1962年初版 1989年第26刷 谷村まち子/訳
ブック・デザイン・カバー・イラスト/依光隆 挿画/池田仙三郎
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
今作がナンシーシリーズの第一作
双子の友人ではなく、親友ヘレンが登場する
表紙の少女はとてもカワイイけれども
本編のイラストはくせっ毛で大人びた感じに描かれていてイメージと遠い
他の女性も似たり寄ったり
お父さんはバーコード!
【内容抜粋メモ】
登場人物
ナンシー・ドリュー
カーソン 父 有名な弁護士
母 6年前に亡くなった
ヘレン・コーニング 親友
ジョシア・クローリー
リチャード・トプハム 株で儲けた成金
コラ 妻
イザベルとアダ 娘
ヘンリー・ロルステッド 弁護士
●ジョシア・クローリーの財産
変わり者のジョシア老人は、第一次世界大戦後、妻を亡くしてから
親類の家を泊まり歩いていた
トムハム家は老人の遺産目当てに、自分たちに有利な遺言書を書かせ
その後はほとんど面倒をみていなかったという噂
遺書を書き直した噂もあるが、親戚たちはみな貧乏で
権利を申し立てる費用がない
自分ごとのように同情して、父にも相談するナンシー
1年ほど前、弁護士仲間のロルステッドとジョシア老人が
遺書の書き換えのことで話していたのを聞いたことがあるカーソン
●デパート
パーティーに着ていく服を新調しようとデパートに行くと
わがままなトプハム姉妹が10分も待たされたと売り場主任にケンカを売っている
父が店の株主なのをいいことにやりたい放題
●ロルステッド
父とナンシーはロルステッドとランチを食べながら
それとなく遺書について聞き出す
ジョシア老人は新しい遺言書を起草したい
その際、トプハム家には一銭も渡さないと言っていたが
それ以降二度と来なかったため、真相は分からないと話す
●グレースとアリー姉妹
父に頼まれごとをした後、嵐に遭い、青いロードスターを納屋に停めると
姉妹が快く家に招き入れる
両親を亡くして、姉妹だけで養鶏場と洋服をつくる仕事をしているが
かつかつの生活
以前隣りに住んでいたジョシア老人と仲良くなったが
トプハム家に引き取られ、よく抜け出しては姉妹に会いに来ていた
姉妹を子どものように思っていて、遺産を残すと話していた
ナンシーは2人を助けてあげたいと思い、父に紹介する
ジョシア老人は遺書を誰にも分からない安全な場所に隠したと話していた
デパートの高価な商品を壊して、女性店員のせいにしているアダ、イザベル姉妹
ナンシーは自分が見ていたと店員をかばう
その後、2人が公園で遺産について話しているのが聞こえる
トムハム家でも第二の遺書は見つけていないと分かり
他の親類の話も聞いて回るナンシー
●アビゲイル・ロウエン
マチルダ、エドナ・ターナー姉妹、ウィリアムとフレッド・マシューズ兄弟も
なにも証拠になる情報は持っていない
ジョシア老人が病気になった時に世話をしてあげたアビゲイルおばあさんが最後
地下室の階段で転んで怪我をしても、医者に診せるお金がないため
包帯などを買って世話をするナンシー
ジョシア老人は弁護士に頼まず、自分で手帳に書いて
柱時計に隠したと言っていたことを思い出す
だが、老人の古い家具はすべてトプハム家に取られてしまった
ナンシーは親友ヘレンに頼まれた慈善ダンス会の切符をトプハム家に売りに行く
夫人は金を出し惜しむが、リチャードは社交界に出るきっかけになると払う
古い家具は月の湖畔の別荘に送ったと分かる
●月の湖
ヘレンが月の湖のキャンプに行く話を思い出して、ナンシーも向かう
故障しがちな小蒸気船で湖を一周した時、トプハム家の別荘の位置も調べる
ジェフ・タッカーという黒人が番人をしている
