思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

君が代の強制は教育現場を「正常化」させる!?否、教育を殺します。

2006-09-22 | 社会思想

私は教育者として自信をもって断言します。

違った考えは認めない。政治―行政権力が強制力をもって従わせる、また集団同調の圧力で従わせる、というのは、愚か者の仕業です。

違った意見が正々堂々と主張され、個人の内面の自由が尊重される社会こそ健全な社会です、管理・統制され、異なる者が排除されるのは、暗黒社会であり、病んだ画一社会でしかありません。

とりわけ、教育現場では、思想的な違いーぶつかりが何よりも大切です。子どもたちが自分頭で考える力は、違いやぶつかりがなければ育ちません。様々な思考実験が行われる場を創造しなければ、真の思考力は養われないのです。

無菌室のような環境にして学校教育を行えば、人間を脆弱化させ、活力に乏しい、底力のない日本人しか生みません。大人の顔色を見て行動するひ弱な優等生、自分の意見を持てないどんよりとした目の子どもたち、逆らう気力さえない奴隷のような人間では、救いがありません。為政者の思想管理―違いを封じ込める強圧や洗脳は、よきものを何もうみません。

巨大な日の丸を掲げ、君が代を歌うことを強要する教育政策をよしとする人たち、日本や日本人をことさらに強調する人たちは、日本と日本人を最もダメにする人たちなのです。

武田康弘


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