メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

プッチーニ歌劇『トゥーランドット』

2010-10-14 19:27:57 | 演劇・オペラ
プッチーニ歌劇『トゥーランドット』(全3幕)
フィルハーモニア管弦楽団/トゥリオ・セラフィン(指揮)、ミラノ・スカラ座合唱団
出演:
マリア・カラス(S)【トゥーランドット姫】
エウジェニオ・フェルナンデ(T)【カラフ】
エリザベート・シュワルツコップ(S)【リュウ】
ニコラ・ザッカリア(Bs)【ティムール】
ジュゼッペ・ネッシ(T)【皇帝】
マリオ・ボリエルロ(Br)【ピン】
ピエロ・デ・パルマ(T)【ポン】
レナート・エルコラーニ(T)【パン】
(1957年 7月(モノラル))


あらすじ
トゥーランドットの3つの謎に答えられなかったペルシアの王子が首をはねられる処刑シーンから始まる。
彼女を見た無名の王子はひと目惚れし、周りが必死で止めるのも聞かず、ドラを3度鳴らす。
トゥーランドットは暗い歴史を語り、他国の男に恥辱を受けた王女の恨みから「わたしは誰のモノにもならない」と言い、3つの謎を出す。
その答えは「希望」「血潮」「トゥーランドット」といずれも正解し、姫は嫌がる。

王子は「わたしの名を言えたら命を差し出そう」と逆に謎を出す。
トゥーランドットは「北京中の者は今夜は寝てはならぬ!王子の名が分からなければ皆殺しだ!」と御触れを出す。
王子と久々に再会した盲目で老いた父と、王子に想いを寄せる女奴隷のリュウは、民衆から「名を明かせ!」と拷問される。
リュウは耐え、トゥーランドットがなぜかと問うと「愛の力」だと答えて自殺する。
王子は「自分の名はカラフだ」と告げ、トゥーランドットは皆の前で「彼の名は愛です」と宣言する。


カラスのジャケ写がエキゾチックで美しい!リュウ役との競演は素晴らしいから、歌う姿をぜひ見てみたい!
解説書によるとプッチーニの最期の作品で、未完のままガンの手術で他界し、弟子アルファーノが完成した。
懇意だった指揮者トスカニーニは、スカラ座での初演時、リュウの自殺シーンの後、指揮を止め
「ここでマエストロはペンを絶ち死去しました」と言って演奏を止め、2回目の公演から全曲を演奏したとのこと。

これほど長い間、人々に愛され続けるオペラは、ストーリーがシンプルで面白いんだな。
スタンダードな人間ドラマながら、先のなりゆきが気になる。大臣らの名前がピン・ポン・パンて!w
男女共に物凄い高い音域の歌ばかり/驚


♪誰も寝てはならぬ のリンクは以前貼ったこちら
コメント

プッチーニ歌劇『トスカ』

2010-10-14 19:24:09 | 演劇・オペラ
プッチーニ歌劇『トスカ』 全3幕
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、シェーネベルク少年合唱団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
出演:
カーティア・リッチャレッリ(S)【フローリア・トスカ】
ホセ・カレーラス(T)【マリオ・カヴァラドッシ】
ルッジェロ・ライモンディ(Bs)【スカルピア男爵】
ゴットフリート・ホーニク(Bs)【チェーザレ・アンジェロッティ】
ハインツ・ツェドニク(T)【スポレッタ】
フェルナンド・コレーナ(Bs)【教会の番人】
ヴィクター・フォン・ハーレム(Bs)【シャルローネ/看守】
ヴォルフガング・ビュンテン(B-S)【羊飼いの少年】
【録音:1979年 9月、ベルリン】

オペラデータベース参照


あらすじ
画家マリオのところに国事犯アンジェロッティが身を寄せ、歌手トスカは嫉妬心から別宅を訪ね、事情を知る。
犯人を探すスカルピア男爵はマリオを拷問にかけ「恋人を救いたければ、犯人の居場所を教えろ」とトスカに迫り、
トスカは耐え切れず口を割り、アンジェロッティは追っ手を前に自殺する。
共犯者として死刑にされるマリオを助けたければ、私のモノになれと強要する男爵。
スキを見て男爵を刺殺するトスカ。「男爵の計らいで空砲での銃殺だから倒れたフリをしてね」と頼むが、
死刑は実行され、絶望のうちにトスカも身を投げる。


プッチーニはこないだ見た『外套』と同じ作曲家。図書館から借りたCDの解説書が破られていたのが残念だが、
肖像写真は憂いの表情を浮かべたなかなかのイケメン。
とても情熱的でメリハリの効いた曲調。


Pavarotti - E lucevan le stelle星は輝き 星は光りぬ
星は輝き、大地は芳しく
菜園の扉が軋み、
砂土に軽く触れるような足音がして
彼女が芳香を纏って入ってくる

ああ、あの甘いキス、誘うような抱擁
震えながらヴェールをとり、彼女の姿を露にした!
僕の愛の夢は永遠に無に帰した。
時は過ぎ、
絶望の中に僕は死ぬ

コメント