NYダウは横ばいでスタート(学校で教えてくれない経済学)
NY原油相場は2日、WTIがバレル52.69ドル、北海ブレントが同56.4ドルへ、いずれも2009年4月30日以来の安値で取引を終えたと2日付けブルームバーグ電子版でGrant Smith記者が書いた。同記事によると「ロシアとイラクで原油供給が増加、一方、欧州と中国で製造業活動を示す指標が弱かった。ヘッジファンド、アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は『状況は何も変わっていない。欧州と中国での需要減のところ、供給がさらに増加している。ロシアエネルギー省によると、12月のロシアの原油生産は0.3%増の日量1,066万7,000バレルとソ連崩壊後最高に達した。イラク石油省によると、イラクの12月原油輸出量は日量294万バレルと1980年代以降で最大となった』と述べた。国際エネルギー機関[IEA]によると11月の世界原油生産に占める上記2国のシエアは15% だった。」と書いた。原油関連のニュースとして1日付ブルームバーグでMarioParker記者は「原油安でアメリカのドライバーは今年最大760億ドル(約9兆円)ガソリン代が節約できると米自動車協会(AAA)が発表した。米国内のガソリン代は12月31日時点でガロン2.26ドル(リッター換算約71円)、2009年5月以来の安値だった。米労働統計局の消費者物価指数によればガソリン代の支出は米家計コストの約5%を占める。」と書いた。
「NY外国為替市場でドルが引き続き買われた。米国が利上げ、他国の中央銀行が金融緩和策拡大が背景。ドルは対ユーロで一時2010年6月以来最高の1ユーロ=1.2003ドルまで上げた。ドルは対円でも上げ、1ドル=120.33円で取引された。円は対ユーロで1ユーロ=144.47円だった。ドラギ総裁が『ユーロ圏でのデフレリスクを排除できない』と一段の金融緩和を示唆したことがユーロ売りを加速した。ドルは対スイスフランで4年ぶりとなるパリティー(等価)まで上げた。」とブルームバーグでRachelEvans記者が書いた。
「NY債券市場で債券が買われ週間ベースでは3週間ぶりの値上がり(利回りは低下)となった」とブルームバーグでDanielKruger記者が書いた。同記事によれば、米供給管理協会(ISM)が発表した12月の米製造業指数が前月の58.7から55.5へ予想以上に低下した。建設支出が予想外の減少となった。一方、ドイツ債利回りが過去最低を記録した。ドラギECB総裁が大規模な量的緩和策実施を示唆した。スイスフランが米ドルとパリティ(等価)まで下げた。10年物米国債利回りは一時2.10%と12月17日以来の最低を記録したと書いた。
「米株式市場でNYダウは9ドル高、17,832ドルとほぼ横ばいだった。『新年最初の数日で値を固めるのは難しい。今後の経済指標見て方向性が示されるのを待つ必要がある』とファンドマネジャー、ピーター‣ソレンティーノ氏は話した。」とMichelleF.Davis記者が書いた。この日NYダウは取引開始早々15分で一気に116ドル急騰した。あとダレて結局、鳴かず飛ばずで取引を終えた。スタートで飛び出してみたものの、誰もついてこないので不安になったレースに似ている。後ろを向かずに突っ走るまでは米国経済は強くないのだろう。
2日の記事では原油続落とロシア、イラクの原油増産。今年は2国がカギを握るか。(了)
NY原油相場は2日、WTIがバレル52.69ドル、北海ブレントが同56.4ドルへ、いずれも2009年4月30日以来の安値で取引を終えたと2日付けブルームバーグ電子版でGrant Smith記者が書いた。同記事によると「ロシアとイラクで原油供給が増加、一方、欧州と中国で製造業活動を示す指標が弱かった。ヘッジファンド、アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は『状況は何も変わっていない。欧州と中国での需要減のところ、供給がさらに増加している。ロシアエネルギー省によると、12月のロシアの原油生産は0.3%増の日量1,066万7,000バレルとソ連崩壊後最高に達した。イラク石油省によると、イラクの12月原油輸出量は日量294万バレルと1980年代以降で最大となった』と述べた。国際エネルギー機関[IEA]によると11月の世界原油生産に占める上記2国のシエアは15% だった。」と書いた。原油関連のニュースとして1日付ブルームバーグでMarioParker記者は「原油安でアメリカのドライバーは今年最大760億ドル(約9兆円)ガソリン代が節約できると米自動車協会(AAA)が発表した。米国内のガソリン代は12月31日時点でガロン2.26ドル(リッター換算約71円)、2009年5月以来の安値だった。米労働統計局の消費者物価指数によればガソリン代の支出は米家計コストの約5%を占める。」と書いた。
