1969年初版 1984年 第15刷 関楠生/訳 レギーネ・オフルス・アッカーマン/挿絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
このシリーズはジュブナイルの推理小説の巻末にあった文学のシリーズ
タイトルからして面白そうだったから借りてみた
星から落ちてきた少女が地球でなにか事件を起こすというより
周りの大人たちが警察や病院に連れて行こうとするのを
阻止する子どもたちの話だった
宇宙人の少女が話す母星の話は『アミ 小さな宇宙人』に似ているのは偶然?
食事が錠剤1日1個でOKとか、病気や暴力が一切ないとか
私が日々考える世界といっしょでワクワクする
この少女が住む星の話をもっと聞きたい
【内容抜粋メモ】
登場人物
ワルター 12歳
グレーテ ワルターの妹
ロッティ ワルターの妹
オットー
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ウィリ 双子 冒険好き
エルナ 双子
コンラート 食いしん坊
モー アスラから来た少女
ブレンナー氏 ワルターの父
ルイーゼ ワルターの母
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●森に落ちた女の子
ホレの森にキノコとりに来た子どもたちは
森に座る見知らぬ女の子を見つける
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名前はモー 87歳
アスラという星から来て、宇宙船から落ちたと話す
父は地球学の先生で、話を聞くうちに
地球に行きたくてたまらなくなったモー
月に中継ステーションがあり、父の友人が月まで送り
モーは好奇心が強いため、窓から乗り出して落っこちた
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父:
日が沈んだらすぐアスラの方向に向かって歩けば野原に出る
今晩、そこへ迎えに行くからね
と言って月に行った
今回を逃せば、次は50年後になってしまう
アスラと地球の時間の進み具合が違うため
ワルターは暗い森にモーを置いていくわけにいかず、家に誘う
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●いい人間とわるい人間
地球にはわるい人間がいると教わったが
いい人間もいると説明するワルター
必ず夜にはホレ森に連れて行ってあげると「誓う」
地球の空気はアスラより濃いため、少し動くと息が上がるモー
自転車を見るのは初めて
アスラの子どもはみんな飛行機を持っている
ウィリとエルナの双子、食いしん坊のコンラートに出会い
モーの話をすると夢中になる
大雨が降り、物置小屋で雨宿りをすると、ここがワルターの家だと勘違いする
モーの家は銀色で、丸く、太陽といっしょに回るようにできている
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学校は3日、休みは3日 高い木の上で授業を受ける
アスラの子どもはやりたいことをなんでもやれる
教会は山みたいに大きく
家ほど大きい鐘もある(キリスト教なのが海外のSFぽいな
毎年、人工の月で子どもの祭りもある
モーはダンスが得意で、踊ってみせる
●マンガの読みすぎ
ワルターの家に着くとすぐ両親にモーのことを話すが全然真面目に取り合わない
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モーは地球に行くには言葉を覚えなきゃいけないと父に言われて20年も勉強した
でも、ほんとうは地球人に知られてはいけないこと
両親はモーが病気か、脳震盪を起こしているから
警察に連れて行くべきと話し合う
●制服の人間はわるい
ウィリらが大人に話したため、空飛ぶ円盤から火星人が来たと思い
ワルターの家に押しかけてきた近所の人々
ベックのおばさん:どこかの施設から逃げてきたに決まってるわ
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クロッツ巡査部長が来て、モーに名前、住所、親はどこかと聞く
アスラにデブはいないと言うモーはとうとう精神薄弱扱いされる
ネックレスを時計職人に見てもらうと、とても純粋なダイヤモンドで
売れば100万と聞いてまたビックリする人々
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アスラの子どもたちはみんな持っていると話しても
このままでいたら危険だからと押収しようとする巡査
モーはネックレスを奪い戻して逃げ、みんなが追う
●初めて泣く
モーは教会の中に逃げて、1人で泣いているのを見つける子どもたち
アスラでは泣いたことがないため、目から水が出て驚くモー
ネックレスをしていたら、悪い人間に殺されるかもしれないからと
ワルターが預かり、ポケットに入れる
モーの着ていた服は、アスラの博物館にある地球コーナーの
地球の少女の人形が着ていた衣装一式を借りてきた
●けものたち
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道で芸をしているサルを見て、制服を着ているから“悪い人間”だと思うモー
お腹が空いて、売っているリンゴをとってかじりつく
(お金の概念がないのもイイね
ワルターらは貧乏でお小遣いをもらっていないため
10グロッシェンが払えないと言うと怒りだす店主
ニワトリが籠に入れられて売られているのを見て
殺して料理すると聞いたモーは、売っているおばさんに
「あんたは悪い人間よ!」と怒鳴って、ニワトリを全部逃がしてしまい大騒ぎとなる
(やっぱりヴィーガンなのねv
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またクロッツ巡査部長が駆けつけて、子どもたちは図書館に逃げ込む
●本は読むもの
暗くなるまで図書館にいようと本を読むフリをする
オットーは『エミールと探偵たち』を選ぶ!
