Q:簡単に情報を発信し 共有できる今の世の中を椎名はどうとらえているのか
り:
こんな貧しいことを言う人がいるっていうことが悲しいということもあるし
相手自身にしか 宿らないなって思ったりして
●普段から書いている日記を自ら選んで朗読
浮かび上がってきたのは 誰しもが考える 普遍的な言葉
死生観、音楽、煩悩、平成最後の日、SNS


り:
これをレジに持ってくの? とかって SNS で言って下さってると
しめしめと思う反面 やっぱり毎回ごめんね と語りかけてしまいます
そこを乗り越えて こっちに来てくださいって 思います
自分の商売だったら 例えば ブスかいや結構美人なんじゃない?
ていう議題に対する材料にはなるまいとか
すごく色々気にしてオシャレしちゃうと
オシャレっていう柱で 勘違いされたらとんでもないから
とにかくそういうものを全部引き算して
とりあえず可愛いとか可愛くないとかって
言われないようにするっていうことは達成してたと思う
●なぜ煩悩をテーマにアルバムを制作したのか

り:
我々が持っていて どうしようもない「取り扱い注意」な そういう持ち物を 描く
捨てたくなったり 誇示してしまったり 持て余したり という模様を書くのは
自分の役割だと思っていたので
煩悩との付き合い方について私は勝ちました って二十歳で言っていた
生意気に思われちゃったかな
40くらいになれば それを描くにしても 許していただけるんじゃないか という感じ
●1998年衝撃的なデビュー
(やっぱりあの 看護婦さんのMVが一番強烈で私もカラオケでムリヤリ歌った
高い音楽性と文学的な歌詞 斬新なビジュアルで一躍時代の寵児となった
結婚・出産を経て迎えた20周年
音楽家、母、一人の人間として この時代に何を感じているのだろう?


赤ちゃんの障害や、家族の葛藤を描いたコラムが反響を呼んだ
松永 正訓(まつながただし)小児外科医・作家
り:
毎回苦しくなるような あとちょっとで救えたでしょう命についての話ばかりで
Yahoo!にあげられるニュースだからコメントする人がいっぱいいて
そういう意見を読むのが、記事だけじゃなくて
どうなんだろうっていうのを見るのが
自分の仕事の一つ 1段階目だと思っていて
こんな指先だけの言葉で傷つけることもできるし
おそらくそれでもう生きていけないと思わせちゃうことも簡単じゃないですか
深く傷ついたり 大笑いしたり
Q:いいねの数も見ますか?
これが今まかり通っている 一番支持を得てしまう意見
信じられないと思うこともよくあるし 反対のこともある
でも一番見なきゃいけない 本当の部分なのかなと思う
人間の本質を見つめてきた椎名が四十歳を迎えて作った最新アルバム
その表題曲となっているのは「鶏と蛇と豚」
三つの煩悩とされる「貪り・怒り・愚かさ」をそれぞれの動物が象徴している
り:
「貪・瞋・痴」について ちゃんと描いてみたいし
すごい無防備にあらわにしてるじゃないですか 我々
「バカだからわかんな~い」って言っちゃったり
そういうことじゃないかもしれないけど
その3つはノーマークというか
人生において 本当に愚かさってどうしたらいいんだ
やっぱり愛って知性にしか宿らないなって思ったりして
全部知性に紐づいてるというか
鶏と蛇と豚
「波羅蜜多」から始まる
たくさんの弦楽器 ほぼフルオーケストラ 指揮者もいる
若いダンサーかと思ったら林檎ちゃん 拡声器で歌ってる
一番奥には巨大な鐘 煩悩の百八つの鐘か?





2017年 第68回 NHK紅白歌合戦出場
トータス松本とのコラボで
目抜き通り
その翌年、第69回
獣ゆく細道 宮本浩次との楽曲を発表 新たな一面を引き出した
●プロデューサーとしての椎名の魅力を宮本が語る

み:
私が自由度がある歌い方をすると 「ここは宮本さん、こうです」
最終的には歌詞の横に書いて渡してくれました
いろんなものがちゃんと ぐちゃぐちゃになっていたものが随分統一されて
昔ははっちゃかめっちゃかで 俺も人の事言えないんだけど
すごく優しさと 女らしさと 歌うことを 本当に大切にされている 一致してる
そんな感じの印象を受けます 生きていることと一致してるんだな

