ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

日本人は人を褒めない、困った時にひとの器が現れる(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-21 10:13:52 | 経済学
プロ野球解説者の広沢克己さんが、昨夜の阪神・広島戦のテレビ解説をしていた。2対2で迎えた延長10回、抑えに出た投手安藤が元阪神の赤松に左中を破られ2対4となりタイガースは敗色濃厚となった。広沢さんは「こういうときこそ、阪神ファンは「安藤頑張れ」と言って欲しい。関西のファンの良くないところではないか。」と苦言を呈していた。

試合は思いがけない展開となった。10回裏、代打に出た林(りん)が、センターバックスクリーンに放り込み1点差。代打関本がしぶとくつないだ。この日3三振で打撃不調に見えた鳥谷が、風にも乗ったが、レフトスタンドへ逆転サヨナラホームランである。

人生諦めたらいかん、ということを物の見事に見せてくれた劇的な幕切れだった。試合後のインタビューで、阪神の真弓監督自身、安藤が打たれた時点で試合を諦めたことを正直
に白状していた。「甲子園球場を出たお客さんは、今頃、駅の改札で悔しがっているでしょうな」と広沢さんはクールにコメントしていた。

ところが選手は何とかしたいと打席に入っていたのである。安藤の後リリーフした新人の藤原が広島の後続を抑えて、はからずも勝利投手になった。「すごいチ-ムだと思います。」と興奮しながら、林、鳥谷と、同じ「お立ち台」に並んでインタビューに答えていた。

「おはよう世界」(NHK・BS)で米ブルームバーグ二ユースを約5分間見るのが習慣と
なっている。朝6時になるとテレビの前に座り、メモをとる体制を整える。最近はただ漫然と聞いているだけだと頭に残らなくなってきたからだ。

20日のNY株式市場で、IBM,テキサスインスツルメント、ゴールドマンサックスの米企業業績が、いずれも予想を大きく下回ったことを嫌気してはじめ大きく下げていた。原油,銅など商品市況が堅調、明日、米FRBバ―ナンキ議長がさらなる金融緩和策を発表するのではないかとの思惑から値を戻し、NYダウは前日比75ドル高、10,229ドルで取引を終了したと伝えていた。シカゴ日経も120円ほど上げていた。日経ダウは反発するだろう。

「経済情報」(おはよう世界)で、三井住友の森谷亨さんが出演していた。「欧州金融機関のストレステストの発表を23日に控えている。外国為替市場でこのところ買われていたユーロが売られるかもしれない。4~6月期の米企業決算も予想を下回るケースが多い。バー
ナンキの金融緩和策発表も微妙だ。このまますんなり株価は反発しないのではないか」と解説していた。為替はどちらかと言えば円高方向、株価は様子見と見ておられるようだ。

日本人はひとを褒めない。さらに言えば、落目になると見向きもしない。広沢克己さんの言葉を特に関西人は肝に銘じて欲しい。困った時の対応にひとの器が現れるから怖い。(了)

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待てると言うことは、それ自体、力である。若者よ、地力をつけよう(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-20 09:29:03 | 経済学
大阪の茨木で自作農家をやりながら作家活動を続けておられる佐藤眞生さんから、昨日、メールで「野菜の種子のほぼ80%が外国産です」という記事をいただいた。「外国産の種子には適応力がない。地温だけで発芽はする。しかし、成長段階で気象変化に適応出来ない。」「野草は種子や球根そのものに予測能力があるようだ。予測出来るから、気象が安定するまで待てるのではないか。」のくだりに、正直、しびれましたと今朝、即返事した。

「予測能力があるから、待てる」というところがポイントであろう。今、日本に閉そく感が充満している。なぜなのか。先行きが予測出来ないから日本人の多くが待てなくなってしまっているのではないかと常々思っている。待てると言うことは、それ自体、力である。