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館長のティムは優しい女性だが、モーの話を聞くとやはりアスラはおとぎ話で
モーは病気かなにかだと思い心配する
モーはティムも警察みたいに自分を監禁するのではないかと怖れる
モー:制服を着た悪い人間も約束を破ったわ
クロッツ巡査部長が図書館も調べに来て、子どもたちは裏庭に逃げる
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●ホレ森
モーがいた場所まで歩いていこうと決心し
まずイースター道を見つけなければならない
途中、ケンネベック沼にぶつかり
小さなロッティを肩車して標識どおりに進む
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次は高い山壁が立ちはだかる
その向こうのホレ川を見つけて大喜びする子どもたち
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橋に行くのに、狭い岩を抜けなければならない
モーのドレスを割いてロープを作り
ぽっちゃり体型のコンラートを引っ張り出す
濡れないようにまとめていた靴と靴下が川に流されてしまいガッカリする
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ようやくモーを見つけた場所にたどり着くが
今度はアスラがどっちか分からない
コンラートらは家に帰りたいとこぼすが、絶対諦めないワルター
モーの父が「日が沈んだら~」と言ったのを思い出し
太陽が沈んで最初に見えるのは宵の明星だと思いつく!
日はもう沈んでしまい西が分からないが
月が出ているほうが東だから、反対が西!(すごい知恵だなあ
●宇宙船
野原に着くと、心配したティムが探しに来る
親や村の人々も来て、子どもたちと再会できたことを喜ぶ
(頭ごなし叱らないのもステキv
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クロッツ巡査部長がモーを捕まえようとしていると
野原の上に宇宙船がやって来て、金属の服を着たアスラの人々が降りてくる
ベックおばさんは失神する
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モーの父トノ・カルンバは丁寧にお礼を言うと
モーはワルターに教えてもらった通り、子どもたちと握手してお別れを言う
ワルターがネックレスを返そうとすると
カルンバ:
そのネックレスはとっておきたまえ
モーには別のをあげるよ
モーの話だと貧乏だということだが、君の両親を助けたくはないかい?
ネックレスは売ってもいいんだよ
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クロッツ巡査部長にワルターがネックレスを合法的にもらった証人になって欲しいと頼む
部長は尊敬の念で見つめる
ティムは星に帰るまでの読み物にどうぞと持っていた本を3冊渡す
モー:さよなら、ワルター、どうもありがとう あんたが大好きよ
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■訳者 あとがき
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ヘンリー・ウィンターフェルト
1901年 ベルリン生まれ
第二次世界大戦の間にアメリカに移住
『リリパット漂流記』『カイウスはばかだ』の後に本書が書かれた
SF要素を含むファンタジー
その他、『子どもだけの町』『ポニーテールは王女さま』など
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
このシリーズはジュブナイルの推理小説の巻末にあった文学のシリーズ
タイトルからして面白そうだったから借りてみた
星から落ちてきた少女が地球でなにか事件を起こすというより
周りの大人たちが警察や病院に連れて行こうとするのを
阻止する子どもたちの話だった
宇宙人の少女が話す母星の話は『アミ 小さな宇宙人』に似ているのは偶然?
食事が錠剤1日1個でOKとか、病気や暴力が一切ないとか
私が日々考える世界といっしょでワクワクする
この少女が住む星の話をもっと聞きたい
【内容抜粋メモ】
登場人物
ワルター 12歳
グレーテ ワルターの妹
ロッティ ワルターの妹
オットー
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ウィリ 双子 冒険好き
エルナ 双子
コンラート 食いしん坊
モー アスラから来た少女
ブレンナー氏 ワルターの父
ルイーゼ ワルターの母
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●森に落ちた女の子
ホレの森にキノコとりに来た子どもたちは
森に座る見知らぬ女の子を見つける
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名前はモー 87歳
アスラという星から来て、宇宙船から落ちたと話す
父は地球学の先生で、話を聞くうちに
地球に行きたくてたまらなくなったモー
月に中継ステーションがあり、父の友人が月まで送り
モーは好奇心が強いため、窓から乗り出して落っこちた
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父:
日が沈んだらすぐアスラの方向に向かって歩けば野原に出る
今晩、そこへ迎えに行くからね
と言って月に行った
今回を逃せば、次は50年後になってしまう
アスラと地球の時間の進み具合が違うため
ワルターは暗い森にモーを置いていくわけにいかず、家に誘う
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●いい人間とわるい人間
地球にはわるい人間がいると教わったが
いい人間もいると説明するワルター
必ず夜にはホレ森に連れて行ってあげると「誓う」
地球の空気はアスラより濃いため、少し動くと息が上がるモー
自転車を見るのは初めて
アスラの子どもはみんな飛行機を持っている
ウィリとエルナの双子、食いしん坊のコンラートに出会い
モーの話をすると夢中になる
大雨が降り、物置小屋で雨宿りをすると、ここがワルターの家だと勘違いする
モーの家は銀色で、丸く、太陽といっしょに回るようにできている
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学校は3日、休みは3日 高い木の上で授業を受ける