り:
全部やりたいことを やったんだろうなと思ったから
みんな葬儀でも賑やかで 楽しげだったと思う
ある種わがままに生きた人のほうが 見送るほうも楽しい
まあ本望でしょうみたいな
自分がそういう風に 生き抜くことができたらいいなとは思いますけれども
健康の考え方みたいなものも こうじゃいけないなとか よく思いますけど
わーって書いて わーってコンサートして
こういう暮らし自体がちょっと不健康だし 駄目だなとか
そういうことに思い至って どよーんとして終わりますけどね いつも
私はあんまり音楽のことを好きとか嫌いとか
ちっちゃい頃からあんまり思ったことがない
主人も私も何か作る
「じゃあ、連休明けに形を見せて頂いていいですか」みたいな感じに言われると
私たちにお休みはないんだ
もう何十年もやり続けているから そんな人多分いっぱいいるから
ずっと世の中にはしわ寄せを 食べ続けている人が多いなと感じる
「ガッテン」のテーマ曲として書き下ろした
ジューダム
あっと驚く技の数々で生活を豊かにする番組に椎名は感銘を受けている
り:
そういう忙しい世の中だからだからこそ
すごく合理的にやれる方法がもっとあるんじゃないか
私たちの代わりに実験してくれる
泣けるぐらい ありがたい話が多いですよね
本当にそんな1工程を挟むだけで 本当に!?っていう美味しいものとか
なんとか細胞を減らせるとか ありがたくて
これは番組のセットだろうか?(「ガッテン」を見た記憶がない
シルバーのリュックを背負って歌ってる




●椎名林檎のライヴ
椎名の魅力の一つが、映像、ダンス、衣装など細部にこだわった独特な世界観


「林檎ワールド」を作る上で欠かせないのは演出・振付家 MIKIKO
椎名のミュージックビデオやライブの振り付けをしている
同じ表現者が感じる椎名の才能とは?


M:
話すと 普通の感覚を持っていて 今のこの世の中を しっかり観察もしてるし
その中に存在していることを楽しんでいるという感じは
それこそがすごい才能だなと思っていつも見ています
尖ったものを ずっと発信し続けているんですけれども
それを裏返すと愛しかないみたいなところもあって
私の振り付けに対して「低温火傷」っておっしゃってくださったことがあるんですけれども
その感じが椎名さんの作品にはすごくする
触れると決して 痛いとか冷たいとか ていうものじゃなくて
柔らかくて 絶対割れないもの とても 気持ち良い温かさのもの

り:
なんとなく予約して、それが平成最後だとは当日まで気づかなかった
「平成最後はブルーノートへ」とかは思っていなかった
嗚咽していました 一人で 誰にも見られないように
エンジニアがあっち向いてる時に 下を向いて
こんな幸せなことがあっていいのか
目に映るものでもないし すごく漠とした情報なんだけれども
確かに人の体がやってることだし
不思議なもので 私はあんまり音楽好きとか 思ったことがないんだけど
やっぱりそういう時間は誰からも奪われないというか
それを感じる 享受することの満足感は代え難いですよね 確かに
その人の 演奏者の命がそのまま関わっているからなんでしょうね きっと

「バービカンセンター」
ロンドンの複合文化施設 コンサートホール、劇場、映画館などがある
り:
子どもに夢があることは絶対に必要だと思うと 絶対欲しいなとは思います
N響のお稽古を チラッと見れるようになる 時間が限られててもいいけど
例えばそういうことでもいいし
もう 自分達がやらないと 子どもたちにバトンタッチできないし
ずっとたまってきたものが「パッ」と出てきちゃっただけなんですけど
Q:年を重ねるほうが楽しみですか?
それはもう 図々しくなるじゃないですか おばさんってw
今話してて思った ずっと図々しいこと言ってるよね
あの人がやってくんないかなみたいな 全部他力本願じゃんね
ちょっと気を付けます 私も動きます 頑張って
文句ばっかり言ってるなーって感じですよね さっきから
●椎名林檎が音楽を作るときに大切にしていること
り:
自分が 初めての新鮮な驚きを覚えるように 作ろうとしています
いっぱいいろんなことに興味を持っていて
いろんなことに例えて考えられる人が強いというか
優れたクリエイターは広く興味を持ち、例える力を持つ人
ここで片栗粉を使う!?とか
こんなエフェクターやめよう そういう風に考えるんだけど、ないよりはずっと
なんだかんだ楽しんでるなと思った場合に “何か馬鹿”ではなくて
幅広い人のほうが楽しんでらっしゃるんじゃないかと思う
TOKYO
ガラッと変わって Tシャツにジーンズ、ハイヒール
今流行りのウエストバッグ?を身につけている
ピアノ演奏でのジャズィーな曲