以前NHKラジオ深夜便で、雑草の話が出た。「雑草には水もやらない。肥料もやらない。にもかかわらず、彼らはお互いが折り合いを付けて生活している。」と失礼ながらお名前は失念したが、その道の専門家の方が話しておられた。生き物は本来野生である。構い過ぎが、特に日本の多くの若者から精気を奪ってしまったのではないかと勝手に想像している。

週明けの19日、NYダウは、先週末の261ドル安の反動から、薄商いの中、56ドル高、10,154ドルで取引を終了した。この日はハイテク株とエネルギー株がリードした。ニ番底は回避できると一部の専門家が米ブルームバーグニュ-ス(NHK・BS)で解説していた。

NY外国為替市場では、このところ投機資金のリスク承知のドル売り・円買いの動きがやや後退、1ユーロ=1.29ドル台後半、1ドル=86円後半で、ドル円買い戻しの動きが見られるとテレビ東京の番組に出演した為替専門家が解説していた。一方WSJ紙は85台に入れば日本政府は円売り・ドル買い介入するとのさる専門家の見通しを紹介していた。

WSJ紙は、7月の米NAHB(住宅建設業者協会)が19日発表した7月の指数が、09年4月以来の低水準だった。住宅購入者に対する政府の税優遇措置の終了と9.7%台の高い失業率が影響していると書いていた。若者や稼ぎ頭が家でぶらぶらしている限り、借金して家を建てる気持ちが起こらない。財布のひもを緩めないのは自然の成り行きであろう。

原油(WTI)には下げると買い戻しが入る。この日は76.54ドルへ上げた。一方、ユーロ相場に連動して上げていた金先物相場はこの日も続落した。金相場先高を見越して持ち高を急激に上げていた。ユーロに対する悲観論がここへきて後退した影響かもしれない。

予測能力がついて来ると待つことが出来るようになるものだ。地力がついていないと、都合のいい時だけ寄って来て、旗色が悪くなると、その場をつい離れてしまう。若者よ、自力を付けよう。さもしい心根が透けて見えるような人間にだけにはならないで欲しい。(了)

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むくげ第二弾(スケッチ&コメント)

2010-07-18 19:54:52 | スケッチ


むくげ第二弾

江嵜企画代表・Ken



 6月29日の72歳の誕生日に、今年初めて、むくげを描いた。その時は梅雨の盛りだった。今朝の神戸は午前10時前から既に30℃を超える猛暑となった。3週間経ってみて、むくげの一本一本の茎がまずしっかりしてきた。観察していると全てのつぼみが開花するとは限らないことも始めて知った。

 今朝は汗たらたらだったが、集中して描けたので満足している。自宅マンションの方でも、花のスケッチが人気が高い。玄関先でお会いしたときの反応でそれが分かる。メールでもKenさんの花のスケッチを見ていると気持ちが優しくなるというご返事をいただくのが描き手として一番嬉しい。

 朝顔の花を次に描きたいと狙っている。毎日、勢いよく弦を伸ばしているが、いまのところこれという花に出くわさない。今朝見ると芙蓉も小さなつぼみが顔を出していた。神戸地区は、気象庁は梅雨明け宣言していない。ただ、セミは一昨日、初鳴きして、梅雨明けを教えてくれた。夏本番で芙蓉の季節が到来する。

 暑気払いのためにも、花のスケッチに挑戦したい。(了)

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ドル売りはアメリカ景気悪化のシグナルか?(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-18 08:10:03 | 経済学
アメリカ人のエンジニアの男性と結婚し、小学2年の女児と6歳の男児をもうけ、現在、シカゴ郊外在住で一時帰国した遠縁の女性から最近のアメリカ人の生活の一端を聞く機会があった。彼女が帰国したと聞くと時間をもらってアメリカ事情を聞くのが習慣となった。

