ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

失業者の身になって景気対策をして欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-15 09:40:04 | 経済学
「中国の海帰(留学帰国者)の74%が3ケ月以内に就職。国営企業への就職希望が10%増加、外資系企業の海帰は14%減少と在華イギリス大使館が発表した」というニュ-スが出ていた。経済拡大を信じて中国企業に就職する人が増えているようだと知人のSさんからメールをいただいた。中国企業が留学帰国者を歓迎していることが分かり興味深い。

13日付けのWSJ紙によれば、中国の大卒の87%が就職したと北京政府は発表している。
14日閉会した今年の全人代で、温家宝首相は、「大学のカリキュラム見直しのために60億ドル(5,400億円)予算化する」と答弁した。「中国の国営大学では、社会の進歩に応じた教育を受けられていない」というある学生の話をWSJ紙が紹介していた。

「中国の大卒の初任給は月300ドル(90円換算で2万7,000円)に過ぎない。地方の100万家族は、都市で学ぶ子弟の仕送りに苦労している」「IT企業に就職しても一時雇用が多い。」と書き、大学を出ても、必ずしも満足のいく待遇を受けていないと付け加えていた。

一方、14日の読売朝刊に、日本の大学・大学院生の「就学率」アップのために、私大500校に相談員を設け、国公私立大130校に資金援助すると出ていた。2月1日現在での就職内定率が80%と昨年より6.3%減、新卒の学生の3割が3年以内に離職していることが背景にあると書いていた。

データだけ見ていると日本の大卒の就職率が80%と中国の87%より厳しいように見える。しかし中国は8%成長、日本はせいぜい1%成長という彼我の差が根底にある。大卒に限らない。景気の先行きに対する見方の違いで、日本が中国以上に慎重になっているのだろう。

11日付けのWSJ紙は、カリフオル二ア大学生が32%の授業料引き上げに反対デモを行った。同州が、労組への年金を確保するために、10大学への交付金を従来の32.5憶ドルから26億ドルへ削減した埋め合わせのためだったことを知り学生が怒ったからだと書いていた。

アメリカの失業率は10%から9.7%へ気持ち改善した。2月の米雇用数の減少幅は3.7万減へ縮小したが雇用が減り続けていることに変わりない。ゼロ金利同然の金融緩和政策でこれ以上の景気の落ち込みをなんとか下支えしている。アメリカ経済は本復していない。

少し古いWSJ紙の記事に「悠々自適の失業生活もそろそろ限界」という見出しで、一端、失業すれば、仮にいくら蓄えがあっても、月々新しい水が入らなければ、池は枯渇する。「妻の1.2万ドル相当の結婚指輪を質にいれた」という元銀行頭取の話が出ていた。

将来に不安がある限りお金を使わない。失業者の身になって景気対策をして欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本は内向きの議論が多すぎる。世界の動きにも目を向けよう。(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-14 08:19:03 | 経済学
ジャネット・イエ―レン(JanetYellen)女史という名前が、週末のNY為替市場で、ドル売り材料に使われたと、13日付けのWSJ紙が解説していた。

イエ―レン女史とは一体何者なのか。日本では金融の専門家の間では、ある程度知名度は高い。しかし、日本人一般では全く知られていない。WSJ紙によれば、2004年からサンフランシスコ連銀総裁を務める。63歳、バ―ナンキFRB議長の信頼が厚い。6月に退任するコ―ン米FRB副議長のあとがまとして有力視される。エ―ル大で4年、ハーバード大で2年間、それぞれ教鞭をとった。

イエ―レン女史は、金融政策では、ハト派の最右翼と書いていた。金融の世界では、高金利政策をタカ派、低金利政策を唱える人やグループをハト派と呼ぶ。世界の中央銀行は、超低金利から抜け出すために、「出口戦略」を模索している。女史は、その流れに逆行する。
利上げに耐えられる状態まで米景気は十分に回復していないと言うのが彼女の持論である。

