるとKさんは書いていた。

作家の佐藤眞生さんは「芸術の森二ュ-ス」最新号で「歴史を忘れた民は滅びる」のタイトルで「経済だけをとってみても、自給自足の経済があり、それを補う贈答と助け合いの経済があり、そして交換のための貨幣経済が加わって均衡している。これが増殖だけを目的にした貨幣経済一極になって、腐敗と悪の温床となり崩壊する。」と書いておられた。

佐藤眞生さんは「BIRD’S EYE」最新号の「植物との対話」シリーズ「生け花」の中で「花屋の前を通ったらスイセンに呼び止められました。私は昨日まで郊外の花畑で育てられていたが刈り取られて今ここにいる。とても悲しい思いをしている」で始まるエッセイを書いておられた。

「生け花はきれいに見せる加工技術です。ひとつひとつきわだたせるとそれは自然ではない。葉は太陽の光を求めます。花は虫を呼びます。茎は花を支える仕事をします。それぞれ役割が違います。」と書いておられた。これぞ「ともいき(共生)」の姿そのものではないかと、大いに共鳴した次第である。

日本画教室では花の絵を描いている。先日、教室仲間のFさんから「水耕栽培のヒアシンスの花が終わると毎年、球根を土に埋めておく。今年も一輪ニ輪と花を咲かせてくれました。忘れていたのにー!いつの間にか「春だよ」と、サインを送ってくれる。かわいいですね。」とヒヤシンスのスケッチを添えたハガキをいただいた。

ご近所の白木蓮を先日スケッチした。スケッチを見た知人のMさんが返事の手紙に「木蓮が自分を描いてとポーズをとっているようだ。」と書いてくれた。植物であれ人であれ、生き物は一人では生きられない。今、日本には不平不満が充満している。日本には古来、すばらしい生き方の知恵がある。日本人よ、自信を持てと、マ―タイさんも教えている。(了)

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本日は鍼灸実技講習会

2010-03-21 09:16:51 | 診断即治療と虹彩学

前回出席してくれた遠方の方から、「理解できないところがあったので、少し質問をさせてほしい」との連絡があり、きょうは講習が始まる30分前ぐらいから、プチ講習になる予定です。

ちょっとした準備もあるので、きょうは早々と会場のホテルに向うことにした。

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鳥羽湾風景(スケッチ&コメント) 

2010-03-20 08:13:59 | スケッチ



鳥羽湾風景

江嵜企画代表・Ken



杖をついてではあったが、ドクターの了解を得て、かねてから予定していた兄妹会があり、鳥羽湾訪問の小旅行に出かけた。ここまで急回復出来たのは、十数年来、主治医をお願いしている鍼灸の名医、S先生の休日返上の集中治療のお陰である。年甲斐もなく、ウサギのようにピョン、ピョン、跳ねまわっていた。自戒せよとの神様のおぼしめしであろう。

 神様ということでは、お伊勢さん参りが出来たことに感謝している。宿泊先は近鉄鳥羽駅前の「錦浦館」だった。朝起きると足の調子はいい。鳥羽まで来て、お伊勢参りなしでは、いかにももったいない。それこそ罰が当たる。神宮まで足を伸ばした。

 五十鈴川御手洗場(みたらし)でまず身も心も清めた。本殿も参拝出来た。参道を2時間近くかけて往復、無事帰宅した。2015年の式年遷宮を前に、新しく出来た宇治橋を渡った。次から次と大型バスから参拝客が降りて来た。宇治橋人気であろう。

 最寄りの近鉄宇治山田駅からタクシーに乗った。運転手によれば、土、日は大渋滞で、通常2000円足らずで行けるところを4,000円近くかかる。たまらず途中で降りる客も多い。この日も三連休を控えて、前倒しの客で、平日にしては多目だと話していた。

 その日の朝、宿の窓から、遊覧船、大型フエリー、漁船などが往来する景色に絵心を刺激されてスケッチした。(了)

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将来に自信を持てない国:日本、トヨタリコール問題は日本の象徴(ニューズウイーク日本版最新号)

2010-03-18 07:31:31 | 経済学
「トヨタが告げる日本の終わり」と題して、ニューズウイーク日本版最新号が、「沈みゆく国には諦めムードが広がっている」とデビン・スチュワート(カーネギー国際問題倫理評議会プログラムディレクター)が、「トヨタ問題は日本の象徴」として分析していた。

誰も自分のことを悪く言われると心地よくない。しかし、今回の記事は、日本人が読んでいて、至極もっともと思える個所が多く、特に若者に是非、読んで欲しいと思った。

「日本経済が低迷するなか、家にこもり、リスクを避け、出世に興味を示さない日本人が増えた。」、「若者の間では車離れが進んでいる。起業も先行きが不安定だとして敬遠される。仕事や学校に行かずにひきこもる人が増えている」と複数の調査結果を紹介していた。