とにかく歌詞、言葉遣いが日本文学的
こういうところがみやじくんとも通じるのかも
とんでもなく素敵な40代だな
り:
こんな貧しいことを言う人がいるっていうことが悲しいということもあるし
相手自身にしか 宿らないなって思ったりして
●普段から書いている日記を自ら選んで朗読
浮かび上がってきたのは 誰しもが考える 普遍的な言葉
死生観、音楽、煩悩、平成最後の日、SNS


り:
これをレジに持ってくの? とかって SNS で言って下さってると
しめしめと思う反面 やっぱり毎回ごめんね と語りかけてしまいます
そこを乗り越えて こっちに来てくださいって 思います
自分の商売だったら 例えば ブスかいや結構美人なんじゃない?
ていう議題に対する材料にはなるまいとか
すごく色々気にしてオシャレしちゃうと
オシャレっていう柱で 勘違いされたらとんでもないから
とにかくそういうものを全部引き算して
とりあえず可愛いとか可愛くないとかって
言われないようにするっていうことは達成してたと思う
●なぜ煩悩をテーマにアルバムを制作したのか

り:
我々が持っていて どうしようもない「取り扱い注意」な そういう持ち物を 描く
捨てたくなったり 誇示してしまったり 持て余したり という模様を書くのは
自分の役割だと思っていたので
煩悩との付き合い方について私は勝ちました って二十歳で言っていた
生意気に思われちゃったかな
40くらいになれば それを描くにしても 許していただけるんじゃないか という感じ
●1998年衝撃的なデビュー
(やっぱりあの 看護婦さんのMVが一番強烈で私もカラオケでムリヤリ歌った
高い音楽性と文学的な歌詞 斬新なビジュアルで一躍時代の寵児となった
結婚・出産を経て迎えた20周年
音楽家、母、一人の人間として この時代に何を感じているのだろう?


赤ちゃんの障害や、家族の葛藤を描いたコラムが反響を呼んだ
松永 正訓(まつながただし)小児外科医・作家
り:
毎回苦しくなるような あとちょっとで救えたでしょう命についての話ばかりで
Yahoo!にあげられるニュースだからコメントする人がいっぱいいて
そういう意見を読むのが、記事だけじゃなくて
どうなんだろうっていうのを見るのが
自分の仕事の一つ 1段階目だと思っていて
こんな指先だけの言葉で傷つけることもできるし
おそらくそれでもう生きていけないと思わせちゃうことも簡単じゃないですか
深く傷ついたり 大笑いしたり
Q:いいねの数も見ますか?
これが今まかり通っている 一番支持を得てしまう意見
信じられないと思うこともよくあるし 反対のこともある
でも一番見なきゃいけない 本当の部分なのかなと思う
人間の本質を見つめてきた椎名が四十歳を迎えて作った最新アルバム
その表題曲となっているのは「鶏と蛇と豚」
三つの煩悩とされる「貪り・怒り・愚かさ」をそれぞれの動物が象徴している
り:
「貪・瞋・痴」について ちゃんと描いてみたいし
すごい無防備にあらわにしてるじゃないですか 我々
「バカだからわかんな~い」って言っちゃったり
そういうことじゃないかもしれないけど
その3つはノーマークというか
人生において 本当に愚かさってどうしたらいいんだ
やっぱり愛って知性にしか宿らないなって思ったりして
全部知性に紐づいてるというか

「波羅蜜多」から始まる
たくさんの弦楽器 ほぼフルオーケストラ 指揮者もいる
若いダンサーかと思ったら林檎ちゃん 拡声器で歌ってる
一番奥には巨大な鐘 煩悩の百八つの鐘か?






トータス松本とのコラボで

その翌年、第69回

●プロデューサーとしての椎名の魅力を宮本が語る

み:
私が自由度がある歌い方をすると 「ここは宮本さん、こうです」
最終的には歌詞の横に書いて渡してくれました
いろんなものがちゃんと ぐちゃぐちゃになっていたものが随分統一されて
昔ははっちゃかめっちゃかで 俺も人の事言えないんだけど
すごく優しさと 女らしさと 歌うことを 本当に大切にされている 一致してる
そんな感じの印象を受けます 生きていることと一致してるんだな

