相撲を語りたいやつのなかで、『魁!!クロマティ高校』の244話以降を読んでいない人がいたら、完全にもぐりだと思う。
右側は、田島正樹の「イエス論序説」(『魂の美と幸い』)。気が付いたら、先月からずっとキリスト教について勉強しているのだが、まったく知らないことだらけであったと気づく。最近の贈与報道の流行に嫌気がさして、田島氏言うところの「愛の贈与説」を、共通科目で軽視してしゃべったのはまずかった。田島氏がハイネの「五月の歌」と対比させて、贈与説を展開しているのはさすがだと思ったが、改めて「五月の歌」を読んでみたら、これは案外、読んでいる者に愛を贈与している感じになっているのではなかろうか、と思った。それにしても田島氏の文章というのは、いつも、読者のある程度の文学的センスの良さを前提として要求している感じがする。こういう感じの文章を「主観的」と片づけてしまうのが、現在の人文系の学問的空気だろう。