「中国の海帰(留学帰国者)の74%が3ケ月以内に就職。国営企業への就職希望が10%増加、外資系企業の海帰は14%減少と在華イギリス大使館が発表した」というニュ-スが出ていた。経済拡大を信じて中国企業に就職する人が増えているようだと知人のSさんからメールをいただいた。中国企業が留学帰国者を歓迎していることが分かり興味深い。
13日付けのWSJ紙によれば、中国の大卒の87%が就職したと北京政府は発表している。
14日閉会した今年の全人代で、温家宝首相は、「大学のカリキュラム見直しのために60億ドル(5,400億円)予算化する」と答弁した。「中国の国営大学では、社会の進歩に応じた教育を受けられていない」というある学生の話をWSJ紙が紹介していた。
「中国の大卒の初任給は月300ドル(90円換算で2万7,000円)に過ぎない。地方の100万家族は、都市で学ぶ子弟の仕送りに苦労している」「IT企業に就職しても一時雇用が多い。」と書き、大学を出ても、必ずしも満足のいく待遇を受けていないと付け加えていた。
一方、14日の読売朝刊に、日本の大学・大学院生の「就学率」アップのために、私大500校に相談員を設け、国公私立大130校に資金援助すると出ていた。2月1日現在での就職内定率が80%と昨年より6.3%減、新卒の学生の3割が3年以内に離職していることが背景にあると書いていた。
データだけ見ていると日本の大卒の就職率が80%と中国の87%より厳しいように見える。しかし中国は8%成長、日本はせいぜい1%成長という彼我の差が根底にある。大卒に限らない。景気の先行きに対する見方の違いで、日本が中国以上に慎重になっているのだろう。
11日付けのWSJ紙は、カリフオル二ア大学生が32%の授業料引き上げに反対デモを行った。同州が、労組への年金を確保するために、10大学への交付金を従来の32.5憶ドルから26億ドルへ削減した埋め合わせのためだったことを知り学生が怒ったからだと書いていた。
アメリカの失業率は10%から9.7%へ気持ち改善した。2月の米雇用数の減少幅は3.7万減へ縮小したが雇用が減り続けていることに変わりない。ゼロ金利同然の金融緩和政策でこれ以上の景気の落ち込みをなんとか下支えしている。アメリカ経済は本復していない。
少し古いWSJ紙の記事に「悠々自適の失業生活もそろそろ限界」という見出しで、一端、失業すれば、仮にいくら蓄えがあっても、月々新しい水が入らなければ、池は枯渇する。「妻の1.2万ドル相当の結婚指輪を質にいれた」という元銀行頭取の話が出ていた。
将来に不安がある限りお金を使わない。失業者の身になって景気対策をして欲しい。(了)
13日付けのWSJ紙によれば、中国の大卒の87%が就職したと北京政府は発表している。
14日閉会した今年の全人代で、温家宝首相は、「大学のカリキュラム見直しのために60億ドル(5,400億円)予算化する」と答弁した。「中国の国営大学では、社会の進歩に応じた教育を受けられていない」というある学生の話をWSJ紙が紹介していた。
「中国の大卒の初任給は月300ドル(90円換算で2万7,000円)に過ぎない。地方の100万家族は、都市で学ぶ子弟の仕送りに苦労している」「IT企業に就職しても一時雇用が多い。」と書き、大学を出ても、必ずしも満足のいく待遇を受けていないと付け加えていた。
一方、14日の読売朝刊に、日本の大学・大学院生の「就学率」アップのために、私大500校に相談員を設け、国公私立大130校に資金援助すると出ていた。2月1日現在での就職内定率が80%と昨年より6.3%減、新卒の学生の3割が3年以内に離職していることが背景にあると書いていた。
データだけ見ていると日本の大卒の就職率が80%と中国の87%より厳しいように見える。しかし中国は8%成長、日本はせいぜい1%成長という彼我の差が根底にある。大卒に限らない。景気の先行きに対する見方の違いで、日本が中国以上に慎重になっているのだろう。
11日付けのWSJ紙は、カリフオル二ア大学生が32%の授業料引き上げに反対デモを行った。同州が、労組への年金を確保するために、10大学への交付金を従来の32.5憶ドルから26億ドルへ削減した埋め合わせのためだったことを知り学生が怒ったからだと書いていた。
アメリカの失業率は10%から9.7%へ気持ち改善した。2月の米雇用数の減少幅は3.7万減へ縮小したが雇用が減り続けていることに変わりない。ゼロ金利同然の金融緩和政策でこれ以上の景気の落ち込みをなんとか下支えしている。アメリカ経済は本復していない。
少し古いWSJ紙の記事に「悠々自適の失業生活もそろそろ限界」という見出しで、一端、失業すれば、仮にいくら蓄えがあっても、月々新しい水が入らなければ、池は枯渇する。「妻の1.2万ドル相当の結婚指輪を質にいれた」という元銀行頭取の話が出ていた。
将来に不安がある限りお金を使わない。失業者の身になって景気対策をして欲しい。(了)