まず、アメリカの景気はどうか。主婦感覚で聞かせて欲しい。第二に原油流失事故問題を庶民レベルで話題にしているかと聞いた。景気については、最近の傾向として節約志向が強まった。家のまわりにも失業した人が多い。原油流失事故はテレビで毎日のように取り上げている。シカゴでは直接の被害がないのでそれほど関心はないと答えてくれた。

アメリカの小学校は6月に入ると夏休みになる。9月の新学期まで3ケ月近く休みになる。日本滞在中は彼女の実家近くの神戸市内にある福池小学校で日本人と一緒に勉強していた。一般論だろうが、アメリカの子供はあまり勉強しないと率直な感想を聞かせてくれた。

なぜ日本の学校に通えるのかについて尋ねた。日本語が分かるからである。母親が家では英語を使わない。子供が日本語が分からないと、自分の老後が寂しいからといとも簡単に答えた。ご主人とはどうかと突っ込んだら日本語だと答えた。あっさりしたものである。

アメリカ人と結婚すればつい英語で話しがちなものだが、そのお陰で、娘も息子も二人で話すときは英語だが、おじいちゃん、おばあちゃんとも流暢な日本語で話していた。長女はJuria、長男はKenである。筆者も同じKenなので、長男には特に親しみを感じている。ニケ国語を自由にこなせる人間として成長して、将来是非、日米の懸け橋になって欲しい。

横道にそれた。アメリカの景気の先行きについて、弱気が増えて来た。16日のNYダウ急落に象徴的に現れている。楽観論が後退した。16日発表のロイター/ミシガン大米消費者信頼感指数が、09年3月以来最低を記録した。バンカメの4~6月決算が住宅ローン事業での赤字が響いて減収減益となったと16日付けのWSJ紙が解説していた。

16日は、銀行大手のシティーグループとジェネラルエレクト二クス(GE)の決算も冴えなかった。米金融規制法案可決も金融株の値下がりを助けた。シティー株6.3% 安、JPモルガン株3.6%下げた。グーグルが7% 下げ、ハイテク株指数ナスダック下げをリードした。

WSJ紙は、16日、ドルが対ユーロで下げたこともこの先米国景気が減速するシグナルだと指摘していた。ドルは一時1ユーロ=1.3ドルを上抜けた。問題山積のユーロ圏経済であるが、ヨーロッパよりアメリカの方がはるかに悪いということでドル売りが進んだようだ。

たかが相場、されど相場。日本人は相場嫌いだが、時には相場にも耳を傾けて欲しい。(了)

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米景気ニ番底懸念からドル86円、NYダウ261ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-17 09:16:35 | 経済学
16日のNY外国為替市場で、米国の弱い経済統計を受けて、ドルが売られ、一時、昨年12月来安値の1ドル=86円台前半までドルが値下がりした。16日、NYダウは、ニ番底懸念で前日比261ドル急落した。一方、中国の温家宝首相は、ドイツのメルケル首相との会談のあとユーロ・サポ-トを強くアッピールしたと16日付けのWSJ紙が伝えていた。

WSJ紙は、オバマは一期限りの大統領と本人が思っているかどうか定かでないが、不支持が支持を13%上まわっている。米経済は既に十分悪いが、来年さらに悪くなる。民主党もそれは分かっている。次の大統領をクリントンにすればいいだけのことだとコラムニストのピート・デュポン氏が書いていた。

原油流失事故がオバマ不人気に追い打ちをかけたことはWSJ紙にもしばしば出ている。16日、メキシコ湾で原油流失が止まったとBPは発表した。しかし、オバマ大統領は「歓迎すべき事態である。しかし、まだ全て問題は解決していない」と慎重な見方を示した。

16日のNY株式市場で、BP株は前日8%上げたがオバマ演説のあと一時4%下げた。今朝の「おはよう世界」で米CNNは、75トンの蓋で流失を止めたが、圧力が弱まれば新たな場所で漏れている。逆に圧力が高まれば爆発の怖れがあると事態は流動的と解説していた。