仲間がキャンプに行くのを断って、1人で蒸気船を運転して別荘近くまで行くが
蒸気船が故障して、8時間も炎天下にいるはめになる
●別荘
ヘレンには家に帰ると言い、車で別荘に行くと
トラックで3人の泥棒が古い家具を盗んでいる
押し入れに隠れたが、くしゃみをしたために泥棒に見つかり
押し入れに閉じ込め、カギをかけられる
父には1週間ほどキャンプに行くと言ってあるため、見つかる頃には飢え死にしてしまう
木の棒をさしこんで開けようとしているところにジェフが戻る
泥棒に酒を飲まされ、ホテルで目覚めた
盗まれた家具の中には柱時計もあった
ジェフを車に乗せて警察に行き、泥棒は盗品をすぐ処分するため
大都市に向かったと推理して
路傍の旅館の倉庫にトラックを隠して、酒を飲んでいる泥棒を見つける
柱時計を見つけた時、泥棒が倉庫に入ってきて、慌てて隠れる
文字盤の奥に手帳が隠されているのを見つける
警察は泥棒を逮捕
ナンシーは父と手帳を見ると、国立銀行の保管箱に
ジョシア・ハークストンの名義で遺書を預けたと書いてある
保管箱を開ける権限を得るため、裁判所に許可をもらうと確かに遺書が入っていた
ドリュー家にトプハム家の親類を集めて、遺書の内容を明かすと
貧しい親類、グレースとアリー姉妹、アビゲイル・ロウエンにも
十分すぎるほどの遺産を残していた
トプハム家は廃嫡されていて、リチャードが株で大損したことも重なり破産
屋敷も手放し、小さな家に引っ越すことになる
グレースとアリー姉妹は立派な養鶏場をナンシーに見せて
お礼になにかあげたいと言うので
探偵としての最初の冒険のトロフィーとして、古時計が欲しいと言うナンシー
■解説 白木茂
キーンは、ナンシーが登場する少女推理小説を40冊ほど
デーナきょうだいが活躍する少女推理小説を20冊ほど書いている
ちゃんとした推理小説は、登場人物がそれぞれの性格を持ち
不自然さがないものを言います
ブック・デザイン・カバー・イラスト/依光隆 挿画/池田仙三郎
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
今作がナンシーシリーズの第一作
双子の友人ではなく、親友ヘレンが登場する
表紙の少女はとてもカワイイけれども
本編のイラストはくせっ毛で大人びた感じに描かれていてイメージと遠い
他の女性も似たり寄ったり
お父さんはバーコード!
【内容抜粋メモ】
登場人物
ナンシー・ドリュー
カーソン 父 有名な弁護士
母 6年前に亡くなった
ヘレン・コーニング 親友
ジョシア・クローリー
リチャード・トプハム 株で儲けた成金
コラ 妻
イザベルとアダ 娘
ヘンリー・ロルステッド 弁護士
●ジョシア・クローリーの財産
変わり者のジョシア老人は、第一次世界大戦後、妻を亡くしてから
親類の家を泊まり歩いていた
トムハム家は老人の遺産目当てに、自分たちに有利な遺言書を書かせ
その後はほとんど面倒をみていなかったという噂
遺書を書き直した噂もあるが、親戚たちはみな貧乏で
権利を申し立てる費用がない
自分ごとのように同情して、父にも相談するナンシー
1年ほど前、弁護士仲間のロルステッドとジョシア老人が
遺書の書き換えのことで話していたのを聞いたことがあるカーソン
●デパート
パーティーに着ていく服を新調しようとデパートに行くと
わがままなトプハム姉妹が10分も待たされたと売り場主任にケンカを売っている
父が店の株主なのをいいことにやりたい放題
●ロルステッド
父とナンシーはロルステッドとランチを食べながら
それとなく遺書について聞き出す
ジョシア老人は新しい遺言書を起草したい
その際、トプハム家には一銭も渡さないと言っていたが
それ以降二度と来なかったため、真相は分からないと話す
●グレースとアリー姉妹
