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どうする?イマドキの墓選び@あさイチ
専門家ゲスト:小谷みどりさん(第一生命経済研究所 主席研究員)
ゲスト:石塚英彦さん、西尾まりさん
リポーター:遠藤亮アナウンサー
「あさイチ」まとめ見メモ
私は身体は魂の容れ物だと思っているから、死後、肉体は土に還って動植物の役に立ちたい
その前に「臓器提供カード」も作ったし
今回紹介した中では「樹木葬」が近いけれども、想像とかなり違ってた
今はマンションやアパートに仏壇、神棚もない時代
少子化で自分の墓も要らないし、先祖代々の墓の管理も難しい
私なら死後、せっかく自由にどこへでも行けるなら
わざわざ暗く湿っぽいお墓にずっといないと思うけどな
一番ビックリしたのは、大金がかかること!
葬儀にも100万円単位、墓にも100万円単位が必要っておかしくないか?
「供養」と名前をつけた不動産屋だな
ロッカー式でさえ、契約期間ずっと高額を払い続ける時代か・・・
その会社が潰れたら謝っておしまい?
世の中にはいろいろな埋葬法があることと
お墓も寺院も、すべてお金が絡むことがよく分かった
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納骨堂
例1:田村さん(女性47歳)
岩手に住んでいて、夫が47歳で亡くなって1年になる
岩手には夫の先祖の墓があるが、雪深く、遠い
草むしり、掃除など、今後、子どもたちに管理を任せるのも大変
「分骨」を検討したが、子どもが東京に進学・就職するなら
都心の駅から近い「納骨堂」ならいつでも会えるのではと思った
10ヶ所以上の資料を取り寄せ、気になる場所を1周忌前に見学に行った
新宿から徒歩1分
<参拝の仕組み>
1.カードを入り口の機械にかざすと、今最短距離で行ける所が表示される
2.「ほ」に進むと、仏壇があり、花と焼香台は備え付けなので手ぶらで行ける
3.裏に遺骨が並んだ場所があり、機械が該当する遺骨を運び、仏壇に設置するハイテクが売り/驚×5000
外の墓と変わらず、仏様を目の前にしてお参りできる
4.遺骨は骨壷に入った状態で、最大8人まで入れられる
田村さん:
人が大勢来て、慌てたり、時間制限とかはない?
スタッフ:
制限はないが、大体、平均のお参り時間は5分ほど
1時間に約70~80組が対応できる
※混雑時は待つこともある
文京区 駅から徒歩3分
入ってすぐのところに
ペッパーくんがいるのが最大の謎w
一度外に出ることで、一般的なお墓参りの気分になれる
中は個室で、やはりカードをかざすと仏壇が出てくる仕組み
<気になる値段>
今回、紹介した所はどちらも
約90万円+管理費別途
一般墓は墓石込みで181万円ほどからなので、若干安い
一番安いのは「位牌式」:年間管理料として数千円~数万円
<注意ポイント>
・最初の契約時に「何年間」と決めて、それが過ぎれば
「合葬」に移される
・お盆やお彼岸などの混雑時はやっぱり混むから待つこともある
・公営でなく民間、一般墓(お寺も)倒産する可能性がある
その場合、遺骨は返還される 遺族が取りに来ないものも多いそう 契約金は戻らない
専門家:
あまり人気のない所は経営が苦しいと思われるので
資料等を検討する際は、売れ行きもチェックすること(売れ行きって・・・
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電話でお墓相談ができる
株式会社鎌倉新書?
全国にある7000箇所の墓所と提携していて
希望に沿ったお墓をアドバイス、紹介してくれる
(いろんな隙間ビジネスがあるねえ!
最近、女性に人気なのは「樹木葬」
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樹木葬
“大きく分けると、里山タイプ、公園タイプ、庭園タイプの3つがあります。
里山タイプは野山などに遺骨を埋め、土にかえします。
庭園タイプには墓標があり、その下に骨つぼを納めるのが一般的で、
13回忌や33回忌を迎えると、合同墓に移されるのが一般的です。
公園タイプには、遺骨を土に埋めるところと、骨つぼを納めるところ、両方がありますので確認してください。”
例2:都内に住む主婦 夫の祖先の墓は福井県にある
「私は何も残らないほうがいい 骨壷に骨が入っているよりは
骨を撒いてもらって、土に還るほうに憧れている(「散骨」はまた別の話
主人などには全然話していないですw」
資料を検討して、いくつか見学に行った
「庭園タイプ」(都市部に多い
港区にある一般墓の隣りに「樹木葬」のスペースがある
墓標があり、中を開けることができる
中は2段になっていて、夫婦で入る人が多い(これじゃ土に還れないのでは?
※一定期間が経つと取り出される
13年、33年などの機会で個別で埋葬した後に、
合祀墓に移される
1人用:約100万円
2人用:約160万円
(この高い相場は誰が決めてるのか? 土地代か?
