メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

#TinyHouse@SNS英語術

2020-01-07 18:00:59 | テレビ・動画配信
アメリカでは小さな家に住む人が増えている

骨組みから内装まで自分で造る人や

バスをタイニーハウスに改造して
世界を旅する様子をSNS に投稿する家族も

最小限の材料しか使わないタイニーハウスは
地球環境に優しいと国連も注目しています

暮らしに本当に必要なものが見えてくるかもしれません


(私もこういう家なら住んでみたい
 それで日本中を旅したい
 私がフォローしている You Tuber もバンに愛犬を乗せて旅をしている人たちがいる
 住民票とかどうしてるのかなっていつも気になる
 あと免許はもちろん、車やアウトドアなどの知識も必要だし


はるひ:アメリカでどうして小さな家に住む人が増えているんですか?

作家・ジャーナリスト 佐々木俊尚:
きっかけは2008年のリーマンショックあたりで価値観が変わった

特に80年代以降生まれで、2000年に成人を迎えた
「ミレニアルズ」という人達の新しい価値観が出てきて




大きな家に住み、プールがあって
物をバンバン買いまくるというのではなく

小さな家でいいじゃないか
モノも減らして、その代わり精神的な豊かさをじっくり味わおう


元ジャパンタイムズ報道部長 内藤陽介:
小さなは small という単語もありますが
タイニーはより小さなことを強調するニュアンス
ちっぽけな、ほんの小さなと訳されることもあります


ヒデ:
佐々木さんは東京・福井・長野の3拠点で
コンパクトな生活を送っているんですよね

佐々木:
持ち物はとても少なくて
いわゆるミニマリストと言われるような生活ですね

仕事部屋 本棚がすごい!





佐々木:
仕事柄、放っておくとどんどん本は増える
天井まで届く本棚が5つあって
そこに埋まる本は置いておく
これ以上増えたら泣く泣く選んで古本屋さんに買い取ってもらって処分する

一番大きいのは生活の隅々まで目がいくということ
我々の生活は見えないモノが多すぎる

全てが見えるようにして、ここに何があると
頭の中に入っているくらいになるとすごく気持ちがいいんです


(とっても共感
 先日、母と電話で話した話とぴったりリンク

 道路拡張に引っかかり、家の2/3が持っていかれるという状況で
 実家の大量のモノを一体どうするか
 ここ数年色々考えて出したアイデアをことごとく無視された

 片付けるという概念が親と子の世代間で全く違っていることが
 身に染みて分かった→結局説得はできなかった

 ここをクリアしないと、環境問題ほか全てに繋がる問題のことを
 国や政府がいくら語っても
 一人一人の意識が変わらないと何も変わらないと思う



アメリカのピッツバーグにいる男性が投稿したツイート
典型的なタイニーハウス



「私の兄弟をとても誇りに思います」

これはきっと兄弟が建てたタイニーハウスなんでしょうね
家の中はとても機能的で狭い空間にいろんな家具を配置している


サンフランシスコ在住ジョシュアさん夫妻の家
2014年から住んでいる



「移動式のバスタブでくつろいでいる」


家の中はこんな感じ



「メインエリアには室内機と室外機に分かれているエアコンがある
 他のエリアも涼しく心地よく保ってくれる
 これらのエアコンの効いたエリアと優れた断熱材が相まって
 うだるような夏の暑さの中でも私たちを快適に保ってくれる」


動画でも紹介していて、洗濯機、シャワーもある
大体壁にうまく家具をビルドインして

寝室がロフト式になっている
階段やはしごを上ると
幅が狭いですけれども50cmぐらいの寝室がある




(万一の震災の時にも移動式なら安全な場所にすぐ避難できるかな?
 日本じゃ逆に渋滞にはまるか・・・
 家のサイズだと普通の道路は走れないのか?