豪州中央銀行は昨年の暮れから2度、政策金利を引き上げ、年4.0%へ戻した。欧州中央銀行も異常な低金利を続けるとインフレという副作用が出るとして「出口」を模索している。その点では米国も同様である。2月に米FRBは公定歩合を0.25%引き上げ0.5%とした。

一方、日銀は、16,17日開かれる金融政策決定会議で、民間金融機関に対し、貸し出し期間3ケ月資金を年0.1%の固定金利で積極的に貸し出しする方向で協議する見込みだ。ただ、委員の中には、4月1日発表の「日銀短観」を見極めるべきだという意見もあり、流動的でると今朝の読売新聞が書いていた。お札を追加して出すことに決まれば、円安材料になる。

鳩山首相は、週末の国会審議で、円安を歓迎する趣旨の答弁をしていた。13日付けのWSJ紙は為替政策に日本の首相が発言したのは異例であると書いていた。輸出企業は円安歓迎だから、小沢さんが経団連と会談後、首相に「口先介入」の入れ知恵したかもしれない。

13日のNY為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.3760ドルまでドルは値下がりした。しかし、ユーロはギリシャ問題を抱えている。ギリシャ政府は、財政赤字をGDP比率で昨年の12.7%を今年8.7%まで減らす。新発国債の利回りを4.7%と想定したが、落札金利は6.25%である。利払いがかさみ財政赤字が拡大する。ユーロも前途多難である。

米FOMC(連邦公開市場委員会)は16,17日に開催される。「出口戦略」に関して声明文でなんらかの変化が出るかどうか。イエ―レン女史の存在も併せ、目が離せない。

日本では内向きの議論が多過ぎる。世界の動きにも目配りしないと生きていけない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地球はひとつからだは一つ、どこが悪くても辛抱して直すほかない(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-13 09:14:07 | 経済学
ここ数日、足痛で悩んでいる。杖をついて自宅マンションを歩いていると、一体、どうされたんですか?、と驚き、声をかけてくださる方が多い。年甲斐もなくウサギのようにピョン、ピョン跳ねまわっていた。とりたてて悪事を働いた覚えは全くないが、自戒せよとの神様の思召しと思っている。

そう言えば、気になりながらも、お墓参りをしばらくしていなかったな、と反省した。ご先祖様に報告を兼ねて車で行けば15分程度の場所だが、タクシーのお世話になった。これこれと、運転手に事情を話したら、お客さんのような方が最近、特に多いと慰められた。

経済とからだの健康と共通点が多い。どこが一つ悪くても、地球は一つ、からだは一つである。一昨年9月のリーマンショック後、欧米経済は手ひどい傷手を受け、いまだ本復していない。ただ、中国、インドはインフレの心配をするほど回復している。地球全体の経済にも徐々に好循環が起こり始めているようで、病気と同じでしばらく辛抱と思っている。

12日付けのWSJ紙を読んでいたら、鳩山首相が、12日の国会審議の中で、「現在の円高は日本経済の実情を反映していない。世界的な場でこの問題を討議する必要があるとまで発言した」と書いていた。菅財務相は「為替は市場の動きに任せるべきだ」と答弁した。

為替問題については、12日、オバマ大統領が、中国の為替政策に言及し、「中国が為替制度を自由化すれば、中国国内の消費が増える。一方、米国は貯蓄が増える。」と語った。これに対し、中国政府要人が、「米国は、国内問題を国民の目から逸らすために、為替問題を利用し、政治問題化させている。」と激しく批判したと12日付けのWSJ紙は紹介していた。

中国は2.4兆ドルの外貨資産をドル主体に保有している。ドル安はその分減価する。ドル安が一方的に進むことは好ましくない。密かにドルからユーロに移しているという話もある。
中国はドル札減らしに金保有高を中国は増やしている。一方、中国は償還期限の長めの米国債を売り、2年以内の短期債券をロンドン市場で増やしているとWSJ紙が書いていた。

中国がドルの先安を心配して、世界の有名ブランドのM&A(買収統合)を積極化させている。世界から鉱物資源を金に糸目を付けず買い漁っている。そのお金が回り回って世界景気に貢献しているのであろうが、資源相場急騰という副作用をもたらしている。

