■『アキレスと亀』(2008)
出演:北野 武, ビートたけし, 樋口可南子, 柳 憂怜, 麻生久美子、中尾彬、大杉漣、伊武雅刀、大森南朋 ほか
アキレスは亀に永遠に追いつけないってゆう数学の理論「ゼノンのパラドックス」は、まったく意味が分からない
だって、10秒あれば追い越せるよね、実際走れば。
こんなことを真剣に哲学する人たちもいるんだなぁ。
監督は、その不条理さと、アートに対する「いい絵だっていえばいいし、ヘタだっていえばヘタだ」ってゆう感覚を重ねたらしい
▼story
蚕工場経営などで一財産築いた倉持利助は、やたらと芸術好きで、腹黒い画商・菊田から絵を買っている。
息子にも真知寿と名付け、好きな絵を描かせている。学校で勉強もせず絵を描き、
電車を止めてまで描いていても、有力者の息子ということで容認されていたが、
父の工場が倒産し、芸者と無理心中してしまい、母と叔父を訪ね2年ほどやっかいになる。
その母も崖から身投げしてしまい、児童所に送られる。
青年となった真知寿は、新聞配達や、印刷工場で働くが、いつも芸術のことが頭から離れない。
そんな彼に惚れ、「わたしなら彼の芸術を理解できる」と自信たっぷりの幸子と結婚。
娘マリも生まれるが、一向に売れる気配もなく、菊田の息子に言われるがまま、
芸術学校に通って、ほかの巨匠のコピーをしたりw、コンセプトアート、アクションアートなどに挑戦するもダメ出しばかり。
そればかりか、近所のシャッターに勝手に描いたり、
「死の淵で描く」ことを目指して幸子が真知寿を風呂場で沈めて病院に運ばれ、警察沙汰となる。
家を出たマリは、なぜか死体で発見され、そのデスマスクをとったことで「狂ってる!」と別れる幸子。
クルマで一酸化炭素中毒死をしようとしても失敗するし、炎を描いててボヤ騒ぎを起こし全身火傷を負う真知寿。
転がってきた錆びた缶をフリマで20万円で売ろうとしていたところに幸子が現れる。
劇中で使われている絵は監督自らが描いたもので、人に譲ってもまだ手元にあるものを有効に使うには、
「そーだ、売れない画家の映画を撮ればいいじゃないかって思った」て、たけし独特の笑いのセンスw
それも「子どもの頃に変に褒められたのを真に受けて、才能もないのに画家を目指した男」ってw
そもそも芸術ってのは、ほかのどの世界よりルールがないからいいのであって、
キュビズムや印象派なんて括りも、時や場所の離れた人に説明する際の方便でしかないわけだから、
描くほうは、ただやりたいことを、やりたいようにやればいいし、
観るほうは、それを好きかキライか、どこが気に入って、どこが気に入らないか自由にああだこうだ言えばいい。
批評を受けて変えた結果、いい方向へいく場合もあれば、逆に悪い方向にいくこともあるだろうし。
少なくとも、それを売って生計を立てたい、世間一般に認められたいと思ったら、
画商などを通さなきゃならないから、そのルールに合わせなきゃならないって都合は生じるだろうけど。
正直、たけしさんの絵は面白いとは思うけど、自分の部屋に飾りたいと思うような好みの絵ではないなあ
電撃の笑いも過激なだけで、自分の笑いの感覚とは違うしね
実の娘に売春させて、そのお金をせびってまで絵の具を買いたいって、狂気というより無心っぽい。
そんな親の都合に合わせないって選択肢もあるわけだから、仕方ないなあって許してる部分があるんだよね。
青年時代の自分の役はユーレイさんなんだw
田舎の絵描きは、てっきり古田新太さんだと思ってたら、元ジョーダンズの三又又三さんだって!