引き戸を使ういろんな工夫があります
このタイニーハウスは割と窓が多いですね

ヒデ:お二人だったらこれで十分ですよね

(夫婦仲がいいっていうことが最低条件か?
 うちの場合も「小さな家を建てる」って言ってたけれども
 これまでも最悪だったのに先が思いやられるばかり・・・


佐々木:昔の日本の家もこれくらいだったですよね


ニュージャージー州



「アーティストにとってなんて素晴らしい所なんでしょう」


彼女はビデオゲームの開発者らしい
キャラクターデザインを考えるのに
一番最適な場所はなんだろうと考えてタイニーハウスを選んだ
気分に応じて移動できる

僕らは仕事をする時にカフェに行ったりしますけれども
家ごと移動すると気分が変わる

驚くべきことにこのタイニーハウスは彼女の自作なんです



<タイニーハウスを作る過程をSNSに投稿>

2017年
「タイニーハウスの部品です これで外側は完成する
 ヒーターを置いて冬を通して内装を仕上げることができます」




シェルは殻の意味 ここでは家の外側という意味で使われている
写真を見るとトラックに部品をたくさん載せている




「明日、家が箱の状態に組み上がる
 タイニーハウスを作り始めてから2週間と数日しか経っていない
 自分の家を建てられるなんて誇りに思います」


次は家作り4ヶ月目の投稿



「今日は頑張ってキャビネットを仕上げようとしました
 疲れた・・・午前2時です
 もうやめる時間だわね」


家づくり開始から半年後



「シンコデマヨは壁にペンキを塗って過ごした」
「シンコデマヨ」はメキシコの祝日の一つ


家づくりから8ヶ月後



「いよいよだー!」


まもなく完成するワクワク感が伝わってきます
こうして単語を伸ばしたり
全部大文字にしたりして強調して感情が伝わってくる

ちなみにこの家の予算は28000ドル
日本円で言うとだいたい305万円(安い!
10ヶ月で完成した


ヒデ:それなりの技術も必要だし、土地は別に必要ですよね?

佐々木:
アメリカのタイニーハウスの多くは車輪が付いていて
公道を走れるようなものが多い 牽引して動かす

その場合は建築物ではなくて車扱い
土地が必要ないんです

日本の場合も車がついていると建築物にはならないが
日本では駐車場が必要


アメリカ、ニュージーランドなど海外だと
キャンピングカー用の駐車場がたくさんあって
そこに行くと水道・下水道・電気がちゃんと用意されている

日本はオートキャンプ場ぐらいしかない
普通の街中、郊外にはあまりないので停める時にちょっと困る


2年前からタイニーハウスで暮らすウィルさん一家
SNS で自分たちの暮らしを積極的に発信しています
(犬も飼えるっていうのはいいなあ










「このソファーのいいところは、スライドさせるとベッドになることです
 だからお客さんが来た時は引っ張り出して泊めることができるんです」


引き戸を引くとトイレ兼シャワー室



「ここでちゃんとシャワーを浴びられるんです
 この中だったら全てが濡れても大丈夫」








住まいはバス
家族3人でアメリカやカナダなど好きな場所に移動
どんな暮らしを送っているのでしょうか?

ヒデ:
こういうの大理想なんです!
さすがに今は仕事もしなきゃいけない
子どもの学校もあるので無理なんですけど
羨ましいなあ


今年8月の投稿です
カナダの国立公園で友人とバーベキューをしたそうです



「僕たちのバスは、うちのような小さな家族にはちょうどぴったりな大きさです
 でも本当は7人と1匹の犬がそれなりに泊まることができるのです」



仕事はリモートワーク
パソコンとインターネット環境さえあれば
どこでも仕事ができるスタイルの人が今日本でもすごく増えている




「よく働きよく遊べ それがモットー
 この景色が集中することを難しくさせることがあるけれども」

(労働もなくなればいいのに


このご夫婦は移動しながら暮らしていて、大体1週間に2、3回投稿している



「冬を過ごすために南に向かっています
 あなたのお気に入りの浜辺の街はどこですか?
 南に向かう旅の途中で立ち寄れる面白い場所を探しています」


日本でも旅行や出張に行くときに
これから行くのにどこか美味しい店を知っていますか

面白い場所を教えてと SNS で呼びかけると結構教えてくれる
地元の方が教えてくれるのが一番確実ですよね

「そこにハリケーンが接近しているから危ないよ」と情報があったりとか
この夫婦もSNS で収集しながら移動している



なぜバス生活を始めたのか?