英BBCもメキシコ湾流失問題を取り上げた。イギリスのカメロン首相がBPへの補償費がいくらに上るか見通しが立たない。事態の推移を見守りたいと慎重な姿勢を崩さなかった。BP買い取りの話が出ては消え、消えては出て来る。手傷を負って弱ったところを飲み込もうと獲物を狙っているのであろう。テレビで見るサバンナの光景と全く同じである。

米金融規制法案が16日、オバマ大統領署名で法律になった。英BBCが時間をかけてこの問題を取り上げ、SEC(米証券取引委員会)へ3億5,000万ポンド(5億5,000万円)の制裁金を払う話だが、ゴールドマンサックスの利益の1.2%に過ぎない。世の中、非常事態に直面しても莫大な利益を上げることが出来る会社もあると皮肉を込めて解説していた。

中国のユーロ・サポートは、16日付けのCNBC電子版(ロイター通信)も取り上げた。欧州は依然、信用不安を抱えているが、「中国は巨額の保有外貨の多角化を目指している。中国はユーロ信任をドイツと共有している」と温家宝首相は語ったと紹介していた。同通信は「中国は保有外貨の中身を公表していない。総額2.45兆ドルの2/3はドルだが、残りの多くはユーロだと金融関係者は認めている」と記事を結んでいた。

今回のメルケル中国訪問の際、シーメンスは35億ドルの商談を成立、ダイムラーは中国自動車大手と50/50の1.5億ドルの合弁に合意した。日本政府の姿が全く見えない。(了)

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75トンの蓋を付けて、15日,ついにメキシコ湾原油流失は止まった?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-16 09:45:19 | 経済学
心理的な影響が特に相場の世界に強く出るということが15日のNY株式市場で見られた。NYダウは一時前日比100ドル以上下げていた。ところがメキシコ湾での原油流失が止まったという話とゴールドマンサックスがSEC(米証券取引委員会)と和解が成立したという二ュ-スを受けて反発に転じ、前日比7ドル安の10,359ドルで取引を終了した。

この日のNY株式市場は、フィラデルフィア連銀の製造業景況指数が予想を大幅に下回ったことを嫌気して取引開始早々から売り物がちの商いが続いていた。その後米CNN二ユースは、75トンの蓋を取り付けて原油流失は完全に止まったとのニュースを流し、米SECとゴールドマンサックスが5億5,000万ドル(ドル88円換算:3,025億円)の制裁金を払うことで和解が正式に成立したことが確認された。

BP株は先のニュースを受けて急反発、一時38.92ドルまで7%以上値上がりした。ゴールドマンサックスの株価も前日比2.7%以上値上がり、149ドル台で取引されたとのブルームバーグニュ-スを「おはよう世界」(NHK/BS)が紹介していた。

NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.29ドル台までユーロが値上がりした。スペインTVEはスペインの15年物国債50億ユーロ(ユーロ113円換算:5,650億円)(金利年5.0%)を発行したが、順調に消化されていると伝えていた。スペインの財政赤字問題はギリシャ以上に深刻だと見られている。ユーロ相場は再び3.0%を割った米10年物国債の利回りに影響を受けたが、スペイン国債償還の動きにより敏感に反応した。

「おはよう世界」(経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツ・アメリカの三栖健児氏は、「米国の景気見通しは冴えない。そのため米株価に勢いが見られない。いま相場は踊り場に来ている。」と解説していた。

15日、米上院で米金融改革規制法が賛成多数で可決された。同法案成立までには紆余曲折があった。下院で既に可決しているからオバマ大統領署名後正式に立法化される。今朝のテレビ東京の番組に出たコメンテーターは法案成立は短期的にはプラスに働く。しかし,中長期的には米金融機関の足かせになると解説していた。

15日付けのCNBC電子版(ロイター電)は、中国のGDP成長率は2010年は10パーセント、2011年は11パーセントとロイターがまとめたエコノミストの予測を紹介していた。年率10%以上の成長にお墨付きを与えた。中国のどこに成長鈍化の兆しがあるというのか。中国に「娄を得て蜀を望む」ということわざがある。人の強欲を戒めたことばである。