「NY外国為替市場でドルが引き続き買われた。米国が利上げ、他国の中央銀行が金融緩和策拡大が背景。ドルは対ユーロで一時2010年6月以来最高の1ユーロ=1.2003ドルまで上げた。ドルは対円でも上げ、1ドル=120.33円で取引された。円は対ユーロで1ユーロ=144.47円だった。ドラギ総裁が『ユーロ圏でのデフレリスクを排除できない』と一段の金融緩和を示唆したことがユーロ売りを加速した。ドルは対スイスフランで4年ぶりとなるパリティー(等価)まで上げた。」とブルームバーグでRachelEvans記者が書いた。
「NY債券市場で債券が買われ週間ベースでは3週間ぶりの値上がり(利回りは低下)となった」とブルームバーグでDanielKruger記者が書いた。同記事によれば、米供給管理協会(ISM)が発表した12月の米製造業指数が前月の58.7から55.5へ予想以上に低下した。建設支出が予想外の減少となった。一方、ドイツ債利回りが過去最低を記録した。ドラギECB総裁が大規模な量的緩和策実施を示唆した。スイスフランが米ドルとパリティ(等価)まで下げた。10年物米国債利回りは一時2.10%と12月17日以来の最低を記録したと書いた。
「米株式市場でNYダウは9ドル高、17,832ドルとほぼ横ばいだった。『新年最初の数日で値を固めるのは難しい。今後の経済指標見て方向性が示されるのを待つ必要がある』とファンドマネジャー、ピーター‣ソレンティーノ氏は話した。」とMichelleF.Davis記者が書いた。この日NYダウは取引開始早々15分で一気に116ドル急騰した。あとダレて結局、鳴かず飛ばずで取引を終えた。スタートで飛び出してみたものの、誰もついてこないので不安になったレースに似ている。後ろを向かずに突っ走るまでは米国経済は強くないのだろう。
2日の記事では原油続落とロシア、イラクの原油増産。今年は2国がカギを握るか。(了)
サウジとのシェア争いの副産物;31日ブルームバーグ(学校で教えてくれない経済学)
「米経済2015年、実現すべき5つの抱負」と題する記事が、1月2日付のWSJ紙電子版に出ていた。①雇用主が厳しい倹約をやめる。5.8%という現在の失業率が示唆するほど労働市場は引き締まっていないと米FRBは見ている。平均時給が2%で伸び悩んでいる。大幅な賃上げが行なわれていないからだ。賃上げが加速すれば、労働市場が均衡化し、家計が改善している兆しだ。そうなれば15年半ばの利上げだ。②軟調な新卒労働市場と賃金上昇の伸び悩みで、若者が自分での所帯を待たず実家に住んだり友だちと暮らさざるを得なくなっている。③企業が販売価格を上げられないのは景気停滞の副産物である。給与が増えれば消費者の支出が増え、その結果、需要が押し上げられれば、企業はもっと価格決定力をもてるようになる。急激なインフレは好ましいことではないが、物価が上がれば企業は賃上げと利幅確保が可能となる、④問題は今年の設備投資の堅調な回復が疑わしい。世界的な景気減速やドル上昇、エネルギー価格下落を理由に、企業が大型プロジェクトを棚上げする可能性がある、⑤世界中の政策当局が経済を成長させようと取り組んでいるが、見通しは危うい。」と。「世界的な状況が悪化すれば、上記5つの抱負のうち①世界需要の低迷で米国の輸出が減り、米企業の生産設備の拡大に消極的になる、②世界的な成長停滞で米ドルが一段と上昇すれば輸入品価格が下落、米企業は販売価格を上げにくくなる可能性がある」と結んだ。