「日本の衰退のペースが一気に加速することはないだろう。だが衰退を止めるブレーキはどこにもない」と「アクセル」と「ブレーキ」で問題を起こした今回の事件を皮肉たっぷりに、「文化を根底から変えなければ問題解決は不可能だ」と結んでいた。

二ユーズウイーク本号は、「マグロはなぜ消えたか」というタイトルで、「ワシントン条約締約国会議で国際取引禁止が決まっても、激減したクロマグロの数は回復できないかもしれない」と“NoToro,Anymore”(トロは、永遠に口に入らない?)と書いていた。

「10年ほど前,日本企業は業績不振に陥ったスペインの水産業に資金を提供し、海中にマグロのいけす設置の技術を伝授。これを機に地中海沿岸諸国の漁業は一変した。漁獲量全体の半数以上が畜養用だ。限られた漁期に、成長前の小さな物も含め、出来るだけ多くのマグロをとるようになった。規制を阻むのは日本マネーだ。」と日本に手厳しく書いていた。

「景気回復、インフレ危機なんて怖くない」というタイトルの記事の中で、イ―サン・ハリス(バンクオブアメリカ・メリルリンチ、エコノミスト)の「景気回復を軌道に乗せるには、低金利を維持し、景気を刺激する必要がある。雇用を増やし、銀行の不良債権を減らす。アメリカ経済には、まだ、治療期間が必要だ。」という意見を紹介していた。

17日のNY株式市場は、米卸売物価指数下落発表と超低金利継続を手掛りに、NYダウは前日比47ドル高,10,733ドルで取引を終了した。NY為替市場も、同様、超低金利継続を材料に、ドル全面安となり、1ドル=90.28円、1ユーロ=1.3735ドルで取引された。原油(WTI)は、ドル先安とOPEC総会での目標生産量据え置きを材料に、バレル82.93ドルで取引された。その他金、銀、プラチナ、パラジウム、小麦、大豆も底堅く推移した。

「将来に自信の持てない国」とこき下ろされた日本。今こそ政治家の出番であろう。(了)

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米FOMC声明文で低金利継続確認、株高、ドル安、金、原油高(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-17 20:21:36 | 経済学
16日付けのWSJ紙は、米FRB(米連邦準備制度理事会)は、「①住宅ローン担保証券買い取りを終了する。②事実上のゼロ金利政策は当面継続する」と、米FOMC(連邦公開市場委員会)で決定した。「声明文」の中で、①米経済は強含みで推移するが、②インフレは当面、落ち着いた動きを予測すると書いた、と紹介した。

金利水準の「長めの期間(extended period)」据え置く文言を声明文から削らなかった。「この先6ケ月間は利上げなし」との読みから、株高、ドル安、金、原油など商品相場が上昇した。「声明文」は米東部時間午後2時15分に発表されたが、発表前は様子見していた株式市場に安心感が広がり、NYダウは前日比43ドル高、10,685ドルで取引を終了した。

今朝のNHK/BS「おはよう世界」が紹介する米経済専門二ユースのブルームバーグは、「トレーダーは声明文を見たあと安心した」と解説した。インテル3.97% 高、GE4.51% 高、JPモルガン0.39%高と主な値上がり銘柄を紹介していた。

番組に出演したゲストの一人は、「薄商いだって?そんなの心配ない。シングルヒットでいい。バッターは、打てないボールはファウルで粘っている。打つべき玉は確実にヒットにしている。バブルではない。しかし、米景気は底を打った。雇用は喪失している。しかし、歯止めはかかった。今までは、自信が欠け
ていた。それが少しずつ戻ってきた。」と話していた。

WSJ紙は、米上院議員15名が連名で、中国の為替操作を非難し、ホワイトハウスに対して、人民元切り上げを強く求める法案を議会に提出したと報道していた。議員の選出州を見ると、NY州のSchmer議員を筆頭に、ミシガン、オハイオ、サウスカロライナなどと保護主義の名前が並んでいた。

人民元切り上げの声は、ブッシュ政権時代からくすぶり続けている。オバマ政権成立後、対中国政策のスタンスを変更した結果、人民元切り上げを封印した。それがマサチュ―セッツ州上院選での民主党の思わぬ敗北から流れが変わった。

オバマ大統領はダライラマと会見した。台湾への武器輸出、中国に人権問題で抗議した。アメリカの人民元切り上げ要求については、中国全人代終了後、温家宝首相は厳しい口調でアメリカこそ世界不況の原因をつくったと非難した。中国人は、人に名指しされての切り上げには、断固拒否の姿勢を貫くだろう。

米国や中国の動きは無視できない。問題は日本である。政治のリーダーは日本の将来に具体的展望を示し国民一人一人に勇気と自信を蘇らせて欲しい。(了)

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巨額の財政赤字国ギリシャでも武器は買う(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-16 10:52:44 | 経済学
週明け15日のNY外国為替市場では、1ドル=90.40~50円、1ユーロ=123.71~76円で取引された。どちらかと言えば、円が買われ、ドル、ユーロ共に売られる傾向が強かったと今朝のNHK/BS「おはよう世界」(経済情報)で解説していた。