神戸には梅雨明け宣言はまだない。昨日セミが鳴いた。虫が梅雨明けを教えている。(了)

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羽田英彦氏個展会場風景(スケッチ&コメント)

2010-07-16 06:09:53 | スケッチ


羽田英彦氏個展会場風景

江嵜企画代表・Ken



 中学、高校同窓の羽田英彦氏から、阪神甲子園駅徒歩4~5分のところにある画廊「Arai」で、「位相一新たなる自己への憧憬」と銘打って、15日~27日まで個展を開くと、案内のはがきが届き、家族と出かけた。

 阪神甲子園駅は3年間母校に通った庭のような場所である。甲子園球場も目と鼻の先にある。この日は午後6時から阪神巨人首位攻防を賭けた大一番を控えて、試合開始3時間前にも関わらず駅改札周辺は独特の雰囲気に包まれていた。

 画廊「Arai」に一歩足を踏み入れた途端、画風が別人のように変化していることに気付いた。全体にソフトタッチである。見る者を暖かく包みこんでくれるようなぬくもりを感じた。羽田英彦といえば、鮮烈な赤を得意とする画家である。その赤がどの作品からも姿を消していた。

 一枚一枚絵をじっくり鑑賞した。全体に白をベースに描かれている。黄色、黄土が次に目につく。緑でも白で薄められた緑である。一枚一枚の布が瓦のように重ねられて構図が出来ていた。「思い切って変えましたね。」と彼に声をかけたら、「そうです。変えて見ました。」と彼はあっさり認めた。

 昨年、中国へ出かけて、具象画を描いて個展を開いた。大変評判が良かったとその時、話していた。そして今回の個展である。「新たる自己への憧憬」と謳って敢然と脱皮を試みたのではないか。画伯、羽田英彦の次回の個展開催が今から俄然楽しみになって来た。

 会場の中のテーブルで彼とほぼひとまわり違う長年の知人という老紳士と彼が話しているところを狙ってスケッチした。スケッチを終えて初めて、お二人の対話が耳に入った。ペンを走らせているときは、話声も耳に入らない。お二人は、絵の談義に花を咲かせていた。「最近特に、絵を描くことが楽しくて仕方ない」と羽田画伯が話した。「苦しんで絵を描いている間は本物ではない」と老紳士は、相づちを打った。

ハッとするような言葉を何事もなく口から出す老紳士もタダものでないと痛感した。

 神戸への帰路、猛烈な雨が電車の車窓を激しくたたいた。伝統の一戦はあえなく試合前中止になったと帰宅後知った次第である。(了)

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米景気回復期待後退、NYダウ様子見、米債券反発(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-15 09:30:56 | 経済学
6月の米小売高が前月比0.5%減と大方の予測を下回ったこと、5月開催の米FOMC会合議事録で、米国景気回復になお時間を要するとの見方を示したことを材料に、NYダウは、前日比3ドル高、ほぼ横ばいの10,366ドルで取引を終了した。小売低迷は、米個人消費者が依然消費を手控えている証であろうと14日のWSJ紙は解説していた。

今朝のテレビ東京の番組に出演したコメンテーターは、この日のNY株価について、「方向感がいま一つはっきりしない。米小売が依然冴えない。米FOMCが米国景気見通しを下方修正した。ヨーロッパ銀行に対するストレステスト(健全性評価)結果発表を7月23日に控えている。欧州の金融と経済に不透明感が残る。」と解説していた。

「FOMC議事録を受けて、リスク志向が後退、株式、商品から安全資産としての債券へ資金が流れた結果、債券相場が上昇、一時3.1%台まで上げていた10年物国債利回りが、再び3.05%台へ下落した。その結果、NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.2730ドル台で取引された。対円相場では、1ユーロ=112.66~77円、1ドル=88.44~55円と、対ユーロでは円安、対ドルでは円高が進んだ」と、NHK・BS「おはよう世界」(経済情報)に出演した三菱UFJ大宮弘幸氏が解説していた。