12日、NY株式市場は、2月小売高が0.3%増加したが、このところ上げていたCitigroupeなど政府支援銘柄が売られ、前日比12ドル高、10,624ドルで取引を終了した。なにかかが良ければ、なにかが足を引っ張る。万事うまく事が運ぶと考えるのが間違いなのであろう。どこが痛くても困るが、歩けなくなるほどの足痛は一番こたえる。焦らず直したい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ日本は対米宣戦布告に追い込まれたのか、考え直して欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-12 11:01:52 | 経済学
中国からの二ュ-スにこんなのがありましたと、知人のSさんからメールを昨日いただいた。「海南島三亜のある不動産販売店で、人が多すぎるので物件販売は一人2分に制限しますと言われた。瞬く間に2分が過ぎたら、店を追い出された。その物件は一日で10%値上がりした」という。中国で狂気の不動産バブルが日常的に起こっていることを実感した。

中国国家統計局は、11日、2月の消費者物価指数(CPI)が、前年同月比2.7%上昇したと発表した。現在開かれている全人代で、温家宝首相は、今年のCPIの目標値を3%とすることを明言している。果たして目標範囲内に収まるのであろうか。

今朝のテレビ東京の番組を見ていたら、中国国家統計局の報道官が「2月の大雪が影響して食品が6.2%値上がりしたことが2月のCPIを押し上げた。あくまで一時的現象である。」と発言する場面が映っていた。中国人民銀行が準備率の引き上げに再々度動く可能性が懸念されると番組に出演したコメンテーターが解説していた。

一方、ブラジルが、日本の鉄鋼メーカーに対して鉄鉱石を90%値上げすると発表したと伝えられる。中国から爆発的な鉄鉱石の需要が入っていることから、日本メーカーは値上げを飲まざるを得ないと見られている。鋼材値上げに跳ね返る。車、家電製品にも波及する。

石油情報センターが10日発表した全国のレギュラーガソリン平均店頭価格(8日時点)は
リッタ―当り129.1円と5週間ぶりに値上がりした。11日のNY原油(WTI)先物相場は前日比横ばいのバレル82.11ドルと、今朝のCNNテレビが報じていた。
 
鉄鉱石にしろ原油にしろいずれもドル建表示である。物の値段は基本的には需給で決まる。その一方で、ドルやユーロが先で値下がりすると見れば、どうしても値上げ圧力がかかり易い。当然、ドルの目減りを少しでも減らそうとする思惑が働く。中国は世界から資源を買い漁っている。旺盛な需要が背景だが、先安懸念が強い保有外貨2.4兆ドル(ドル90円換算:216兆円)の札びらを物に換える有効利用と考えれば無下に中国を責められない。

9日のNY金先物相場は、オンス1,108ドルで取引された。ここ3日ばかり売り物がちで推移していたが、この日は銀、プラチナ共に値上がりしたと日経CNNテレビは報じていた。9日、1月の米貿易赤字は372億ドルへ減少したと米商務省は発表したが日本円換算で3兆3,000億円と巨額である。米ドルとリンクする人民元切り上げを米議会が迫っているのも少々の輸入規制を実施しても貿易赤字は減らないとの根強い見方があるからだろう。

日本は事が起こってから大騒ぎする。日本はなぜアメリカに宣戦布告の事態に追い込まれたのか。99%の資源を海外に依存する日本の姿を、国民一人一人が見つめ直して欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ではアフリカもドイツも喫茶店の話題にならない:日日好日(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-11 09:01:17 | 経済学
「次の中国、アフリカの陽が昇る」と題して、二ユーズウイーク日本版最新号が、「アフリカ人口10億人のうち3億人の新たな中流層の需要が、原油やダイヤモンドではなく、内需の急拡大によるビジネスチャンスを生み始めた」とジェリー・クォ記者が書いていた。

「都市に住むアフリカ人は人口の3分の1に過ぎないが、彼らの経済活動はGDPの80%今後30年間で、大陸人口の半分が都市に住む(国連居住計画調べ)」と書いていた。6月11日から南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されるので、日本人にも多少はアフリカに対する関心が高まるかもしれない。

