安部晋三の「美しい国へ」では、「2006年7月5日北朝鮮はあいついでミサイルを発射」 「今回のミサイル発射への一連の対応をつうじて、日米同盟がいかに重要で、かつ有効に機能しているか日本国民もよく理解できたのではないかと思う」と述べ、制裁措置こそ有効であることを強調し、アメリカの軍事力の行使を辞さない姿勢を評価しています。
昨日のブログー「少年の凶悪犯罪は増えてる?・・」と同じく、これなども、おおウソの情報操作の一典型です。
事実としては、北朝鮮は、ロシア近海に向けたミサイル発射実験を行ったのです。これは単純な事実です。日本に向けてミサイルを発射したわけではありません。それをあたかもそうであった、または、そうなるであろうかのような書き方をするのは、政治家にあるまじき行いです。
それによって、アメリカ軍との共同のミサイル防衛構想の正しさを主張していますが、北朝鮮が、日本にミサイル攻撃をすることなどありえないことです。リアリティのない三文空想小説でしかありません。
もし、そのようなことをしたら、自国(北朝鮮)の自殺行為であることは火を見るより明らかで、どのような愚かな政治家や軍人でも、そのようなバカげた選択をするはずがありません。もし、北朝鮮がミサイルを日本に向けて打つことがあれば、それはただひとつーアメリカがイラク戦争のように、北朝鮮に攻め込んだ時だけです。「窮鼠猫を噛む」で、持っているミサイルをアメリカと軍事同盟を結んでいる日本に向けて発射することでしょう。
このような簡明なことが分からないとはなんとも不思議な話です。彼ら保守主義の政治家は、軍事力強化の願望が強いために、「自己幻想」を現実だと自他に信じ込ませようとしているのでしょう。タカ派は、幻想を現実だと自他に言いくるめて現実政治を行おうとしますが、それがどれほど悲惨な結果をもたらすかは、アメリカのブッシュ政権を見れば誰にでも分かることです。
つづく
武田康弘