近着のニューズウイーク(NW)誌(日本語版)は、「ヨーロッパを蝕む銀行危機」、「第2のサブプライムが世界を脅かす」と表紙に掲げ、「欧州各国政府は、銀行救済を競い合い、銀行はギリシャのような債務国に融資を競う、この危機はアメリカよりずっと深刻だ」とややセンセーショナルな記事を特集していた。

NW誌は別ページで「ニ番底を吹き飛ばす企業力」と題して米経済を取り上げ、「米国は金融財政政策の効力が尽きて再び景気後退に陥る懸念が高まっているが、アメリカの将来に対して外国人の期待はむしろ高まっている。景気回復2年目を支えるのは外資とアメリカ人の創意工夫だ」とダニエル・グロス記者(ビズネス担当)が書いていた。

13日付けのCNBC電子版(ロイター電)は、シンガポールの2010年年間経済見通しを、4~6月期は19.3%増だったが、年後半は米国、欧州の景気鈍化から13~15%予測と発表した。欧州向け輸出が当初見込みの年15~17%増から17~19%増へ上方修正したと伝えていた。

参院選後日本関連の二ュ-スが目立っている。外国メディアが日本の政局の動向を注目しているのであろう。14日のWSJ紙で、「みんなの党」の渡辺代表が、同紙とのインタビューで、インフレ億ターゲットの必要性を強調したと紹介、「ねじれ国会」で、民主党が「みんなの党」とどのように折り合いを付けるかが課題だと記事を結んでいた。米メディアが日本の政局に関心を示し始めた。それは米国政府の日本政局に対する懸念の証だろう。(了)

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ユーロ反発、米企業業績回復期待からNYダウ147ドル高(学校で教えてくれない敬愛学)

2010-07-14 08:36:25 | 経済学
水鳥が再び米株式市場に集まり始めたようだ。彼らは株式市場で餌が摂れると思い直したのであろう。13日のNYダウは前日比1.44%,147ドル高、10,363ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)もバレル2.2ドル上げ77ドル台へ回復した。最近の原油相場の動きを見ていると下げそうで下げない。相場自身が上がりたがっているのであろう。

馬を川のそばまで連れていくことが出来ても馬に水を飲ますことはできない。飲むか飲まないかは人ではない。馬が決める。理屈から入る人は概して信用できない。日本人に最近元気がなくなったのも、生き物本来が持ち合わせている生命力が衰えてきたからだろうと勝手に想像している。最近空き巣が増えていると知人のSさんから昨晩メールをもらった。

さる泥棒の集まりで、住民同士が挨拶を交わしているマンションにはなかなか入り難いと話しているらしい。最近の日本人から挨拶が姿を消した。チンパンジーでもといえば彼らに失礼だが、共同体で生きる以上、挨拶は生きるための基本であると先日テレビで見た。サルにも劣るとはこのことで、万物の霊長たる言葉を即刻返上して欲しい。

大いに脱線した。13日、米ブルームバーグ(NHK/BS)に出演した市場関係者は、「景気回復に楽観的な見方が出はじめたため」と解説していた。アルミ大手のアルコアが予想上回る決算(一株当たり利益)を発表したこと、ギリシャ短期国債が順調に消化されたことも好材料として働いた。米企業の4~6月期決算に期待感が高まりつつある。ユーロ反発、欧州株高も13日で6連騰となった米株高を助けたようだ。

ユーロ相場は、格付け会社ムーディーズがポルトガル国債の2段階格下げを発表したあと
1ユーロ=1.25ドル台まで下げていた。ところが、ギリシャ国債が順調に消化されたと聞くと一転、ユーロに買いが入り、1ユーロ=1.27ドル台まで回復したとテレビ東京に出演したコメンテーターが解説していた。1ドル=88円、1ユーロ=112.88円で取引きされた。

