誰でもある程度決まった分だけの
自分のスペースをかついで歩いている
耳の側で君の勝手な
あらゆる計画を囁かないでおくれよ
その中の一体いくつを
忠実に守れるのかい
鏡の中に消えてゆく指先
その中の古い憧憬に届こうとして
そしてそれはこの手によって
容易に歪められてしまう
大都市という大波の上に
このちっちゃな小箱は
ゆらゆら浮かんで流れてゆく
わたしのにおいの他には
何ひとつ残していくまい
自分のスペースをかついで歩いている
耳の側で君の勝手な
あらゆる計画を囁かないでおくれよ
その中の一体いくつを
忠実に守れるのかい
鏡の中に消えてゆく指先
その中の古い憧憬に届こうとして
そしてそれはこの手によって
容易に歪められてしまう
大都市という大波の上に
このちっちゃな小箱は
ゆらゆら浮かんで流れてゆく
わたしのにおいの他には
何ひとつ残していくまい