同じNHK・BSの「ワールド・ニュース」が伝えるドイツZDFは、EU財務省会議でギリシャに融資するかそれとも財政支援を保証するにとどめるかについての討議が予定されている。ドイツ財務相は、「ギリシャは自助努力をまずすべきだ」という考えは変わっていないと語ったと紹介していた。

ギリシャ支援の方向でEUが進むとの期待感先行で、ここ数日、ユーロが、対円で買われていた。日本でも、対ドル、対ユーロともに円安方向に進むとの楽観論が増えていた。しかし、ギリシアが直面している深刻な財政赤字は期待感だけでは解決しない。先で値下がりすると分かっていて、ドイツもフランスもギリシャ国債を買うだろうか。
 
ドイツZDFテレビを見ていたら、ドイツの武器輸出が、アメリカ、ロシアに次いで第3位である。世界の武器輸出の肝心の総額を聴き洩らしたが、ドイツのシエアが2004年の6%から11%へ拡大した。アメリカ 30%、ロシア25%と比べれば低いが、ドイツ得意のハイテク装備の兵器が増えたために金額ベースではドイツの急増が目立つと解説していた。

ドイツは兵器をどこへ輸出しているのか。トルコ14%、ギリシャ13%、南アフリカ12%がトップ3だった。トルコが昨年6隻の潜水艦を20億ユーロ(123円換算:2,460億円)で買った。装甲車も潜水艦もハイテック化が進んでいる。巨額の財政赤字の国でも武器は買う。財政危機のギリシャはドイツから武器を積極的に買っていると解説していた。

武器輸出ではロシアも負けていない。プーチン首相は、12日、インドのシン首相と会談し、ロシア製空母の売却やと原子炉16基の建設など、軍事エネルギー分野中心に戦略関係の強化を確認したと13日付けの読売朝刊に出ていた。

14日付けのWSJ紙は、中国が昨年12月、今年1月と米国債を売り続けていると報じていた。それでも今年1月時点で、中国は米国債を8,890億ドル保有している。ドル資産全体では中国は2.4兆ドル保有している。下手な売り方をすればドル相場が値下がりする。中国もその点は百も承知だから賢く運用するだろう。しかし、WSJ紙が中国売りをトップで取り上げたことは、アメリカが米国債の中国売りに神経質になっている証拠であろう。

日本では新聞を読む人も少なくなった。NHK/BSで世界の二ュ-スを何ほどの人が見ているのか。一人でも多くの日本の若者が世界に目を向けて欲しいと祈る思いだ。(了)

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神戸市立住吉幼稚園風景(スケッチ&コメント)

2010-03-15 21:49:39 | スケッチ


神戸市立住吉幼稚園風景

江嵜企画代表・Ken



 自宅マンションの窓から斜め正面に神戸市立住吉幼稚園がよく見える。オルガンに合わせて力一杯歌う園児の声にいつも元気をもらっている。ここ数日、足痛のため出かける機会がないことを幸いに、横着して窓からスケッチを試みた次第である。

 土管の上を昇り降りしている姿が真っ先に目に飛び込んできた。彼らの動きを観察していると、じゃんけんをして負けたら降りる、勝てば残るゲームだと分かった。彼らの声は聞こえないが、キャッキャ言いながら楽しんでいるようだ。

 隣には親が付き添って、三人の子供がブランコに興じていた。ブランコの後ろにはトンがり帽子をいただいた塔がある。塔のサークルにぶら下がって遊んでいた。背丈から見て年長組と思われる。

 住吉幼稚園のお陰で見通しが良い。建物の間にJR神戸線を走る電車が見える。線路の奥には昨年新築されたCOOP神戸本部ビル、右横の建物はJR住吉駅ビルで、その中にはLIV Seer(シ―ア)が入っている。

 画面右の木が集まっているところは本住吉神社である。住吉神社と名のつく神社は日本全国にごまんとあるが、なぜか、「本」住吉神社と呼んでいる。

 余談ながら、神戸銘菓「きんつば」の老舗にも本高砂屋という店がある。門外漢にとっては、安くてうまければ、どうでもいいことのように思うが、ご本人は真剣なのだろう。

 スケッチを描き終わった頃から神戸は雨になった。この頃の気候を三寒四温という。ひと雨ごとに春が近付いていることを実感する。俳句に造詣が深い高校同窓のAさんが、催花雨という言葉を教えてくれた。言い得て妙だと、つくづく感心した。

 スケッチ正面は桜の木である。近寄って見るといつ開いてもいいですよ、と言わんばかりにはちきれんばかりの蕾がスタン・バイしていた。桜の花が満開になる頃には、新しい園児が庭一杯走りまわる元気な姿を見せてくれるだろう。

 当たり前のように歩いていた男が今は杖をついて歩いている。普通に歩けるということがいかに幸せなことであるかを改めて実感している次第である。(了)

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