ニューズウイークは本号で、「欧州の新リーダーメルケルの憂鬱」と題して、「ギリシャ財政危機で露呈したEUの指導力不在、実績と手腕のある独首相はその空白を埋められるか」と、メルケルが「現状維持」を求める国民の声を気にして、国際社会を先導する政治的役割を避けていると書いたシュテファン・タイル(ベルリン支局)の記事を掲載していた。

メルケル首相が、ドイツの世論を優先するとギリシャのあとスペイン、ポルトガルと財政危機に直面している国家が順番待ちしていることからユーロ相場が不安定化してくるだろう。財政赤字ではイギリスもブラウン首相の進退まで揺るがしていると今朝のNHK/BS「おはよう世界」が紹介していた。

日本ではなんでもアメリカである。アメリカの動きを見ておれば一門の弁士は勤まるという空気が強い。EUはアメリカが作ったIMF(国際通貨基金)の向こうをはってヨーロッパ版IMFを立ち上げようとしている。アメリカ一辺倒の世界の流れを修正しようとする意思表明であろう。

9日のNY株式市場は、相変わらず米政府救済中のAIG,FannieMae,FreddieMac,Citigroupが上昇、つれてバンカメ、JPモルガンなど金融株が揃って値上がりした。ただ、NYダウは前日比2.95ドル高、ほぼ横ばいの10,567ドルで取引を終了した。

一方、NY原油(WTI)先物相場が一時バレル83ドル台まで値上がりした。OPECが2010年の原油需要を日量90万バレル上方修正したと9日付けのWSJ紙が紹介していた。2月の米雇用数の減少幅が少なかったことを材料に、ドルは1ドル=90.48~52円、1ユーロ=123.52~61円と比較的堅調に推移している。しかし、米国の財政赤字は既に過去最大の規模に上っている。原油相場の底堅さは先安懸念のドル、ユーロの反面教師であろう。

近くの喫茶店では、アフリカもドイツも話題にならない。赤星が御影駅前の超高層マンションに1.5億円で入ったと盛り上がっていた。日日好日。めでたし、めでたしである。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政治とカネにうつつをぬかす余裕は日本にない(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-10 09:16:18 | 経済学
朝日ニュースターの9日夜の番組で、武田鉄矢さんが、全国各地を回っていて、最近気づいたことは、セイタカアワダチソウの姿が減り、日本古来のススキが増えて来ている。危機感を抱いたススキが結束、40年前ごろから反撃を始めた結果であるという話を農業家の木村秋則さんをゲストに迎えた席で紹介していた。

3月9日のNY株式市場が昨年どん底をつけた日から一周年記念の日にあたる。この日、NYダウは前日比11ドル高、10,564ドルで取引を終了した。CNN,CNBC、9日のWSJ紙もボトムから株価は68%上げた。休憩してもおかしくないという論調が目立った。

NYの商品先物市場でも、原油、金、銅など、いずれも小幅ながら値下がりした。銅相場に典型的に見られるが、昨年3月のボトムから100%以上値上がりした。9日のNY金先物相場はオンス1.60ドル下げ、1,122ドルで取引されたが昨年ボトムから50%以上値上がりしている。原油(WTI)もバレル38セント安、81.49ドルで取引された。ただ、昨年ボトムが32ドル台だったから安値の2.5倍以上である。

今朝のNHK/BSが伝えるモスクワテレビは、ロシア隣国のスエ―デンの首相と並んで記者会見したプーチン首相は、「原油上昇を受けて、ロシア財政準備金拡大が可能になった。住宅、安全、社会インフラの充実含め、安定したマクロ経済の環境が整った」と胸を張った姿がテレビ画面に写されていた。

日本では最近、原油の話はマスコミも取り上げない。9日、米EIA(エネルギー情報局)
は、2010年の世界の原油需要を2月予測の1.5百万増を2.5百万増へ上方修正した。ただ、価格は年末にバレル82ドル、2011年末85ドルと予測した。値上がり幅が比較的控えめなのはOPECが増産余力を残していることと世界景気回復をシビアに見ているのであろう。