り:
全部やりたいことを やったんだろうなと思ったから
みんな葬儀でも賑やかで 楽しげだったと思う
ある種わがままに生きた人のほうが 見送るほうも楽しい
まあ本望でしょうみたいな
自分がそういう風に 生き抜くことができたらいいなとは思いますけれども
健康の考え方みたいなものも こうじゃいけないなとか よく思いますけど
わーって書いて わーってコンサートして
こういう暮らし自体がちょっと不健康だし 駄目だなとか
そういうことに思い至って どよーんとして終わりますけどね いつも
私はあんまり音楽のことを好きとか嫌いとか
ちっちゃい頃からあんまり思ったことがない
主人も私も何か作る
「じゃあ、連休明けに形を見せて頂いていいですか」みたいな感じに言われると
私たちにお休みはないんだ
もう何十年もやり続けているから そんな人多分いっぱいいるから
ずっと世の中にはしわ寄せを 食べ続けている人が多いなと感じる


あっと驚く技の数々で生活を豊かにする番組に椎名は感銘を受けている
り:
そういう忙しい世の中だからだからこそ
すごく合理的にやれる方法がもっとあるんじゃないか
私たちの代わりに実験してくれる
泣けるぐらい ありがたい話が多いですよね
本当にそんな1工程を挟むだけで 本当に!?っていう美味しいものとか
なんとか細胞を減らせるとか ありがたくて
これは番組のセットだろうか?(「ガッテン」を見た記憶がない
シルバーのリュックを背負って歌ってる




●椎名林檎のライヴ
椎名の魅力の一つが、映像、ダンス、衣装など細部にこだわった独特な世界観


「林檎ワールド」を作る上で欠かせないのは演出・振付家 MIKIKO
椎名のミュージックビデオやライブの振り付けをしている
同じ表現者が感じる椎名の才能とは?


M:
話すと 普通の感覚を持っていて 今のこの世の中を しっかり観察もしてるし
その中に存在していることを楽しんでいるという感じは
それこそがすごい才能だなと思っていつも見ています
尖ったものを ずっと発信し続けているんですけれども
それを裏返すと愛しかないみたいなところもあって
私の振り付けに対して「低温火傷」っておっしゃってくださったことがあるんですけれども
その感じが椎名さんの作品にはすごくする
触れると決して 痛いとか冷たいとか ていうものじゃなくて
柔らかくて 絶対割れないもの とても 気持ち良い温かさのもの

り:
なんとなく予約して、それが平成最後だとは当日まで気づかなかった
「平成最後はブルーノートへ」とかは思っていなかった
嗚咽していました 一人で 誰にも見られないように
エンジニアがあっち向いてる時に 下を向いて
こんな幸せなことがあっていいのか
目に映るものでもないし すごく漠とした情報なんだけれども
確かに人の体がやってることだし
不思議なもので 私はあんまり音楽好きとか 思ったことがないんだけど
やっぱりそういう時間は誰からも奪われないというか
それを感じる 享受することの満足感は代え難いですよね 確かに
その人の 演奏者の命がそのまま関わっているからなんでしょうね きっと

「バービカンセンター」
ロンドンの複合文化施設 コンサートホール、劇場、映画館などがある
り:
子どもに夢があることは絶対に必要だと思うと 絶対欲しいなとは思います
N響のお稽古を チラッと見れるようになる 時間が限られててもいいけど
例えばそういうことでもいいし
もう 自分達がやらないと 子どもたちにバトンタッチできないし
ずっとたまってきたものが「パッ」と出てきちゃっただけなんですけど
Q:年を重ねるほうが楽しみですか?
それはもう 図々しくなるじゃないですか おばさんってw
今話してて思った ずっと図々しいこと言ってるよね
あの人がやってくんないかなみたいな 全部他力本願じゃんね
ちょっと気を付けます 私も動きます 頑張って
文句ばっかり言ってるなーって感じですよね さっきから
●椎名林檎が音楽を作るときに大切にしていること
り:
自分が 初めての新鮮な驚きを覚えるように 作ろうとしています
いっぱいいろんなことに興味を持っていて
いろんなことに例えて考えられる人が強いというか
優れたクリエイターは広く興味を持ち、例える力を持つ人
ここで片栗粉を使う!?とか
こんなエフェクターやめよう そういう風に考えるんだけど、ないよりはずっと
なんだかんだ楽しんでるなと思った場合に “何か馬鹿”ではなくて
幅広い人のほうが楽しんでらっしゃるんじゃないかと思う

ガラッと変わって Tシャツにジーンズ、ハイヒール
今流行りのウエストバッグ?を身につけている
ピアノ演奏でのジャズィーな曲


とにかく歌詞、言葉遣いが日本文学的
こういうところがみやじくんとも通じるのかも
とんでもなく素敵な40代だな