「公園タイプ」(都市の郊外にある
「シンボルツリー」があり、その下に埋める
「里山タイプ」(自然の野山に遺骨を埋める
<千葉県袖ヶ浦市の例>
僧侶:
もともとここは牧草地が放棄されて竹林だった
傾斜地のため利用価値が少なかったのを整備した
(竹を伐採したのか・・・ヒトはどうしても自然林を伐りたがるのね
広さは約3000坪
樹木は約60種類以上
僧侶:
植えてある木を見て「この木の下がいいな」と選んでいただく
その下に1mほどの穴を掘り、布に遺骨を包んで土に埋める
僧侶:
この木がもし枯れれば、新しい木が植えられる
あるいは植えられない可能性もある(理由は言わなかったが気になる・・・
その時の森の状態に合わせて、適切に一番いい植樹法をとる
あるいは伐採が行われていくタイプの墓地です(だから太い木はないのか
<値段>
<注意ポイント>
・合葬されることに注意
・墓標がないので
「あちらに向かって拝んでください」と言われる
・樹は朽ちることがある 世界でお墓が石でできていることが多い一番の理由は朽ちないから
アナ:
最近、舅・姑と一緒にお墓に入るのはイヤという人が多い
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一般墓
“公営墓地、寺院墓地、いわゆる民間墓地があります。値段は公営が割安です。
宗教は公営と民間は自由なので問われないところが多く、
寺院墓地は宗派の決まりがあり、檀家になることを求められるところが一般的です。
墓石をつくる石材店は、公営墓地では自由に選べますが、
民間墓地は「指定石材店制度」といって、決まっているケースがほとんどです。
寺院墓地でも石材店が指定されているケースがあります。
そのほか、公営墓地は、自治体によって募集期間や応募資格に制限がある場合があります。”
例3:みずきさん(仮名 60代女性)
川崎に両親の墓がある
だいぶ前に亡くなった父の遺骨は、実家のある愛知にあり
母の遺骨は、都内に住む姉が手元で保管している状況
「
残念ながら、みんな関東に来てしまって、誰も実家にいない
自分たちのお墓も考えなければという年代に達したので
愛知の墓を墓じまいして、こちらでいいお墓が見つかればいいと思っている
私たちがいなくなっても、自分の子どもたち、甥っ子が年に1回でも“行かなくちゃ”と
集まれるような機会になればいい」
<みずきさんの4つの条件>
「公営墓地」をネットで検索してみたら、
1つあたり4m2 100万円 永代使用可能
問題は抽選制で、去年の
倍率は313倍!
「民間運営」を調べて、川崎市多摩区を見学
徒歩だと15分、送迎バスが1時間に1本出ている
み:何親等まで入れる?
<墓の大きさ>
み:1m2と1.5m2で遺骨の入る範囲はどう違う?
スタッフ:1m2で大体5つ、1.5m2だと8つは納まる
<墓石の値段>
み:庶民に手の届くような石で作るとどれくらいの金額?
スタッフ:土地、永代使用料を含めて、大体450万円ほどから
(なんで骨を埋めるだけでこんなに払わなきゃならない?!
<石材店を指定される「指定石材店制度」>
スタッフ:私どもの指定の石材店が墓石工事を担当させていただく形です
み:
価格のことを考えなければ、とてもいいですね
枯れ葉が1枚もない 毎朝、掃除されていて
それなりの管理は、民間霊園のほうがしてくださるのかなと思った
例4:80代女性 夫が亡くなり、民間霊園で契約した
そこでは5つの石材店があり、見学した日によって決まる仕組みと後で分かった
専門家:
そもそも「民間霊園」は「石材店」が経営しているから
「公営墓地」は広いから石も大きくなる
「民間霊園」は選べるから安いこともある
※注意ポイント
・遺骨がない場合は受け付けられない
・都立だと都内に5年以上住んでいることが条件 青森は、誰でも入れる
・寺院だと
「檀家」に入り、お布施が必要だったり、
法要などの際にお経をよんでもらうたびにお金がかかる
(そうそう、それも高いよね 坊主・子坊主の分で数万円とか
(
私の実家のそばには墓石用の石切場があり、石材店も多い
山が切り崩されて、岩肌がさらけ出されているのを見るのは、森林伐採同様辛い・・・
山も私有地だから、そのまま持て余すより、お金にかえたほうがいいと考えるんだな
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合同墓(共同墓 お1人さまから注目されている
“合同墓は後継ぎがいなくても入ることができるため、
おひとりさまや家族に迷惑をかけたくないという人を中心に人気があります。
値段はほかのお墓に比べると安く、年間管理費もかからないところが一般的です。
注意ポイントとしては、いったん合同墓に納められると移すことができません。
また、親戚や友人など納骨をしてくれる人に伝えておかないと、
せっかく契約していても、別のお墓に納骨されかねません。”
例5:大樹さん(56)都内で1人暮らし 未婚 跡継ぎもいない
母の遺骨は、大阪のはとこが管理しているが、長いこと疎遠で、自分がそこに入るのは申し訳ない
大樹さん:
親戚に面倒をみさせていいのかな、というのが一番で
自分で単独で合同墓地や納骨堂を選んだほうが
親戚にも迷惑をかけずに済むと思った
大の相撲好きな大樹さんは、両国で検索してみると、すでに完売
<築地本願寺を見学>
三島由紀夫、勝新太郎さんら、名だたる人たちがここで葬儀を行った
大樹さん:実際見ると大きいですね テレビでしか見たことがなかった
その隣りに先月、「合同墓」を建てたばかり
スタッフ:集合で収容する場所が、ちょうどこの仏様の下にあります
大樹さん:下の納骨堂には行けるんでしょうか?