8日付けのWSJ紙は、NY金相場が安定しているが、次の出番を待っている気配がする。背景に米国の政府系債券(ソブリン債)と格付け会社に対する信頼感の低下があると指摘していた。米国債の先安を金相場の底固さが予見していると鋭く解説していた。

NYダウは小幅上昇だった。しかし、AIG(米政府が株の80%保有)13%高、FannieMae6%、FreddieMac8%、Citigroup7%大幅値上がりした。いずれも米政府救済銘柄である。特にAIGは昨日のアリコ売却にも見られるが、政府が先頭に立って、株価を上げながら売却を進める。次に備えて身軽にしておくことにただ傾注する。生き物本来の知恵だと思われる。

日本に植物人間と言う言葉がある。植物の生命力をこれほど馬鹿にした言葉はない。米政府の機敏な動きも動物的感性を感じる。政治と金にうつつをぬかす余裕は日本にない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本に98番目の空港誕生、韓国路線のみ、政治と金の象徴:WSJ紙(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-09 10:08:13 | 経済学
NHK・BSで世界の動きを概観出来るので大いに重宝している。3月8日は「国際女性の日」ということで、ロシアテレビが、メドベージェフ、プーチンの姿を映していた。

筆者などは、「国際女性の日」があること自体知らなかった。プーチン首相は「女性の活躍の場を広げること、賃金格差をなくすことに努める」と言う一方で、「女性のやさしさ、優雅さ、魅力も大切にしたい」としっかり付け加えていたところが印象に残った。

中国テレビは、都市と農村を人口、民族に囚われず平等に扱い、代表を選出するための審
議が全人代で始まったと伝えた。人口の多少や各民族をいかに平等に扱うか具体的内容を
巡っては紆余曲折が予測されるが、中国共産党の現政権が、都市と農村の格差是正に向け
て動き出そうとしていることが垣間見えるようで、誠に興味深い。

中国関連では、10年前1万トンの貨物船しか使えなかった水深7mの上海港が12.5mまで浚渫され、5万トンまで可能になったと伝えていた。既に資源を世界から買いまくっている中国であるが、ますますエンジンがかかりそうで空恐ろしい感じがする。

中国買いということでは、先日の石炭についで今朝のテレビ東京は、鉄鉱石の国際相場がリーマンショック前の水準に戻ったと解説していた。今朝の読売新聞は、鉄鉱石についても石炭同様に3ケ月毎の値決めに今年から改まる。値上げが懸念されると伝えていた。

原油(WTI)も8日のNY先物市場でバレル81.84ドルで取引された。アルミも銅も値上がりしている。金相場もドル高・ドル安に関係なくオンス1,100ドル台で安定してきた。自動車用が50%を占めるプラチナ相場はいつのまにかオンス1,600ドルを達成した。中国買いがいろいろなところで陰を落としつつあることを商品相場が教えている。

8日のNY株式市場では、目新しい材料もなく、NYダウは前日比13ドル安、10,552ドルで取引を終了した。現在、リハビリ中の保険大手AIGが、公的資金返済を理由に、生命保険会社アリコをメットライフに155億ドルで売却した材料が好感され、AIG株が3.3%値上がりしたとNNHK・BS「おはよう世界」でブルームバーグが伝えていた。

8日のWSJ紙は、トップニュースで、「イラク総選挙で62.9%の投票率だった。民主化の第一歩を踏み出した」と比較的好意的に報道していた。一方、日本関連の記事で、「日本に2.2億円かけて、98番目の空港誕生、韓国路線のみ、毎年2000万赤字、Pork-barelPolitics(地方議員が、人気取りのために政府に支出させる土木事業)」とこき下ろしていた。

政治と金のしがらみから逃れないと国民は、いつまでたっても浮かばれないであろう。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名倉誠人コンサ―ト風景(スケッチ&コメント)