31日付のブルームバーグ電子版で「14年の原油、08年来の大幅安、OPECと米国勢力とがシエア争い」と題して、GrantSmith記者は「供給過剰の中で、シエールブームに乗る米国の石油各社とOPEC加盟国が激しいシェア争いを演じている。その結果WTI相場は31日、5年ぶりの安値で取引を終えた。原油やガソリンの在庫が季節最高に達する一方、OPECの12月生産は7ケ月連続で生産目標を超えた。『OPECの盟主サウジアラビアが価格下支えの減産を拒否したことが原油急落の真の理由だ。誰もシェア争いで譲らないからだ」とタイチェ・キャピタル・アドバイザーズ、商品ファンドマネジャー、タリク・ザヒール氏は話した。」と書いた。
一方、同じくブルームバーグ電子版で、MalcolmScot記者が北京特電として「中国、2014年12月、製造業購買担当者指数(PMI)が、50.1と11月の50.3から低下した。国家統計局担当、チャオ・チンホ氏は『製造業は比較的厳しい困難と圧力に直面している。輸出需要の弱さや生産者価格の下落、中国経済においてサービス業の役割が増えてきているためだ。』と話した。同日発表した非製造業指数は54.1と前月の53.9から増加した。雇用指数は製造業、非製造業ともに低下した。」と書いた。
日本は正月休みで、1月2日は新聞の休刊日。一方、欧米のメディアはクリスマスまではほぼ1ケ月家々の窓際にクリスマスカードを飾り、クリスマスツリー一杯に飾り付けをして迎える。ところがクリスマスが終わると一転して新しい年に向けて一気にギアが入る。40数年前遠い昔の米ワシントンでの記憶が鮮明に蘇る。海外の動きから目が離せない。(了)
「米経済2015年、実現すべき5つの抱負」と題する記事が、1月2日付のWSJ紙電子版に出ていた。①雇用主が厳しい倹約をやめる。5.8%という現在の失業率が示唆するほど労働市場は引き締まっていないと米FRBは見ている。平均時給が2%で伸び悩んでいる。大幅な賃上げが行なわれていないからだ。賃上げが加速すれば、労働市場が均衡化し、家計が改善している兆しだ。そうなれば15年半ばの利上げだ。②軟調な新卒労働市場と賃金上昇の伸び悩みで、若者が自分での所帯を待たず実家に住んだり友だちと暮らさざるを得なくなっている。③企業が販売価格を上げられないのは景気停滞の副産物である。給与が増えれば消費者の支出が増え、その結果、需要が押し上げられれば、企業はもっと価格決定力をもてるようになる。急激なインフレは好ましいことではないが、物価が上がれば企業は賃上げと利幅確保が可能となる、④問題は今年の設備投資の堅調な回復が疑わしい。世界的な景気減速やドル上昇、エネルギー価格下落を理由に、企業が大型プロジェクトを棚上げする可能性がある、⑤世界中の政策当局が経済を成長させようと取り組んでいるが、見通しは危うい。」と。「世界的な状況が悪化すれば、上記5つの抱負のうち①世界需要の低迷で米国の輸出が減り、米企業の生産設備の拡大に消極的になる、②世界的な成長停滞で米ドルが一段と上昇すれば輸入品価格が下落、米企業は販売価格を上げにくくなる可能性がある」と結んだ。
31日付のブルームバーグ電子版で「14年の原油、08年来の大幅安、OPECと米国勢力とがシエア争い」と題して、GrantSmith記者は「供給過剰の中で、シエールブームに乗る米国の石油各社とOPEC加盟国が激しいシェア争いを演じている。その結果WTI相場は31日、5年ぶりの安値で取引を終えた。原油やガソリンの在庫が季節最高に達する一方、OPECの12月生産は7ケ月連続で生産目標を超えた。『OPECの盟主サウジアラビアが価格下支えの減産を拒否したことが原油急落の真の理由だ。誰もシェア争いで譲らないからだ」とタイチェ・キャピタル・アドバイザーズ、商品ファンドマネジャー、タリク・ザヒール氏は話した。」と書いた。
一方、同じくブルームバーグ電子版で、MalcolmScot記者が北京特電として「中国、2014年12月、製造業購買担当者指数(PMI)が、50.1と11月の50.3から低下した。国家統計局担当、チャオ・チンホ氏は『製造業は比較的厳しい困難と圧力に直面している。輸出需要の弱さや生産者価格の下落、中国経済においてサービス業の役割が増えてきているためだ。』と話した。同日発表した非製造業指数は54.1と前月の53.9から増加した。雇用指数は製造業、非製造業ともに低下した。」と書いた。