特に相場の世界では、人間がやっていると思うとおかしいとなる。水鳥が相場をやっていると思うと分かり易い。先にも最近の日本人には動物的な感覚が希薄になったと書いたが、人間より水鳥の方がはるかに日々真剣に生きているからだろう。植物の世界も同じだ。朝顔が今どんどん弦を伸ばしている。彼らの姿を日々見ていると生命の躍動感を肌で感じる。

WSJ紙に「Heard On TheStreet」という名物コラム欄がある。13日の同欄で「日本のねじれたリーダーシップ」というコラムを読んだ。「民主党大敗で菅首相は党内の権力争いに
直面する可能性がある。物事が前に進まないことは株式市場にとって悪いニュ-スだ」と
書いていた。欧州株が反発した。今後米株が上昇に転じることになれば、日本株のみはぐれカラスになるのであろうか。日本人に株嫌いの人が多いが、株価は意外に物知りだ。(了)

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日本の政治不安定化を世界のメディアが伝える、安全管理に徹底を(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-13 09:41:38 | 経済学
参院選挙での民主党敗北で、「菅政権は困難に直面」(中国中央テレビ)、「日本の財政再建が難しくなった」(香港ABC)、「ここ20年、日本は決断力ある指導者を失ったままだ」(オーストラリアABC)など外国のメディアが伝えたと13日の「おはよう世界」(NHK・BS)が紹介していた。

12日付けのWSJ紙電子版は、「菅政権は「ねじれ(twisted)国会」に直面、反対政党に協力を求めたが、協力要請には厳しい反応を受けた。早くも政権運営に向けて弱体ぶりを露呈している。」と書いていた。ただ、みんなの党の渡辺代表は「個別の案件については協力する」と語った。公明党は「独立性を維持する」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

政策決定の遅れと景気回復の足を引っ張るとの懸念から、投資家は日本の不安定な政治を見越して、円は対ドル、対ユーロともに売られた。S&Pアナリストは、個々の利害を超えた対応がなければ、日本国債の格下げもありうると語ったとWSJ紙は紹介していた。12日のNY外国為替市場では、1ドル=88.60円、1ユーロ=111.60円で取引された。

ブルームバーグニュ-ス(NHK・BS)は、12日のNY株式市場は、静かな取引に終始、NYダウは、薄商いの中、前日比18ドル高,10,216ドル高で取引を終えたと伝えていた。
番組にゲスト出演したし市場関係者の一人は「今は夏ですから薄商いが続く。しかし実はここからの2~3週間は、これから先の方向性が決まるから重要だ。」と強調していた。

NY原油(WTI)先物相場は、バレル1.14ドル安、74.95ドルで取引された。NY金先物相場は、トロイオンス11.10ドル安、1,198.50ドルといずれも値下がりした。銀、プラチナも小幅に値下がりしたと米CNBCが伝えていた。

一方、燃えに、燃えているのがワールドカップで優勝したスペインである。スペインTVEは空港で23名の選手を迎える熱狂的なファンの様子を伝えていた。サバテロ首相が一人一人の選手を出迎えた。スペイン国王は全員英雄だと称えた。

スペインチームとは対照的なワールドカップ3位のドイツチームの空港での様子をドイツRTFが伝えていた。飛行機から降りた一行は、選手をひと目見たいと集まったファンの前を素通りして、それぞれ休暇先へ向かったと伝えていた。

ロシアRTRはテロ計画をしていた容疑者女6人、男2人を拘束したと伝えていた。ドイツRTFはウガンダのレストランでワールドカップ観戦中爆弾テロで未確認ながら数10名が死亡と伝えていた。不満分子の存在は日本に生活しているとつい忘れがちになる。しかし、日本でも政治の不安定化がこの先予測される。安全管理には徹底を期して欲しい。(了)

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