2010-03-08 09:19:46 | スケッチ


名倉誠人コンサ―ト風景

江嵜企画代表・Ken



 マリンバ奏者、神戸生まれで、世界で活躍中の、名倉誠人さんの演奏会が、神戸凮月堂地下ホールで開催され、楽しみにして家族と出かけた。名倉さんは、3月6日、青山財団(京都市)よりバロックザール賞を受賞された。開演午後1時半までにほぼ100名満席近い盛況だった。会場の様子をいつものようにスケッチした。

 今回の催しは、KOBEミュージックウォーク2010協賛事業で、三宮(ポピュラー)、元町(クラシック)、ハーバーランド(ジャズ)の商店街とその周辺地域で開催され、「歩み(ウオーク)」をテーマにしていると事務局の説明があった。

 前半は、J.S.バッハ作曲「無伴奏バルティータ第二番ニ短調」をサイズがマリンバの半分以下のヴァイブラフォ―ン、休憩15分を挟んで、後半は、マリンバによる、アイルランド民謡「柳の園にて」(Down By the Salley Gardens)(W.B.イエ―ツ作詩)、一時間半を堪能した。

 休憩時間に凮月堂特製のお菓子とお茶が用意された。今回のイベントは、「光・花・音楽」がテーマである。お菓子の上半分は透き通った春の「光」、中の赤い「花」は,今年震災15年の神戸だから、命の大切さをイメージした。「音楽」は名倉さんのマリンバですと事務局の方が説明した。

 後半の「柳の園にて」のトークと演奏が特によかった。参加者に英文の詩が配られた。詩は2節各節4行に分かれている。英文をゆっくり読み上げたあとで、二人の違ったタイプの歌い手が歌うDVDを会場に流した。

 同じ詩でありながら、歌い手や歌い方が異なると聴き手は全く違った印象を受けることを実感した。

 楽器の演奏には当然、歌詞がない。そこで4本のスティクに託して、違う和音を加える。さらに対旋律を加えたと解説した。不思議にも、演奏を聞きながら、詩の一行一行イメージしながら聴くことが出来た。

 詩がなかなか良かった。”Down by the salley garden my love and I did meet(柳の木の茂る辺りで、僕と彼女は出会った」でその詩は始まる。「彼女の雪のように白い足、彼女は言った「恋は焦らず柳の葉が茂るように」

 ”But I ,being and foolsh,With her would not agree(だけど若く愚かだった僕には、それがわからなかった」で第1節は終わる。アイルランドで昔から口ずさんでいた言葉を元にイエ―ツが詩に仕上げたそうだ。

 「川のほとりの草原で、たたずむ僕と彼女、僕が寄せた肩には、彼女の雪のような白い手、「自然に生きればいいわ 川の堰に草が生えるように」、だけど若く愚かだった僕は、今はただ涙に暮れるばかりだ」で終わる。

 詩を聞いたあと演奏を聴いた。こんな形の演奏会を初めて体験した。「ただ演奏して終りたくないと常々思っています。色々なことを知れば知るほど一つひとつの音楽の味合いは益々深くなります」と名倉さんは話された。印象に深く残る演奏会であった。(了)。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スナック風景(スケッチ&コメント)

2010-03-07 11:07:25 | スケッチ



スナック風景

江嵜企画代表・Ken



  プロ野球開幕をまじかに控え、我がタイガースファン3人が開幕前の情報交換を名目にJR三宮西改札に午後5時半に集合、生田神社横の馴染みの店で一杯飲みながら、結構真面目にタイガースの戦力分析を行った。

  今年のタイガースは一口でいえば実に静かである。開幕前に一度練習試合を見ておきたいとKさんが言い、開幕前にもう一度集まることを約束した。

  赤星が抜けた穴を誰が埋めるか。マートンとかナントカカントカという外人さんはさっぱり読めない。タイガースはバ―ス以外は外人の獲り方がまずいことはお決まりのコース。深く追求しない。日替わりでセンターを代えたらいい。狩野にセンターをやらせたらいいとエスカレートした。

  野球はつづまるところピッチャ―である。ところが今年のタイガースは先発6人の名前が出てこない。柱になる人間がいない。これが最大の不安材料ということになった。先に点を取られたら取り返す以外ない。1,2回に大量点さえとられなけばあとは9回かけて取り返す以外ないという結論に至った。