日本は正月休みで、1月2日は新聞の休刊日。一方、欧米のメディアはクリスマスまではほぼ1ケ月家々の窓際にクリスマスカードを飾り、クリスマスツリー一杯に飾り付けをして迎える。ところがクリスマスが終わると一転して新しい年に向けて一気にギアが入る。40数年前遠い昔の米ワシントンでの記憶が鮮明に蘇る。海外の動きから目が離せない。(了)
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横屋八幡神社、拝殿寄進看板挿絵
江嵜企画代表・Ken
横屋八幡(078-411-1174)(神戸市東灘区魚崎北町二丁目三番21号)の宮司、梶美
芳様から「寄進依頼の看板のさし絵に江嵜さんの絵を使わせてもらった。寒い中だが
都合つければ晦日詣りにお出かけください」との思いがけない書状が年末届き、楽し
みにして出かけた。
高校中学の後輩のKさんが横屋八幡の氏子の一人として横屋八幡会のお世話をして
いる。20年前の阪神淡路大震災で多大の被害を受けたあと鳥居の再建など進めてき
た。いよいよ残された拝殿の再建に入る。絵があった方がイメージがわく。拝殿のモ
デルに使う絵を描いてくれないかと彼から2年前に依頼があった。
最寄りの神社を1年余りかけて複数社尋ね数枚描いた。その中での1枚、六甲道にあ
る春日神社の絵が再建モデルとして横屋八幡会の役員会で選ばれたというのである。
神社南鳥居傍に小生の絵を添えた寄進依頼の看板があった。写真にとって紹介させて
いただいた次第である。
日本画を習い始めて13年経った。昨年描いた南天の絵を平成27年の年賀状として
使った。森田りえ子先生に日本画の手ほどきを受けた。いま、猪熊佳子先生の指導を
受けている。道半ばであるがこれからも精進怠らず、かつ楽しみながら日本画を描き
続けていきたい。(了)
つれてロシアルーブル46%安(学校で教えてくれない経済学)
31日付のブルームバーグ電子版によれば、31日NYダウは前日比160ドル安、12,823ドルで取引を終えた。年間では上げた。S&P500種平均株価は2,058ポイントへ1%下落、年間では11%上昇した。米国債は買われ、10年物国債利回りは一時2.16%台まで下げた。NY外国為替市場でドルは1ドル=119.78円、年間では12%上昇した。ドルは対ユーロで31日、1ユーロ=1.2098ドルへ下げたが年間では12%上げた。NY原油先物相場でWTIは前日比1.6%安のバレル53.27ドル、年間で45%下げた。北海ブレントは同1.0%安、バレル57.33ドル、年間で49%下げた。NY金相場は、前日比1.4%安のオンス1,184.10ドルで取引を終了した。
米株の31日の下落について、バイオニア・インベストメント・マネジメント、ファンドマネジャー、ジョン・キャリー氏は「年末年始の数日間は変動が大きい。31日は特にそれが強い。1月2日から新しい相場が始まることになる」と語ったと書いた。米国債についてRWプレスブレツナ・マネジメントディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は「アメリカの金融当局は利上げに向かっている、一方世界経済は減速しインフレは抑制されている。」と語ったと書いた。
米ドルについては①米FRBが利上げの準備に入った、②米国経済見通しは明るい。すべてがドルを支援したと書いた。特にロシアルーブルがドルに対して大幅に下げ、年間46%下落した。原油安と欧米による経済制裁が影響した。ロシア、シルアノフ財務相は「原油価格がバレル60ドルの場合、2015年のロシア経済は約4%縮小する可能性がある。」と語ったと書いた。金相場については、①米国景気回復、②米労働状況の改善、③インフレ不在、④極めて堅調な株価、⑤強いドルが2014年の金相場を圧迫したと書いた。
為替・金利・原油の3点セットで2015年も「学校で教えてくれない経済学」をフオローしたいと考えている。そんな中2014年ほど3点セットが話題を賑わせた年も珍しい。半年で原油が半分になった。ロシアルーブルが原油相場急落に合わせるように1ドル=38ルーブルが一時、1ドル=80ルーブルまで急落する事態に追い込まれた。日本では円安ととらえられがちであるが、ドルは31の主通貨に対し上昇した記録的年となった。一部の専門家は1ドル=125円を視野に入れているというから様変わりである。しかし皆が皆、同じ方向に向かうと危ない。陰極まれば陽転、逆もあると中国の暦にある。急激な動きには修正が入る。
一方、31日付けWSJ紙電子版によれば、北朝鮮が韓国との首脳会談に前向き、ただし、『環境が整えば』の見出しでAlastarGale記者が書いた。「イタリア、ナポリターノ大統領が辞任表明、レンツイ現政権に試練が訪れる可能性が出てきた」とCiadaZampano記者が書いた。WSJ紙が但し書き付きながら伝えた2つの外電が何を意味するのか興味深い。特にテレビ画面だが、日本ではまるで平和ボケを絵に描いたような2015年がはじまった。(了)
31日付のブルームバーグ電子版によれば、31日NYダウは前日比160ドル安、12,823ドルで取引を終えた。年間では上げた。S&P500種平均株価は2,058ポイントへ1%下落、年間では11%上昇した。米国債は買われ、10年物国債利回りは一時2.16%台まで下げた。NY外国為替市場でドルは1ドル=119.78円、年間では12%上昇した。ドルは対ユーロで31日、1ユーロ=1.2098ドルへ下げたが年間では12%上げた。NY原油先物相場でWTIは前日比1.6%安のバレル53.27ドル、年間で45%下げた。北海ブレントは同1.0%安、バレル57.33ドル、年間で49%下げた。NY金相場は、前日比1.4%安のオンス1,184.10ドルで取引を終了した。
米株の31日の下落について、バイオニア・インベストメント・マネジメント、ファンドマネジャー、ジョン・キャリー氏は「年末年始の数日間は変動が大きい。31日は特にそれが強い。1月2日から新しい相場が始まることになる」と語ったと書いた。米国債についてRWプレスブレツナ・マネジメントディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は「アメリカの金融当局は利上げに向かっている、一方世界経済は減速しインフレは抑制されている。」と語ったと書いた。
米ドルについては①米FRBが利上げの準備に入った、②米国経済見通しは明るい。すべてがドルを支援したと書いた。特にロシアルーブルがドルに対して大幅に下げ、年間46%下落した。原油安と欧米による経済制裁が影響した。ロシア、シルアノフ財務相は「原油価格がバレル60ドルの場合、2015年のロシア経済は約4%縮小する可能性がある。」と語ったと書いた。金相場については、①米国景気回復、②米労働状況の改善、③インフレ不在、④極めて堅調な株価、⑤強いドルが2014年の金相場を圧迫したと書いた。
為替・金利・原油の3点セットで2015年も「学校で教えてくれない経済学」をフオローしたいと考えている。そんな中2014年ほど3点セットが話題を賑わせた年も珍しい。半年で原油が半分になった。ロシアルーブルが原油相場急落に合わせるように1ドル=38ルーブルが一時、1ドル=80ルーブルまで急落する事態に追い込まれた。日本では円安ととらえられがちであるが、ドルは31の主通貨に対し上昇した記録的年となった。一部の専門家は1ドル=125円を視野に入れているというから様変わりである。しかし皆が皆、同じ方向に向かうと危ない。陰極まれば陽転、逆もあると中国の暦にある。急激な動きには修正が入る。
一方、31日付けWSJ紙電子版によれば、北朝鮮が韓国との首脳会談に前向き、ただし、『環境が整えば』の見出しでAlastarGale記者が書いた。「イタリア、ナポリターノ大統領が辞任表明、レンツイ現政権に試練が訪れる可能性が出てきた」とCiadaZampano記者が書いた。WSJ紙が但し書き付きながら伝えた2つの外電が何を意味するのか興味深い。特にテレビ画面だが、日本ではまるで平和ボケを絵に描いたような2015年がはじまった。(了)
謹賀新年
旧年中はお世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
絵画は、「経済学とスケッチ」をご寄稿くださる、Kenさんの作です。
2匹の子羊が母に寄り添い、母羊は子羊の成長を見守る様子!
「未年は仲良く暮らしましょう」というメッセージが聞こえてきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
絵画は、「経済学とスケッチ」をご寄稿くださる、Kenさんの作です。
2匹の子羊が母に寄り添い、母羊は子羊の成長を見守る様子!
「未年は仲良く暮らしましょう」というメッセージが聞こえてきます。