そいや「ボキャ天」でよく金八のモノマネとかしてたっけ! もう解散して、軍団に所属してるんだ/驚
ほかにも、ふせえりさんも出てるし、1シーン、1カットだけの豪華キャストもあり。
いつもの暴力的シーンが少なめなのがありがたい。此処かしこに悲壮な場面は多いけど
出演:北野 武, ビートたけし, 樋口可南子, 柳 憂怜, 麻生久美子、中尾彬、大杉漣、伊武雅刀、大森南朋 ほか
アキレスは亀に永遠に追いつけないってゆう数学の理論「ゼノンのパラドックス」は、まったく意味が分からない
だって、10秒あれば追い越せるよね、実際走れば。
こんなことを真剣に哲学する人たちもいるんだなぁ。
監督は、その不条理さと、アートに対する「いい絵だっていえばいいし、ヘタだっていえばヘタだ」ってゆう感覚を重ねたらしい
▼story
蚕工場経営などで一財産築いた倉持利助は、やたらと芸術好きで、腹黒い画商・菊田から絵を買っている。
息子にも真知寿と名付け、好きな絵を描かせている。学校で勉強もせず絵を描き、
電車を止めてまで描いていても、有力者の息子ということで容認されていたが、
父の工場が倒産し、芸者と無理心中してしまい、母と叔父を訪ね2年ほどやっかいになる。
その母も崖から身投げしてしまい、児童所に送られる。
青年となった真知寿は、新聞配達や、印刷工場で働くが、いつも芸術のことが頭から離れない。
そんな彼に惚れ、「わたしなら彼の芸術を理解できる」と自信たっぷりの幸子と結婚。
娘マリも生まれるが、一向に売れる気配もなく、菊田の息子に言われるがまま、
芸術学校に通って、ほかの巨匠のコピーをしたりw、コンセプトアート、アクションアートなどに挑戦するもダメ出しばかり。
そればかりか、近所のシャッターに勝手に描いたり、
「死の淵で描く」ことを目指して幸子が真知寿を風呂場で沈めて病院に運ばれ、警察沙汰となる。
家を出たマリは、なぜか死体で発見され、そのデスマスクをとったことで「狂ってる!」と別れる幸子。
クルマで一酸化炭素中毒死をしようとしても失敗するし、炎を描いててボヤ騒ぎを起こし全身火傷を負う真知寿。
転がってきた錆びた缶をフリマで20万円で売ろうとしていたところに幸子が現れる。
劇中で使われている絵は監督自らが描いたもので、人に譲ってもまだ手元にあるものを有効に使うには、
「そーだ、売れない画家の映画を撮ればいいじゃないかって思った」て、たけし独特の笑いのセンスw
それも「子どもの頃に変に褒められたのを真に受けて、才能もないのに画家を目指した男」ってw
そもそも芸術ってのは、ほかのどの世界よりルールがないからいいのであって、
キュビズムや印象派なんて括りも、時や場所の離れた人に説明する際の方便でしかないわけだから、
描くほうは、ただやりたいことを、やりたいようにやればいいし、
観るほうは、それを好きかキライか、どこが気に入って、どこが気に入らないか自由にああだこうだ言えばいい。
批評を受けて変えた結果、いい方向へいく場合もあれば、逆に悪い方向にいくこともあるだろうし。
少なくとも、それを売って生計を立てたい、世間一般に認められたいと思ったら、
画商などを通さなきゃならないから、そのルールに合わせなきゃならないって都合は生じるだろうけど。
正直、たけしさんの絵は面白いとは思うけど、自分の部屋に飾りたいと思うような好みの絵ではないなあ
電撃の笑いも過激なだけで、自分の笑いの感覚とは違うしね
実の娘に売春させて、そのお金をせびってまで絵の具を買いたいって、狂気というより無心っぽい。
そんな親の都合に合わせないって選択肢もあるわけだから、仕方ないなあって許してる部分があるんだよね。
青年時代の自分の役はユーレイさんなんだw
田舎の絵描きは、てっきり古田新太さんだと思ってたら、元ジョーダンズの三又又三さんだって!
そいや「ボキャ天」でよく金八のモノマネとかしてたっけ! もう解散して、軍団に所属してるんだ/驚
ほかにも、ふせえりさんも出てるし、1シーン、1カットだけの豪華キャストもあり。
いつもの暴力的シーンが少なめなのがありがたい。此処かしこに悲壮な場面は多いけど