  今年は金本が一年契約。静かに燃えている。新井がスポーツ紙にも出て来ない。決戦の日に備えて期するものがあるのではないか。もともと口べたの鳥谷が俄然無口になった。ここというところで彼が打点を稼いでくれるだろう。

  マリナーズから移籍した城島には寧ろ気楽に6番ぐらい打たせる。あとは平野、ブラゼル、7番に期待しないで新外人のマートンを置いてみると相手チームから見れば、少なくとも打撃陣はそん色ないと言うことになった。

  無口と言えば今年の真弓監督は昨年のようにべラべラマスコミにも喋らない。開幕投手も箝口令を敷いた。横浜から始まる、広島、中日と続く開幕9連戦を全部とって甲子園での巨人戦に突入するシナリオを描いた。

  お神酒もかさみ、口も舐めらか。ご機嫌で検討会を打ちきり、場所を寿司屋からスナックに移してカラオケ三昧でお開きとなった。スナックでの様子をスケッチし


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米雇用統計好感、NYダウ122ドル高、原油一時82ドル(学校で教えてくれない階在学)

2010-03-06 10:51:25 | 経済学
5日のNY株式市場は、米労働省発表の2月の米雇用減少幅が、予測の7.5万減に対して3.6万減に留まった。製造業、サービス部門、小売それぞれが改善した。2月の失業率は予測の9.8%に対して9.7%横ばいだったことで、米国経済は徐々ながら回復軌道に乗りつつある兆しとの見方が投資家に広がり、NYダウは前日比122ドル、1.2%上げ、10,566ドルで取引を終了したと、5日付けのWSJ紙は伝えた。原油(WTI)は一時82ドルを記録した。

景気敏感株のアルコア、ボーイング、アメリカンエキスプレスがそれぞれ3%以上上昇、一方アップル株の3.9%値上がりがリードして、ナスダック株価指数を前日比1.5%引き上げた。S&P500平均株価指数も1.4%上昇したとWSJ紙は解説していた。

米雇用統計を好感して欧州株も堅調に推移した。金融株のソシエテ・ジエネラル株は4.8%値上がりした。クライスラー4%、フォルクスワーゲン3.3%,鉱山株のリオ・ティント2.7%なども買われた。リオ・ティント株の上昇には、日本の鉄鋼メーカーが、製鉄用石炭価格の55%値上げを受け入れたことが材料視されたと解説していた。

石炭価格はリーマンショック以前はトン300ドルだった。その後相場は急落していた。現在200ドルからの55%値上げだからほぼ元の値段に引き戻さざるを得なかったのであろう。昨日リオ・ティントのCEOが日経CNNテレビのインタービューで大量の中国買いが続いていると発言していた。

欧州株は全面高の状況で、フランスCAX指数2.1%,英FTSE指数1.3%、ドイツDAX指数1.4%それぞれ上昇した。欧州株価反発を受けて、ユーロが1ユーロ=1.3591ドルから1.3609ドルへ小幅反発した。英ポンドも小幅対ドルで反発した。

ユーロ反発の背景として、①ギリシャのGeorgePanpandreau首相がドイツメルケル首相と会談、ギリシャ財政支援を要請したこと、②5日のギリシャ議会が、48億ユーロ(65.2億ドル)の緊縮予算を承認したことがEUによるギリシャ支援の呼び水になるとの思惑が働いたためとWSJ紙は解説していた。

WSJ紙は、日本問題では相変わらずトヨタを取り上げている。この日は珍しく、日本株の上昇を取り上げた。日銀が金融緩和策を強化すると伝えられ、日経225平均株価が前日比1.8%上昇したと伝えた。一方、ドルは対円で、1ドル=89円台へ反発したと伝えた。

世界はお金がジャブジャブ状態にある。中国が資源を買いまくっているのも、金融緩和で先で値打ちが下がるドル札を今の内に使おうとしているからである。石炭を55%値上げして日本の鉄鋼メーカーは応札した。円安が進めば鋼材価格はその分当然値上がりする。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする