思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ナチス閣僚と類似する岸元首相の存在が、安倍氏の危険な思想を生む背景ードイツ誌が批判

2006-09-04 | 社会思想

私は、8月29日、30日のブログ(この下)で安倍晋三の戦前への郷愁をもつ「国家主義」を批判しました。それには、祖父のA級戦犯容疑者を肯定したいという底意がある、と書きましたが、今朝の「東京新聞」によると、今日発売のドイツの「シュピーゲル」誌も同じ見方で、安倍晋三の思想を批判しているようですので、以下に少しご紹介します。

☆「小泉首相とは異なり、安倍氏は、身を滅ぼした将軍たちに戦犯の烙印(らくいん)を押したり、中国や韓国への侵略を断罪することを拒んでいる」。
「ホロコースト(ナチスの犯罪・ユダヤ人大量虐殺)について『専門家』による研究が必要とするイランのアハマディネジャド大統領と似ている」と指摘。
ナチス軍需大臣だったシュペアーと類似する岸信介・元首相を祖父にもつことが、安倍氏の考えの背景にある、とのこと☆

彼の日ごろの言動や、「美しい国へ」(文春新書)を読むと、間違いなく、戦後もっともウヨク的思想をもつ総理大臣が誕生することになります。実存レベルに降ろして思考する訓練をまったく行わずに、受験勉強(技術知)しかないわが国には、本質論抜きの平板な事実学しかありませんが、そのツケが回ってきたようです。自民党も、国民もその思想の内実を検討することなく、安倍支持の大合唱ですが、それがどれほど「危険」なことかに気づいてはいないようです。

どこが、どのように間違っているのか? を私は、これから更にこのブログで明らかにしていこうと思います。あまりに拙劣で一面的な安部晋三の思想を放置するのは、極めて危険です。
首相という最高権力をもって、アメリカとの軍事共同作戦を可能にするために集団的自衛権を明記(9条の改定)し、天皇を元首にしたいという思い(「天皇制こそ国の根幹」)による教育の国家統制(家族主義と国家主義の宣揚を自著「美しき国へ」で宣言)を進める政策を本気で行おうとしているのですから。

シチズンシップ(市民精神)をもつ市民や、子どもたちを国家主義の思想教育から守ろうと思う人父母は、みなで安部晋三への批判を始めようではありませんか。民知ー恋知(クリック)によって。

武田康弘





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