メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

2010-10-11 17:35:43 | 演劇・オペラ
モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」全曲
ウィーン国立歌劇場合唱団 1954年8/30 ザルツブルク音楽祭ライヴ
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
演出:ヘルベルト・グラーフ
出演:
ドン・ジョバンニ:チェーザレ・シェピ
騎士長:デジェー・エルンシュテル
ドンナ・アンナ:エリザベート・グリュンマー
ドン・オッタービオ:アントン・デルモータ
ドンナ・エルビーラ:リーザ・デラ・カーザ
レポレロ:オットー・エデルマン
マゼット:ヴァルター・ベリー
ツェルリーナ:エルガ・ベルガー

「オペラ映画」ってジャンルがあったんだ/驚 歌を別録りして、舞台で演技者が口パクで演技してると解説で読むまで気づかなかった!
映像もけっこう古いけど、2本組みのVHSテープもかなり使い込まれた感満載
CDで聴いた時のジョバンニの印象と違って、シェピはそれほど恰幅よい体格でもなく、好色で若い貴族風にも見えない。
オペラ歌手はけして俳優ではないから、こうして映像で見ると、役の年齢や風貌と合ってなかったりもするけど、
感情たっぷりと歌い上げながら、役になりきった表情と優雅な仕草には思わず引き込まれずにはいられない。

写真はこちら



今日はすんなりパソの電源がついた
先週、パソの電源を外したまま2、3日放っておいたため、バッテリーがカラになったのが原因かな?
でも、バッテリーはとっくに消耗してて、なくてもコンセントからの電気でつくはずだよね?
ま、使えるならOK。使い慣れてるし。一応、電気屋に行った際はノートパソを見てみるけど。

素晴らしい秋晴れだったけど、外に出るのも億劫で、初めてチラシを見てお弁当の配達をしてもらったv
「1200円から注文を受け付けます」って書いてあったから、明太子とフライ、天ぷらとうどんのランチメニュー2コ注文♪
電話して20分ほどで到着/驚 フライは揚げたてパリパリ、ご飯もホカホカで、美味しかったv
ポストにしょっちゅうこういった出前もののチラシが入ってるけど、せいぜいピザを数回頼んだことがあるのみ。
ほかにもお寿司系や、丼もの、釜飯、カレーなどなど、お店によってメニューが違うからちょい気になる。


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『おろち』(全4巻)楳図かずお

2010-10-11 16:44:53 | マンガ&アニメ
おろち 楳図かずお/著 小学館

■1巻
「姉妹」
屋敷に住む美人姉妹は18歳になると醜い化け物となる家系。怯える2人に同情してお手伝いとして入るおろち。
死んだ母の遺言で妹はこの家の子ではないと分かり、姉は狂乱して妹に辛く当たるが妹は必死に耐える。
発狂して自分の顔を傷つけた姉の前で、「本当はこの家の子ではないのはお姉さんのほうなの」と告白する。

「骨」
極貧でこれ以上ない不遇な環境に育った千恵。結婚し、優しかった夫はガケから転落死した。
同情したおろちは彼を生き返らせるが、腐乱した状態で再婚した千恵を訪ね恐怖に陥れる。


■2巻
「秀才」
溺愛していた赤ちゃんを強盗に首を切られ、母親は鬼のような教育ママとなって息子をいびる。
「父と同じ大学に入れるはずがない!」と邪魔する母親。それでも入学した息子は過去の秘密を明かす。
本当は実子は殺され、彼は強盗の子どもだった。おろちは悲しい親子の傷を癒してあげる。

「ふるさと」
ヤクザとなった男が瀕死の際に「故郷に帰りたい」と切に願ったことで、今はもうない小さな村に帰る幻影を見る。
隕石が祀られている神社の石のパワーで超能力を持った少年が町を支配し、それは村人にも伝染してゆく。
巻き込まれたおろちは石を砕いて幻影から覚める。

「カギ」
ウソばかりついていた少年が隣りに住む足の不自由な少女が母親に絞殺される現場を目撃し、
隣り夫婦から追われるが、またウソをついていると思われて誰も助けてくれない。
心配したおろちが駆けつけ、夫婦に殺されそうになっている少年を助ける。


■3巻
「ステージ」
子ども番組のおにいさんが誤って人を轢いてしまい、目の前で父親をひき逃げされた息子が裁判で証言するが却下された。
その恨みを持ち続け、整形して人気演歌歌手となった男の付き人となり、真実を明かして事故を起こさせ復讐する。

「戦闘」
戦争中、ガダルカナル島において飢餓の極限に達した兵士・岡部らは、死んだ兵士の肉を食べたことで、
心に闇を背負い、罪償いのために、周囲のあらゆる人や生き物に親切を尽くしていた。
そんな闇の秘密を知らない息子・正は、父をとても尊敬していたが、同じ部隊の生き残りの佐野から真実を聞いてとても悩む。
「自分にも同じ恐ろしい血が流れているのでは?」と疑う正に、父は登山に連れてゆき絆を深めようとする。


■4巻
「眼」
盲目の少女・恵子の家に不審な男が入り込み、1人が殺された。父が犯人扱いとなり、投獄されたが、
犯人の背格好、近所の工場の臭い、そして部屋に残された身分証明書から別の男が犯人だと信じる恵子。
盲人の証言など当てにならないと警察も動いてくれず、犯人は身分証を取り返しに襲ってくる。
暗闇の中、男の眼を傷つけて川に落とし、普段からなついている少年も味方となって逮捕につながる。

「血」
大きな屋敷に住む由緒ある家柄・門前家。なんでも完璧な姉・一草といつも比べられて虐げられている妹・理沙を
おろちは見つめていたが、100年に一度の眠りの時が急にやってきて、目が覚めると門前家の遠縁の少女に乗り移っていた。
貧しい境遇から一変して屋敷に住み、心臓病で先が長くない一草の面倒を看ることになった少女。
理沙は容赦なく少女をイジメ、とうとう階段から落ちて即死。だが、遠縁ではなく一草に心臓移植できないと分かると
気高かった一草は悪態をつきながら醜く死ぬ。理沙はその姿を見るのが念願だった。

おろちは、ふたたび町のどこかに消えてゆくというラスト。

最初、タイトルから大蛇の話かと思ったけど、全然違った
不思議な魔力を持つ少女が、時を越えていろんな町に行き、興味を持った人の人生を見守っていくんだけど、
なんだか余計なおせっかいと言えなくもないw 『エコエコアザラク』の黒井ミサを思い出した。

今回の小学館から出てる「楳図かずおデビュー50周年記念出版シリーズ」には他にも、
「ねがい」「蟲たちの家」があり、初期作品を集めた「完全復刻版シリーズ」てのもある。
初期の絵は、手塚さんみたいだったんだ!/驚
巨匠の真似から入っても、自分のスタイルを見つけて、ここまで突き詰められるってやっぱ天賦の才能なんだな。


『おろち』初出書誌

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