「私たちは大学を卒業し、ちゃんとした仕事に就き、結婚し、赤ちゃんが生まれました
 社会で褒められるようなことを全てやりました

 しかし私たちは30年間同じ場所に留まる家に対して
 何十万ドルも使うことに対して一線を引きました」




佐々木:
「移動の時代」と言われるようになって、移動のコストも安くなり
インターネットが普及したので
どこにいても同じ関係性が続けられるようになった



宿泊できるブーツ型のタイニーハウス@ニュージーランド




「中はあったか ロマンティックな雰囲気からハネムーンで利用するカップルもいます
 特別な日 ここで大切な人とお祝いしよう
 二人だけの空間で」


こちらはこの家に泊まったカリフォルニア在住の女性からの投稿



「昨晩は頭や体の部分をぶつけずになんとかベッドから出入りすることができました」


一泊38ドル 日本円で約4000円

ここに宿泊した女性 今はなんと
船をタイニーハウスにして住み始めました



「今後の2年間はこれが私のタイニーハウスです」


はるひ:
いろいろなタイニーハウスを観てきましたが
社会的にも注目を集めているんですよね

佐々木:
地球環境の問題から言っても
材料が少なくて済むとか、モノが減るとか、プラスチックが減るとか
全てがコンパクトなので環境にも優しいのではないかと言われている



国連のある機関からの投稿




タイニーハウスのコンパクトなデザインには次のようなものがあります

革新的な空間を節約する技術

堆肥ガスを利用したクッキングガス

ソーラーパネル

雨水を溜めるシステム




この投稿をしている国連ハビタットは、都市化と居住の問題に取り組んでいる国連機関
写真にあるタイニーハウスはケニアにあるそうです
ソーラーパネル、雨水を貯めて使い、これだけで暮らしていける

佐々木:
国連は「SDGs」というのを定めている
これは持続可能な開発目標を定めている




これからどうやって地球をうまく我々が維持していくのか
2030年までに世界で達成しなければいけない17の目標を決めている

その一つが11番目に挙げられている「住み続けられるまちづくり」
それに合わせて国連ハビタットはタイニーハウスを考えている

世界の住宅問題の解決にもタイニーハウス的なあり方っていうのは
ひょっとしたら大きな役割を果たすのではないか
そういう大きな話にもつながっている



カンザスシティの退役軍人村@カンザス州
タイニーハウスがたくさん作られている地区がある
総合的なサービスを行うタイニーハウスコミュニティのモデルケースです




一時的な住まいと独立性を与える助けになるというもの
あなたのコミュニティでこれは機能するでしょうか?


佐々木:
アメリカでは退役した後、どういう生活を送るか
退役軍人が結構重要な問題になっている

過酷な経験をしているためアルコール依存症になったり、薬物依存になったり
結果的にホームレスに転落するというケースが多いと言われている

翻訳者 カズオ:
退役軍人の問題は小さい頃から僕も感じていました

カリフォルニアはアメリカの中でも人口が多いんですが
そのぶんホームレスも多い

その中でも退役軍人のホームレスがかなりいて
子どもの頃はベトナム戦争、今だとイラク戦争

こういう動きはとてもいいと思います


佐々木:
理解されずに社会から孤立してしまっている
その状態のまま生活保護を受給しても孤立は解消されない

だったらみんなで暮らせばコミュニティーを取り戻せる

自分の悩み事とかを一般の人に相談できなくても
同じ退役軍人の仲間なら相談できたりする

コミュニティを作るための家の形として
大きな家ではなくタイニーハウスを並べるという方向が今注目されている

家は本当に寝る場所だけで
街の中で暮らしましょうっていう方向に変わってきている


はるひ:環境にもいいですし、精神的にも良さそうですね




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