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今回の颱風は、自分の住んでいる場所にどのくらい雨が降ったら逃げなければならないかを自覚させるものだった。家の前には蓋がない側溝が走っているので、それが何となくわかるのである。ただ、いまの日本はそういうのがわかりにくい環境になっていることは確かだ。そしてとつぜんあふれ出した水にびっくりしてしまう。うちの市はあまり雨は降らないとはいえ、今回のレベルのやつが降ったら確実に水につかる場所があちこちにある。
わたくしは、実家の裏の八沢川が氾濫して山の方の権現滝の方まで逃げても、いつのまにか木曾谷自体が大きな川となって絶望するような妄想を子どもの頃よくした。今でもするが、高松に来てからは、ゆっくりと海から水が流れてきて、一面50センチぐらいの澄んだ水で満たされた高松市街を裸足で彷徨する夢を見る。のんきだなあ…