スタッフ:
私たちの関係者、僧侶が入ってお納めする場所なので
一般の方は、ここでお参りをしていただく形です
大樹さん:最初に納骨する時も本願寺さんにお願いする?
<納骨の仕組み>
遺骨を真空パック(!)して→布の袋に入れる
大樹さん:
親戚がもし他の所に移したいと言った時は?
スタッフ:その可能性がある場合は、納骨堂、墓地を選択されたほうがよい
<値段>
スタッフ:お寺ですから、定価ということはない(高くもなり得る理由は何だ?
大樹さん:
私は相撲が大好きで、国技館の土俵の砂をいただいていて、お骨と一緒に入れるのはダメですか?
スタッフ:基本的には皆さまに対してお骨をお願いしているので出来ません
(スペースが決まっていて、そこに入るものなら入れても構わないのでは?
大樹さん:
すべてお寺の方がやってくださるのが永代供養だと聞いて安心はありました
でも、土俵の砂を一緒に入れてもらえないのはちょっと・・・
(そこが彼女の最大のポイントなのにね
専門家:
値段は3万円~あり、他と比べれば割安 都立だと10~20万円ほど
※
安い理由:1ヶ所に骨壷を集めて、台帳とあわせるために名前ではなく番号をふる
<注意ポイント 周りに伝えること!>
専門家:
自分の死後、周りの人が契約のことを知らないと、納骨されないし、お参りにも来れない
納骨するのは自分ではなく、お寺に持っていく人が必要
<築地本願寺もカード式>
これを常に財布などに入れておくこと
カードに連絡先等が記載されているから、死後、連絡すればよい
専門家:
「合同墓」のニーズは高まっている
老人ホームの仲間同士で入ったり、学校で墓を持っていて、同窓生と入ったり
ヨコのつながりが増えているため
●その他の質問
Q:遺骨はいつまでに納める?
いつまで家に置いていてもOK
昔は土葬だったし、49日の習慣もなかった
Q:そもそも必要?
そう思う人は増えている
お墓とは残された人のためにある
昔の家のように鴨居に遺影を飾ることもなくなった(実家は飾ってある!
Q:火葬後はひきとらなきゃいけない?
基本的に火葬後、遺骨は遺族に返される
引き取ってくれるサービスもある
西日本では火葬場に置いていく→
「産業廃棄物」として処理される
Q:分骨は自由にできる?
火葬場で証明書をもらう手続きが必要 家に置いておく場合は不要
Q:離婚した場合、どちらのお墓に入ればいい?
6親等が一般的 直系でなくても入れる
またそこに入らなければならない決まりはないので「気持ち」の問題
西日本では骨を埋める習慣がないため、火葬したら骨は置いていく
アナ:
とにかくアンケートで多かったのは、夫と一緒に入りたくない女性が多かった
ヤナギー:
普段の人間関係のほうが大事ってことだね
Q:
「献体」したい
「献体」すると墓は必要ない 大学が供養する
Q:
「散骨」したい
「散骨」するには、遺骨を粉状にしなければいけない
その後は、海、庭に撒いても良い
業者にも頼めるがお金がかかる 自分でやれば無料
(焼くにもお金がかかるよね?
でも、これまで聞いた中では、これがイイかな
動植物の栄養になれないのは残念だが・・・
※注意ポイント
「埋めるなら墓地しかダメ」という法律がある
庭の木の下に遺体や遺骨を埋めるのは違法
Q:「ジュエリー葬」にしたい
小谷さん:
私も夫の遺骨を分骨して身につけています
今では遺骨というより、普通のジュエリー 墓も別にある
遺骨の一部を圧縮して石にしている 「手元供養」という
費用は幅があるが約10~20万円
小谷さん:
私は死んだらどうでもいい
生きている時の人間関係を大切にしたい
民間の場合は「新しく作ってください」と言われる
古い所は、ヨコの幅が決まっているため、入ればいいが、相談が必要
基本的に、お墓に入れられるのは人骨のみ
最近は、ペットと一緒に入れる専用の区画がある霊園も増えている
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上記の記事内にその他のリンクもあり
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・どうする?お墓@あさイチ
・知っておきたい 親の介護@あさイチ
・“親が心配”~お金編~@あさイチ
・イマドキのオソウシキ@あさイチ
延命治療はイヤ!そのとき家族は?@あさイチ
実際、これらを家族に話しても、あまり反応がないことが分かった
みんな考えたくないんだな
産まれたら死ぬのが命
その時、ドタバタするのも、また経験なのかも
ネパールでは焼いてから、灰を河に流してたっけ 鳥に食べさせる所もあるし
日本のルールや風習が「常識」ではないことを、まず知る必要がある