アスラの子どもはやりたいことをなんでもやれる
教会は山みたいに大きく
家ほど大きい鐘もある(キリスト教なのが海外のSFぽいな
毎年、人工の月で子どもの祭りもある
モーはダンスが得意で、踊ってみせる
●マンガの読みすぎ
ワルターの家に着くとすぐ両親にモーのことを話すが全然真面目に取り合わない
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モーは地球に行くには言葉を覚えなきゃいけないと父に言われて20年も勉強した
でも、ほんとうは地球人に知られてはいけないこと
両親はモーが病気か、脳震盪を起こしているから
警察に連れて行くべきと話し合う
●制服の人間はわるい
ウィリらが大人に話したため、空飛ぶ円盤から火星人が来たと思い
ワルターの家に押しかけてきた近所の人々
ベックのおばさん:どこかの施設から逃げてきたに決まってるわ
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クロッツ巡査部長が来て、モーに名前、住所、親はどこかと聞く
アスラにデブはいないと言うモーはとうとう精神薄弱扱いされる
ネックレスを時計職人に見てもらうと、とても純粋なダイヤモンドで
売れば100万と聞いてまたビックリする人々
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アスラの子どもたちはみんな持っていると話しても
このままでいたら危険だからと押収しようとする巡査
モーはネックレスを奪い戻して逃げ、みんなが追う
●初めて泣く
モーは教会の中に逃げて、1人で泣いているのを見つける子どもたち
アスラでは泣いたことがないため、目から水が出て驚くモー
ネックレスをしていたら、悪い人間に殺されるかもしれないからと
ワルターが預かり、ポケットに入れる
モーの着ていた服は、アスラの博物館にある地球コーナーの
地球の少女の人形が着ていた衣装一式を借りてきた
●けものたち
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道で芸をしているサルを見て、制服を着ているから“悪い人間”だと思うモー
お腹が空いて、売っているリンゴをとってかじりつく
(お金の概念がないのもイイね
ワルターらは貧乏でお小遣いをもらっていないため
10グロッシェンが払えないと言うと怒りだす店主
ニワトリが籠に入れられて売られているのを見て
殺して料理すると聞いたモーは、売っているおばさんに
「あんたは悪い人間よ!」と怒鳴って、ニワトリを全部逃がしてしまい大騒ぎとなる
(やっぱりヴィーガンなのねv
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またクロッツ巡査部長が駆けつけて、子どもたちは図書館に逃げ込む
●本は読むもの
暗くなるまで図書館にいようと本を読むフリをする
オットーは『エミールと探偵たち』を選ぶ!
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館長のティムは優しい女性だが、モーの話を聞くとやはりアスラはおとぎ話で
モーは病気かなにかだと思い心配する
モーはティムも警察みたいに自分を監禁するのではないかと怖れる
モー:制服を着た悪い人間も約束を破ったわ
クロッツ巡査部長が図書館も調べに来て、子どもたちは裏庭に逃げる
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●ホレ森
モーがいた場所まで歩いていこうと決心し
まずイースター道を見つけなければならない
途中、ケンネベック沼にぶつかり
小さなロッティを肩車して標識どおりに進む
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次は高い山壁が立ちはだかる
その向こうのホレ川を見つけて大喜びする子どもたち
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モーのドレスを割いてロープを作り
ぽっちゃり体型のコンラートを引っ張り出す
濡れないようにまとめていた靴と靴下が川に流されてしまいガッカリする
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ようやくモーを見つけた場所にたどり着くが
今度はアスラがどっちか分からない
コンラートらは家に帰りたいとこぼすが、絶対諦めないワルター
モーの父が「日が沈んだら~」と言ったのを思い出し
太陽が沈んで最初に見えるのは宵の明星だと思いつく!
日はもう沈んでしまい西が分からないが
月が出ているほうが東だから、反対が西!(すごい知恵だなあ
●宇宙船
野原に着くと、心配したティムが探しに来る
親や村の人々も来て、子どもたちと再会できたことを喜ぶ
(頭ごなし叱らないのもステキv
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クロッツ巡査部長がモーを捕まえようとしていると
野原の上に宇宙船がやって来て、金属の服を着たアスラの人々が降りてくる
ベックおばさんは失神する
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モーの父トノ・カルンバは丁寧にお礼を言うと
モーはワルターに教えてもらった通り、子どもたちと握手してお別れを言う
ワルターがネックレスを返そうとすると
カルンバ:
そのネックレスはとっておきたまえ
モーには別のをあげるよ
モーの話だと貧乏だということだが、君の両親を助けたくはないかい?
ネックレスは売ってもいいんだよ
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クロッツ巡査部長にワルターがネックレスを合法的にもらった証人になって欲しいと頼む
部長は尊敬の念で見つめる
ティムは星に帰るまでの読み物にどうぞと持っていた本を3冊渡す
モー:さよなら、ワルター、どうもありがとう あんたが大好きよ
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■訳者 あとがき
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ヘンリー・ウィンターフェルト
1901年 ベルリン生まれ
第二次世界大戦の間にアメリカに移住
『リリパット漂流記』『カイウスはばかだ』の後に本書が書かれた
SF要素を含むファンタジー
その他、『子どもだけの町』『ポニーテールは王女さま』など