メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『めし』

2006-11-23 16:11:57 | 映画
『めし』
原作:林芙美子 監督:成瀬巳喜男 
出演: 上原謙, 原節子, 島崎雪子, 杉村春子, 小林桂樹ほか

いい映画だなあ~!
ちゃぶ台をはさみ、座ってタバコを吸ってる夫と忙しく食事の用意をする妻。
傍目には「しあわせそうな奥さん」「美人の奥さんをもってしあわせな夫」だが、
ときめいた恋人時代は過ぎて、2人の間には毎日繰り返される平凡な日常があるばかり。

「食べる」という根源的な営みを通して見えてくる人間模様を描いた素晴らしい作品。
当時の大阪の繁華街や下町の風景は風情があって、焼け野原から徐々に復興して
職安に列をなす都内のようすも映像資料としても貴重。
夫を戦争で亡くして、子どもを抱えて必死に働く女性も出てきて、
想像できないほどの苦労だったろうと思わせる。

お騒がせ現代っ娘(いつの時代にもいるのねw)の姪と夫との微妙な男女関係の描写、
無邪気に笑ったかと思うと、大人の女のズルさ、嫉妬心ものぞかせる原節子の演技も素晴らしい。
実家に帰っても妹夫婦が生活していて、ゆっくり身を置く場所もなく、
会う人、会う人「もう大阪に帰るべきよ」なんて言われるのも辛いなあ。
三千代(原)は結局「好きな男のそばで平凡なしあわせを願うのが女のしあわせなのかもしれない」と落ち着くところで物語は終わっている。
正直な心情を吐露したはずの手紙を汽車の窓から破って捨てるシーンも素晴らしく、
自然に涙があふれてくる。

でも、女のしあわせと人間としてのしあわせ、そして1つこの世に生まれてきた
命としてのしあわせははたして同じだろうか?
愛情と依存心は混同されやすく、なかなか区別が難しい。
ずぅっと考えつづけてきたこの問いの答えをわたしはまだ見つけられないままでいる。


今作は、朝日新聞の連載中に絶筆となった林芙美子の新聞小説をもとに撮ったらしい。
「私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない」とは彼女の言葉。
森光子が記録的な舞台回数をうちたてた『放浪記』の作者でもある。
多感な青春期を尾道で過ごしたというこの女流作家にとても興味が湧いた。

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誤解

2006-11-23 12:18:14 | 日記
会社のAさんから借りたザ・たっちDVD
『ザ・たっち ちょっと!ちょっと、ちょっと!!どした! 映像コント集』を見た/爆
渋谷タワレコで発売記念の握手会イベントがあるってチラシ見たときは
かなり笑えたけど、誰か行った人いるのかなあ?w

おすピー漫才、遊体離脱ネタほか、工藤兄弟とのスポーツ対決は
フツーに接戦してて見入ってしまったw
鬼嫁クッキング、さくら親子と意外にいろんなモノマネが多い中、
江原さんはツボった!「間違いさがし」コーナーとかいろいろあるけど、
一番笑ったのは2人がめっさ笑顔で「はい、どーもー」みたいな感じで
舞台に出てくる場面/爆
特典映像まできて寝ちゃった
実は、会社で並びでランチしてる女のコも双子さんで、ザ・たっちの話題になったとき
「わたし達も姉に小さい頃やらされてたんですよぅ~「あじのひらき~」とかって」爆×2000
たっちのネタより面白そうだ。いや、むしろあの2人に新ネタとして加えてもらいたい。

友だちの日記で知ったのだが、、、キンコメの単独ライブがあるうううう!
絶対、絶対笑えること間違いなし!見たい!チケ争奪戦だろーけど。

キングオブコメディ単独LIVE Vol.5『誤解』@シアターサンモール(新宿)
2007年1月26日(金)19:30開演
2007年1月27日(土)18:30開演
2007年1月28日(日)14:00開演/18:00開演


追。
カウントダウン@幕張。スカパラと勝手がかぶってる。。。涙
勝手とスカパラが一度に見れるから7000円払ってもいいかなって思ったけど、
どちらか片方だけなら悩む・・・
ヨーキンさんらは翌日、サケは31日だし。
なんとっ!松尾部長のDJ・TEAM 紅卍も31日・・くぅうううう
かといってバンバンのカウントダウンを追って福岡まで行くのはキツイ。
年末の予定に激しい迷い発生中。

あれっっ!!!?昨日観たキャッツでなにげにカッコいいじゃんて思った
ミニミニオジー役はキックのMCUだったんだ!
そんなキャラだったっけ?爆

スカパラ・谷中っちが出演した『嫌われ松子の一生』ももうDVD化されてるから
観なきゃ!
などとひさびさネット徘徊してみた。
風邪の具合はどぅ~かなあ・・・?
コメント (2)

サム・ムーアがやって来たっ!

2006-11-23 10:05:35 | 音楽&ライブ
火曜のばんばんらじお報告。
あのっ!あの、サム&デイヴのサム・ムーアがゲストに来るという!?
どぅ~ゆういきさつで突然こんなことになったのか?w
福島さんは緊張のあまり寝てないとのことで「変な虫みたくなってる」て/爆

とにかく今夜は『ソウルナイト』で、前回のブルースに引き続き嬉しいかぎり
黒川さんのぶらりんこコーナーはさておき、喋りがほんとツボで笑う!
紹介したのはアル・グリーン。いいねぇ~!

富永さんが紹介したのは、日本のソウルミュージック・内山田洋とクール・ファイブ。
また一気に昭和にタイムトリップ!

そしてついにゲストコーナーにソウルの大御所・サム・ムーアが登場!!!
豪華すぎるミュージシャンてんこ盛りでコラボったニューアルバム
『Overnight Sensational』から3曲が聴けた。

テンパリ最高潮の福島さんの緊張感溢れる進行に聴いてるほうもドキドキするw
(いきなり年齢を聞いて)71歳でこの張りのある変わらないパワフルな歌声!
世の中の40、50、60で「もう年だからできない」なんて言ってる人たちに聴かせたい。
今までのオーティスのライブ盤の冒頭や、ブルース・スプリングスティーンのライブ盤
なんかでのパワフルなパフォーマンスが思い返される。
この掛け合いがサムの最大の魅力じゃないかなあ!
これ以上のスパイスはないというヴォーカリスト。

これが最期のテイクとなったというビリー・プレストンとのコラボ曲
YOU ARE SO BEAUTIFUL は、ジョー・コッカーの歌でも有名。

音楽の世界に入ったきっかけなど、言葉の壁を越えて交わされる音楽への愛
感じられる静かで熱い気持ちの伝わるいい対談だった。
こんな素晴らしいソウルマンと同じ時代に生きてることに感激して泣きそうになる。

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