父に頼まれごとをした後、嵐に遭い、青いロードスターを納屋に停めると
姉妹が快く家に招き入れる
両親を亡くして、姉妹だけで養鶏場と洋服をつくる仕事をしているが
かつかつの生活
以前隣りに住んでいたジョシア老人と仲良くなったが
トプハム家に引き取られ、よく抜け出しては姉妹に会いに来ていた
姉妹を子どものように思っていて、遺産を残すと話していた
ナンシーは2人を助けてあげたいと思い、父に紹介する
ジョシア老人は遺書を誰にも分からない安全な場所に隠したと話していた
デパートの高価な商品を壊して、女性店員のせいにしているアダ、イザベル姉妹
ナンシーは自分が見ていたと店員をかばう
その後、2人が公園で遺産について話しているのが聞こえる
トムハム家でも第二の遺書は見つけていないと分かり
他の親類の話も聞いて回るナンシー
●アビゲイル・ロウエン
マチルダ、エドナ・ターナー姉妹、ウィリアムとフレッド・マシューズ兄弟も
なにも証拠になる情報は持っていない
ジョシア老人が病気になった時に世話をしてあげたアビゲイルおばあさんが最後
地下室の階段で転んで怪我をしても、医者に診せるお金がないため
包帯などを買って世話をするナンシー
ジョシア老人は弁護士に頼まず、自分で手帳に書いて
柱時計に隠したと言っていたことを思い出す
だが、老人の古い家具はすべてトプハム家に取られてしまった
ナンシーは親友ヘレンに頼まれた慈善ダンス会の切符をトプハム家に売りに行く
夫人は金を出し惜しむが、リチャードは社交界に出るきっかけになると払う
古い家具は月の湖畔の別荘に送ったと分かる
●月の湖
ヘレンが月の湖のキャンプに行く話を思い出して、ナンシーも向かう
故障しがちな小蒸気船で湖を一周した時、トプハム家の別荘の位置も調べる
ジェフ・タッカーという黒人が番人をしている
仲間がキャンプに行くのを断って、1人で蒸気船を運転して別荘近くまで行くが
蒸気船が故障して、8時間も炎天下にいるはめになる
●別荘
ヘレンには家に帰ると言い、車で別荘に行くと
トラックで3人の泥棒が古い家具を盗んでいる
押し入れに隠れたが、くしゃみをしたために泥棒に見つかり
押し入れに閉じ込め、カギをかけられる
父には1週間ほどキャンプに行くと言ってあるため、見つかる頃には飢え死にしてしまう
木の棒をさしこんで開けようとしているところにジェフが戻る
泥棒に酒を飲まされ、ホテルで目覚めた
盗まれた家具の中には柱時計もあった
ジェフを車に乗せて警察に行き、泥棒は盗品をすぐ処分するため
大都市に向かったと推理して
路傍の旅館の倉庫にトラックを隠して、酒を飲んでいる泥棒を見つける
柱時計を見つけた時、泥棒が倉庫に入ってきて、慌てて隠れる
文字盤の奥に手帳が隠されているのを見つける
警察は泥棒を逮捕
ナンシーは父と手帳を見ると、国立銀行の保管箱に
ジョシア・ハークストンの名義で遺書を預けたと書いてある
保管箱を開ける権限を得るため、裁判所に許可をもらうと確かに遺書が入っていた
ドリュー家にトプハム家の親類を集めて、遺書の内容を明かすと
貧しい親類、グレースとアリー姉妹、アビゲイル・ロウエンにも
十分すぎるほどの遺産を残していた
トプハム家は廃嫡されていて、リチャードが株で大損したことも重なり破産
屋敷も手放し、小さな家に引っ越すことになる
グレースとアリー姉妹は立派な養鶏場をナンシーに見せて
お礼になにかあげたいと言うので
探偵としての最初の冒険のトロフィーとして、古時計が欲しいと言うナンシー
■解説 白木茂
キーンは、ナンシーが登場する少女推理小説を40冊ほど
デーナきょうだいが活躍する少女推理小説を20冊ほど書いている
ちゃんとした推理小説は、登場人物がそれぞれの性格を持ち
不自然さがないものを言います