一枚の絵がある
窓際にかかっている
半分から下は 緑色の山の絵で
半分から上は むらのない筆で描いた水色の空
空の右の切れ端に
イモムシ型の雲がかかっている
目に痛い絵だった
さっきは分からなかったが
鷲が優雅に直線をぴりっと引いていた
緑は砂のまざる風に煽られ
無数の手足を もぞもぞとうごかしていた
今度は右の雲は消え
左端にスープ状にかかっていた
そして
鷲は私の知らない町へといってしまった
スープはゆったりと流れて
次の空へといってしまった
別に飾っていたわけでもないこの絵は
本当に目に痛かった
1987.9.6作
窓際にかかっている
半分から下は 緑色の山の絵で
半分から上は むらのない筆で描いた水色の空
空の右の切れ端に
イモムシ型の雲がかかっている
目に痛い絵だった
さっきは分からなかったが
鷲が優雅に直線をぴりっと引いていた
緑は砂のまざる風に煽られ
無数の手足を もぞもぞとうごかしていた
今度は右の雲は消え
左端にスープ状にかかっていた
そして
鷲は私の知らない町へといってしまった
スープはゆったりと流れて
次の空へといってしまった
別に飾っていたわけでもないこの絵は
本当に目に痛かった
1987.9.6作