★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

金比羅大権現常夜灯を訪ねる(香川の神社59)

2017-09-26 23:42:15 | 神社仏閣


廣田八幡の前にあります。丁度、ここは仏生山街道と塩江街道の分岐点なのである。この常夜灯は、天保二年のものである。金比羅灯籠はあちこちにありますね。現在金比羅参りに相当するのはなんだろう。ディズニーランド参りかな。まだ行ったことがないが。ぬいぐるみ見て何が楽しいの?昔も、「わしゃそんな流行には乗らぬ」とかいいつつ四書五経にしがみついている私みたいな偏屈者がいたに違いない。


傍らにある道標。これは、大正十一年、陸軍の大演習を紀念して建てられたそうだ。太田の在郷軍人会が建てている。指さしマークが生々しい。陸軍の特別大演習とは、師団同士を対決させるもので天皇が統監する一大イベントだったのである。このときには、若き昭和天皇がきているはずである。これが行われると、電気がきていないところをなんとかしたりとインフラ整備が行われたりしたという。まあどうでもいいんですが、――というのも、二十年数年後に日本は大負けして軍隊は解体したからだ。いまでも、無意味な演習(まねごと)をして悦に入っている場合がどの業界でもあるが、我々の文化において実践的なものというのが、だいたい机上の議論の不徹底からくるのが明らかである。テキストの解釈が全然だめなのに授業の練習しても無駄なのと全く同じことである。